「同じ」を意味する点々の記号とは?

表や名簿で、上の行と同じ内容を書く代わりに入れる点々は「〃」です。「ノ」の字を2つ並べたような形から「ノノ字点」と呼ばれていて、「同上」「同じく」と同じ意味で使われます。
取引先の一覧で住所や部署名が続くときや、手書きの帳票を清書するときによく見かけます。ただし名前を知らないと、「点々」「同じマーク」で調べてもなかなかたどり着けません。
「〃」と見た目が近い記号はいくつかあり、変換候補に並ぶと迷いやすいです。いちばんの違いは点々の位置で、「〃」は文字の高さの中ほどに置かれますが、引用符や秒の記号は上のほうに小さく付きます。
| 記号 | 名前 | 位置と向き | 使う場面 |
|---|---|---|---|
| 〃 | ノノ字点 | 文字の中ほど。「ノ」を2つ並べた形 | 表や名簿の「上と同じ」 |
| ″ | ダブルプライム | 上のほうに小さく | 秒・インチ(10″など) |
| ” | 閉じ二重引用符 | 上のほうに小さく、カンマのような形 | 英文の引用の終わり |
| 〟 | 終わり爪括弧 | 下のほうで、傾きが逆 | 縦書きの引用・強調の終わり |
Macのヒラギノフォントで1文字ずつ描いて比べたところ、「〃」は右上から左下へ払う「ノ」と同じ向きに傾いていました。反対に「〟」は下のほうにあって、傾きも逆です。フォントによって形は少し変わりますが、見分けるときは、まず点の高さを見比べてみてください。
「〃」を入力する方法

Google日本語入力で「おなじ」と打って変換した画面です。この例では、候補のいちばん上に「〃」が出ています。
「おなじ」以外の読みでも出せる

「どう」と打って変換しても、候補の中に「〃」が入っています。辞書には「どうじょう」「ののじてん」という読みも登録されていて、どれで出しても同じ「〃」です。
使っている入力ソフトによっては、これらの読みで出てこないこともあります。そのときは、記号をコピーして貼り付けるのが早いですね。
Excelの表で「〃」を使っても大丈夫?
印刷して配る名簿や帳票なら、「〃」を使っても問題ありません。しかし、セルの中身はあくまで「〃」という文字なので、上のセルと同じ値が入ったことにはなりません。
たとえばフィルターで「営業部」だけを絞り込むと、「〃」と書いた行は営業部として扱われず、一覧から抜け落ちてしまいます。あとで集計する表では、上のセルをコピーして同じ値を入れておきましょう。