ローレベルフォーマットとは?
パソコンのHDDで行うフォーマット(初期化)には、「ローレベルフォーマット(Low Level Format)」というフォーマットの種類があることをご存知でしょうか?ローレベルフォーマットとは物理フォーマット・低レベルフォーマット・ゼロフィルとも呼ばれています。
ローレベルフォーマットでのフォーマットは、ハードディスクのすべての領域に対して「00」というデータを書き込んでセクター情報の書き直しを行います。セクターとは、ハードディスクの外周から内周に向かって同心円上に並んでいるデータ記録領域のことを指します。
通常のフォーマットの場合セクター配置はそのままでデータが削除されるだけなので不良セクタなどがそのまま残ってしまうのですが、ローレベルフォーマットであれば不良セクタを発見して代替処理済みのセクターへと修復することも可能です。そのため、通常のフォーマットよりもHDDをしっかりとフォーマットできるわけですね。ローレベルフォーマットで不良セクタを対処する方法は下記リンク先の記事にて説明していますので、ぜひご覧ください。
ローレベルフォーマットを行うメリットは上記の通り、不良セクタが発見された場合に代替処理が行われること・データを完全に消去するほか、ウイルスが存在していても問題なく削除が行われてウイルスが消滅する点です。デメリットとしては、HDDのすべての領域に対して「00」というデータを書き直す処理の関係上、どうしても膨大な時間がかかってしまうということです。HDDの容量が大きければ大きいほどローレベルフォーマットの時間も増えてしまうので、ローレベルフォーマットを行う場合はまとまった時間が確保できている時に行いましょう。