Windows10の完全シャットダウンとは?
Windows10の電源を落とす際、いきなりコンセントを抜かずにシャットダウンを行うと思います。ですが、通常のシャットダウンでは完全に電源は落ちていません。
パソコンのコンセントを抜かずに完全に電源を落とすには完全シャットダウンをする必要があります。
今回は通常のシャットダウン・再起動とは何が違うのか、完全シャットダウンはどのような時に使うのか紹介していきます。
また、完全シャットダウンする方法はいくつかあるのでそれについても順番に解説していきます。
通常のシャットダウン・再起動との違いは?
通常のシャットダウンは、電源ランプが消灯するので完全に電源が落ちている状態と思うかもしれませんが、実は違います。
普通のシャットダウンの場合は、次回起動を高速化するために一部のシステム情報を保持し続ける休止状態になっています。
そして再起動は、通常のシャットダウンのように休止状態に入ったあと、即座に起動する処理です。
再起動の場合はソフトウェアの起動状態やウィンドウの位置などが保持されたまま起動するので、Windows10の動作が重くなった時のリセット処理に便利です。
完全シャットダウンを使うケース
完全シャットダウンとは「休止状態であってもパソコンが動作している状態だと困る時や通常シャットダウン・再起動では問題が改善されない時」に行うシャットダウンです。
例えば以下のような時です。
- 再起動してもパソコンの動作が解消されない
- ハードウェアのメンテナンスを行うとき(HDD換装・メモリ増設など)
- しばらくパソコンを起動しない時
- 少しでも無駄な電気を使用したくないありがとう
ただし完全シャットダウンする場合、高速起動のためのシステム情報保持もしなくなるので、毎日のようにシャットダウンする人は完全シャットダウンするのをおすすめしません。
Windows10で完全シャットダウンする方法5選
Windows10で完全削除する方法は5つあります。完全シャットダウンしたいだけであれば一つ知っているだけで十分ですが、複数方法知っておくことでいざという時に役立ちます.
せっかくですのでそれぞれ見ていきましょう。
スタートメニューから行う
完全シャットダウンする簡単な方法の一つはスタートメニューから行うことです。
通常のシャットダウンの場合はこのまま[シャットダウン]をクリックするわけですが、完全シャットダウンをする場合はShiftキーを押しながら[シャットダウン]をクリックします。
シャットダウンの文字は何も変わらず、完全シャットダウンを実行しても画面に変化がでるわけではありませんので、シフトキー押してるのに失敗したと勘違いしないようにしましょう。
クイックメニューから行う
もう一つの簡単な方法はクイックメニューから行う方法です。
クイックメニューを表示したら[シャットダウンまたはサインアウト]にカーソル合わせて、シャットダウンなどの項目を表示します。
これで完全シャットダウンすることができます。
回復オプションを使う
使う場面はほとんどありませんが回復オプションを使って完全シャットダウンすることも可能です。
再起動を実行すると、再起動したパソコンではこのページをしばらく見れなくなるので、スマホで開き直しておくことをおすすめします。
しばらく待つと回復オプションが表示されますが、その中に[PCの電源を切る]という項目が見つかります。
このオプションを選択することで完全シャットダウンが自動的に行われます。
回復オプションなんて滅多に使用しないのにいつ使うのかという話ですが、以下のような場面で使うことがあります。
- 通常起動できず強制的に回復オプションが表示されるとき
- 起動できるもののWindows10の動作が重すぎてシャットダウンすらままならない時
覚えておくとパソコントラブルの際に役立ちますが、覚えられる自信がない人はこの記事をブックマークしておくといいでしょう。
コマンドプロンプトを使用する
上級者向けの方法ですがコマンドプロンプトを使って完全シャットダウンする方法があります。
これで完全シャットダウンが実行されます。
コマンドプロンプトではなくWindows Power Shellがある場合
Windows10のバージョンによってはコマンドプロンプトではなくWindows Power Shellが表示されていることがあります。
Windows Power Shellでも同様のコマンドで完全シャットダウンを行えるので、「Windows Power Shell=コマンドプロンプト」として同じ手順を踏んでください。
バッチファイルを作成する
バッチファイルを作成する方法と聞くと難しく感じるかもしれませんが、簡単です。
まずはどこでもいいのでテキストファイルを作成します。
変更する際、「ファイル名使えなくなります」という警告が出ますが無視して[はい]をクリックします。
あとは作成したファイルをダブルクリックして開くことで、完全シャットダウンが実行されるようになります。
ファイルの拡張子が表示されない場合
Windows10のデフォルト設定では拡張子を表示しない設定になっています。
ファイルの拡張子が表示されずうまくファイル名を変更できない場合は拡張子の表示状態を疑うようにしましょう。
常に完全シャットダウンしたい場合
シャットダウン後の起動が毎回遅くなってしまうのであまりおすすめしませんが、通常のシャットダウンを無効化して完全シャットダウンする設定が可能です。
次に左メニューの[電源とスリープ]をクリックします。
チェックを外して[変更の保存]をクリックすることで次回以降、高速起動ができる通常のシャットダウンが無効化されて必ず完全シャットダウンされるようになります。
まとめ
完全シャットダウンはWindows10トラブルが起きた際などに非常に便利です。
うまくシャットダウンできない時は回復オプションから完全シャットダウンすることもできますし、バッチファイルを作ってデスクトップにおいてしまえば、ダブルクリックするだけで完全シャットダウンできます。
次回の起動が遅くなるというデメリットこそありますが、いざというときに便利なので覚えておくことをおすすめします。