iPhoneでzipファイルを解凍・圧縮する

zipファイルは、zipという形式で圧縮されたファイルです。
複数ファイルをまとめて圧縮することをアーカイブ、圧縮ファイルをアーカイブファイルともいいます。
アーカイブファイルにはrarやlzhなど複数の形式がありますが、zipはアーカイブ形式の代表格です。メールに添付されているファイルや、Webサイトからダウンロードしたファイルの拡張子が「.zip」となっているものを見たことがあるかもしれません。
zipで圧縮すると、そのままでは開けないファイルになります。何故ファイルを圧縮するのかというと、複数の利点があるからです。
ファイルサイズを小さくできる

第一に、ファイルのサイズを小さくすることができます。
メールの添付ファイルのサイズが大き過ぎると、メールを転送するサーバの設定により転送が中止されてしまい、メールが相手まで届かない可能性があります。相手に届いたとしても、相手のメールボックスの容量をたくさん使ってしまうため、大きすぎる添付ファイルは好まれません。
また、ファイルをWebサイトからダウンロードする場合にも、ダウンロード時間が長くなります。
複数ファイルをひとつにまとめられる

また、複数のファイルをひとつにまとめられる利点があります。
10枚の画像をメールに添付して送られることを想像してください。10枚の画像をひとつひとつ確認して保存するのはとても手間がかかります。zipで1つのファイルにまとめてあれば、1つのzipファイルをダウンロードするだけで保存完了です。
パスワードを設定できる

さらに、ファイルを圧縮する際にパスワードを設定することが出来ます。
圧縮ファイルは、閲覧したり編集したりするため、解凍する必要があります。圧縮ファイルを解凍する際、正しいパスワードを入力しなければ開けないようにすることで、ファイルにセキュリティを付加することができ
ます。
この記事では、iPhoneで圧縮ファイルの代表的な形式であるzipファイルを例にとり、ファイルをスマホで解凍/圧縮するやり方をご紹介します。
iPhoneでzipファイルを閲覧するだけなら
初期状態のiPhoneには、zipファイルを解凍する機能は搭載されていません。しかし、ファイルを閲覧するだけであれば、GoogleのWebサービスで実現できます。その手順を見ていきましょう。
事前準備として、PCでzipファイルを作成してiPhoneに送信しておきます。

PCからiPhoneに、test.zipをメール添付で送信しておきます。

メール本文の下に表示された添付ファイル名をタップします。

「内容をプレビュー」というリンクが表示されますので、これをタップします。

閲覧だけであれば、この方法で可能です。
今回の記事ではiPhoneでzipファイルを解凍・圧縮をする方法を順番にご紹介していきます。
iPhoneでzipファイルを解凍・圧縮する方法

zipファイルを解凍したり、ファイルをzipに圧縮したい場合、アプリをインストールする必要があります。zipを扱うアプリは複数ありますが、ここでは比較的評価の高い「Easy Zip」というアプリを使用します。一度使い方を覚えてしまえば操作は簡単です。
zipファイルを解凍する方法



Easy Zipのアプリが起動し、ファイル一覧画面が表示されます。一覧の中にzipファイルが保存されました。





ファイルをzipに圧縮する方法
前の項では、iPhoneでzipファイルを解凍する方法をご紹介しました。次は、ファイルをzip形式で圧縮するやり方をご紹介します。

ファイルを選択したら、画面右上のマークをタップします。
※ここでは一つのファイルを選択しましたが、複数のファイルを選択することもできます



iPhoneでパスワード付きzipファイルを解凍・圧縮する方法
冒頭で、ファイルを圧縮する際にパスワードを付加できることをご紹介しました。パスワード付きのzipファイルの場合も、パスワードを入力する手順を追加するだけで、パスワード無しのファイルと同様に解凍することができます。



ファイル一覧に同名のフォルダが追加されました。これで、パスワード付きのzipファイルを解凍できました。
なお、Easy Zipアプリを有償版にアップグレードすれば、パスワード付きのzipファイルに圧縮することもできます。
まとめ

この記事では、iPhoneでzipファイルを解凍したり、ファイルを圧縮したりするアプリの使い方をご紹介しました。
閲覧だけであればWebサービスで完結するため、iPhoneにzipファイルが送られてきてもすぐに確認できます。しかし、パスワード付きのzipファイルを開けないと困る局面もあるかもしれません。解凍/圧縮用のアプリをスマホにインストールして使い方を覚えておくと安心です。
Androidスマホの場合は、以下の記事で方法をご紹介していますので、是非読んでみてください。