Windows10のPIO病とは?
Windows10にはエクスプローラーの表示などに不具合が起きることがあるPIO病というものを知っているでしょうか?
PIO病が起きていると、以下のような症状が頻発するようになります。
- Windowsの起動・シャットダウンが劇的に遅くなる
- エクスプローラを操作すると頻繁に画面が固まる
- 大規模ソフトウェア(編集ソフトやゲームなど)の起動・ロードが非常に遅い
これは、Windowsのシステムデータなどが入っているHDD・SSDが何らかのエラーによるタイムアウト・CRCエラーが合計6回発生すると、転送モードを徐々に引き下げていく動作による副作用です。
HDD・SSDの動作を安定させるために転送モードを引き下げていくのですが、引き下げれば引き下げるほどディスクドライブへのアクセスが遅くなるというデメリットがあります。
Windows10のPIO病の確認方法
ただただWindows10を使っているだけであれば、PIO病でディスクアクセスが低速になっているのか分かりません。
PIO病の有無を確認するにはデバイスマネージャを使用します。
コントロールパネルなど、デバイスマネージャーの画面を開く方法はいくつかありますが、一番手っ取り早いのはWindows10の検索機能を使うことですのでこちらがおすすめです。
PIO病の影響を受けているのはHDD・SSDといったディスクドライブですが、確認は「IDE ATA/ATAPIコントローラ」で行うので注意してください。
プロパティを開いたら詳細設定タブに切り替え、「現在の転送モード」が「PIO」になっているか確認しましょう。
PIOになっていた場合はPIO病確定です。PIOではなくDMAモードなどになっていた場合は別の要因でディスクドライブへのアクセスが遅くなってるので、ほかの方法を探ってみてください。
Windows10のPIO病の直し方は?
Windows10のPIO病はデバイスマネージャーで見つかった「プライマリIDEチャネル」や「セカンダリIDEチャネル」を削除すれば解決することが多いです。
ですが、Windows10にインストールされているデバイスドライバーはむやみに削除すべきではありません。
レジストリを編集する方法であればドライバーを削除することなくPIO病を直せるので、そちらの方法を紹介します。
フォルダを見つけたら、そのフォルダをさらにダブルクリックして展開します。
これがWindows10で使用しているIDE ATA/ATAPI コントローラー一覧で、コントローラーごとに番号が割り当てられています。
いくつかあるコントローラーのフォルダからPIOモードになってしまっているコントローラーを見つけ出し、「MasterDeviceTimingModeAllowed」を編集します。
編集後、Windows10を再起動することでPIOモードがDMAモードに変更され、転送モードによる速度低下が改善されます。