Excelで分散の求め方をご紹介!

Excelで分散の求め方をご紹介!

Microsoft Excelで、分散を求めたいと思ったことはありませんか?Excelでは標本分散を求める「VAR.P関数」と、不偏分散を求める「VAR.S関数」が用意されています。この記事では、Microsoft Excelで分散の求め方をご紹介しています。


目次[非表示]

  1. Excelで分散を求めたい
  2. Excelで分散の求め方

Excelで分散を求めたい

Microsoft Excelを使用していて、Excelのシート上で分散を求めたいと思ったことはありませんか?分散とは、統計で平均を中心とした際にデータがどれほどばらついているのか・ばらつき度合いを示す値のことを指しています。分散の値が大きいということはばらつきが大きいということになり、分散の値が小さければばらつきも小さいということになります。

例えば1年間の売上のデータを求める際に、商品を2つ比べてみて年間の売上の平均値を見てみるとあまり差がないように思えるというケースはよくありますよね。しかしそれらの勝因の分散を求めることで、売上のばらつきを求めることができます。このばらつきを求めることができると、余分な発注をしてしまい結果として在庫を余らせてしまうなどのリスクを避けたリスク管理などを行ったり、業務の改善に繋げていくといったことができますよ。この記事では、Microsoft Excelで分散の求め方をご紹介していきます。

Excelで分散の求め方

名前とスコアの表
それでは、Excelで分散の求め方を説明していきます。まず分散には、「標本分散」と「不偏分散」の2種類の分散があることをご存知でしょうか?それぞれ、異なる関数を用いて求めることができます。ここでは、画像の表から標本分散と不偏分散の出し方を説明していきます。

標本分散の求め方

標本分散は「=VAR.P(数値1,数値2,…)」を使用する
標本分散とは、数値を母集団(調査対象の集団のすべてのこと)そのものであるとみなしてデータのバラつきを求めた結果になります。標本分散を求めるには「VAR.P(バリアンス・ピー)関数」を使用します。VAR.P関数の数式は「=VAR.P(数値1,数値2,…)」です。第1引数は必須で、標本分散を求めるデータが入力されているセル範囲を指定します。数値2以降の引数は不要であれば省略可能です。
F2セルに「=VAR.P(C3:C12)」と入力
このケースではF2セルに「=VAR.P(C3:C12)」と入力して、標本分散を求めることができました。

不偏分散の求め方

続いて、不偏分散の求め方を説明していきます。不偏分散とは、引数の数値を母集団の標本(調査対象の集団から抽出する部分的なデータの集合体)とみなすことで求める分散で、母集団から推定されるデータのばらつきのことを指しています。

VAR.S関数は「=VAR.S(数値1,数値2,…)」を使用する
不偏分散を求めるには「VAR.S(バリアンス・エス)関数」を使用します。VAR.S関数の数式は「=VAR.S(数値1,数値2,…)」です。第1引数は必須で、不偏分散を求めるデータが入力されているセル範囲を指定します。数値2以降の引数は不要であれば省略可能です。
このケースではF3セルに「=VAR.S(C3:C12)」と入力して、不偏分散を求めることができました。

ちなみに、VAR.S関数はExcel2010未満では「VAR関数」として使用されていました。VAR関数は現在でも使用可能な関数ですが、「VAR」と名の付いた関数が多く存在しているので混同を割けるために「VAR.S関数」として使用することをおすすめします。


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