Windows10のpingコマンドの使い方をご紹介!

Windows10のpingコマンドの使い方をご紹介!

Windows10では、コマンドプロンプトでpingコマンドを使用することで対象のホストへのアクセスが正常に行えるかどうか、また応答速度を調べることができます。この記事では、Windows10のコマンドプロンプトでpingコマンドの使い方をご紹介しています。


目次[非表示]

  1. pingとは?
  2. Windows10のpingコマンドの使い方

pingとは?

Windows10のパソコンでは、コマンドプロンプトから「ping(ピン)」コマンドを使用することができます。pingコマンドとは、pingコマンドは「ping.exe」により行われるパケット通信テストプログラムの1つです。「ping.exe」によりICMP(Internet Control Message Protocol)」の「echo request/echo reply」メッセージを使ってパケット通信テストをお行います。

簡単に説明すると、pingコマンドではTCP/IPネットワークで通信する相手が反応するかどうか、ネットワーク経路が正しく設定されているかどうか、どれくらいの速度で応答しているかを確認することができます。通信相手が正常に反応するのであれば応答速度が表示されますが、もし通信相手までの経路が生きていない場合は「要求がタイムアウトしました」・「宛先ホストに到達できません」などと表示されます。

Windows10のpingコマンドの使い方

pingコマンドの使い方

それでは、Windows10のpingコマンドの使い方を說明していきます。まずはデスクトップ画面左下のスタートボタンをクリックしてスタートメニューを開き、「すべてのアプリ」から「Windowsシステムツール」フォルダを展開して「コマンドプロンプト」をクリックしましょう。
コマンドプロンプトが起動したら、「ping <ping送信先PC・ホスト名>」を入力してEnterキーを押しましょう。画像では例として「www.microsoft.com」に対してpingを送っています。

すると、「(逆引きDNS名・IPアドレス)にpingを送信しています 32バイト」と表示され、4回pingが送られます。「~からの応答:バイト数=32 時間=6ms」のように表示されます。

msというのはミリ秒のことで、2msなら1/1000秒ということになります。この応答結果に「TTL(Time To Live)」という項目が表示されている場合は、相手側からこちらのPCに応答をするまでに何台のルーターを通過しているのかを表す数値になります。

最後にping統計が表示されて、「パケット数:送信=4 受信=4、損失=0(0%の損失)」のように結果が表示されます。

この例の場合は4回pingを飛ばして、4回とも返答されたということになります。返答が行われなかった場合は損失として数がカウントされます。「ラウンドトリップの概算時間(ミリ秒):最小=4ms、最大=5ms、平均=4ms」は、応答時間の最小数と最大数・平均応答時間を表示しています。

pingコマンドのオプション

pingコマンドと併用できるオプションを說明します。

  • -t:中止するまでパケットを送信し続けます。「Ctrlキー+Breakキー」で統計情報の表示・「Ctrlキー+Cキー」でパケットの送信を中止します。
  • -a[IPアドレス]:IPアドレスの名前解決も行います。
  • -n[数値]:パケットの送信回数を指定します。デフォルトの送信回数は4回です。
  • -f:パケットの分割を禁止します。
  • -l:送信するパケットのデータサイズを指定します。デフォルトは32バイトです。
  • -i[TTL]:TTL(Time To Live)を指定します。
  • -v[TOS]:TOS(Time Of Service)を指定します。
  • -r[数値]:送信するパケットと返信するパケットのルートを、Record Routeフィールドに1~9の範囲で記録します。    
  • -s[数値]:指定した数値のホップに対して、タイムスタンプを1~4の範囲で指定します。
  • -j[ホストリスト]:ホストリストに沿って、緩やかなソースルートを指定します。
  • -k[ホストリスト]:ホストリストに沿って、ゲートウェイで区切られない厳密なソースルートを指定します。
  • -r:ルーティングヘッダーを使用して、逆ルートもテストします。(IPv6のみ)
  • -S[srcaddr]:使用するソースアドレスを指定します。(IPv6のみ)
  • -w[ミリ秒]:タイムアウトするまでの時間を、ミリ秒(ms)で指定します。
  • -4:強制的にIPv4を使用します。
  • -6:強制的にIPv6を使用します。