AndroidスマホをPCで操作できるChrome拡張機能「Vysor」の使い方をご紹介!

AndroidスマホをPCで操作できるChrome拡張機能「Vysor」の使い方をご紹介!

Google Chromeの拡張機能「Vysor」の使い方をご存知でしょうか?Vysorを使うと、WindowsやMacのパソコンでAndroidスマホを操作できますよ。この記事では、Chromeの拡張機能・Vysorの導入方法や使い方をご紹介しています。


目次[非表示]

  1. Chrome拡張機能「Vysor」でスマホをPCで操作しよう
  2. Chrome拡張機能「Vysor」のインストール
  3. Vysorの使い方
  4. まとめ

Chrome拡張機能「Vysor」でスマホをPCで操作しよう

ブラウザ「Google Chrome」の拡張機能「Vysor」をご存知でしょうか?

Vysorをお使いのChromeに導入することでスマホ画面をPCに映すことができるようになり、AndroidスマホをPCで操作することができるようになりますよ。VysorはWindows・Macのどちらでも動作します。

例えば、スマホの画面が小さいから大きい画面で操作したい・スマホが画面割れを起こしていて操作しづらいといった時にVysorを使うと、パソコンの大きいモニターでスマホをリモート操作することができるようになるため操作しやすくなります。

また、インターネットサービスやアプリケーションの設定などでスマホとPCを交互に操作するような状況になった場合、いちいちスマホを持って操作してパソコンでも操作して…というのは面倒ですよね。そういったケースでもVysorを使えば、スマホをPCで操作してPC側の操作もそのまま行えるのが便利ですね。

この記事では、Google Chromeの拡張機能Vysorを使ってスマホ画面をPCの画面に映して、スマホをPCで操作する方法をご紹介していきます。

事前準備

Vysorを使用してスマホをPCで操作するには、事前にGoogle Chromeをインストールする・USBケーブルを用意する・Universal ADB Driversをインストールする・AndroidスマホのUSBデバッグ機能を有効にするといった4つの準備が必要です。

Google Chromeをインストールする

Vysorを使用するには、まずはブラウザ・Google Chromeをインストールする必要があります。もしChromeをお使いでない場合は、下記リンク先の公式サイトにアクセスして「Chromeをダウンロード」ボタンをクリックしてダウンロード・インストールしましょう。

Google Chrome ウェブブラウザ

USBケーブルを用意する

次に、パソコンに接続したいスマホと、パソコンとスマホを接続するUSBケーブルを用意しましょう。リモート操作アプリの中にはパソコンとスマホをWifiで接続できるものもありますが、VysorはWifiではなくUSBケーブルでの有線接続が求められます。

Universal ADB Driversをインストールする

パソコンとAndroidスマホを接続してパソコン側にAndroidスマホを認識させるには、「Universal ADB Drivers」のインストールを行っておく必要があります。

ADBというのは「Android Debug Driver」の略で、そのまま翻訳すると「汎用的アンドロイドデバッグドライバ」となります。意味は名前の通りで、色々なAndroidスマホがこのドライバで認識できるようになります。

下記リンク先はUniversal ADB Driversのダウンロードページです。アクセスしたら「Download」ボタンからインストーラーをダウンロードしてインストールしましょう。

Universal ADB Drivers

AndroidスマホのUSBデバッグ機能を有効にする

AndroidスマホをPCで操作するには、Androidスマホの「USBデバッグ機能」を有効にする必要があります。

Androidスマホの設定メニューを開いたら、システム項目の「端末情報」をタップ
Androidスマホの設定メニューを開いたら、システム項目の「端末情報」をタップしましょう。
端末情報メニューの「ソフトウェア情報」をタップ
端末情報メニューの「ソフトウェア情報」をタップして開きます。
ソフトウェア情報メニューの「ビルド番号」でタップ連打
ソフトウェア情報メニューの「ビルド番号」でタップ連打を行いましょう。スマホによって回数が異なりますが、多くのスマホは7回ほどで「これでデベロッパーになりました!」と画面に表示されます。
これでディベロッパーになりました
この文章が表示されたら、設定メニューに戻りましょう。
システム一覧に「開発者向けオプション」というものが追加
設定メニューに戻ると、システム一覧に「開発者向けオプション」というものが追加されています。これをタップしましょう。
開発者向けオプションメニュー
開発者向けオプションメニューが表示されたら、一番上に表示されているボタンをタップしてオンにしましょう。続いて、デバッグ項目の「USBデバッグ」ボタンをオンにすれば、パソコンにAndroidスマホを接続した時にパソコンから操作が行えるようになります。

Chrome拡張機能「Vysor」のインストール

上記の事前準備が完了したら、VysorをGoogle Chromeにインストールしましょう。まずは下記リンクからChromeウェブストアにアクセスします。

Vysor
Vysorの紹介ページの右上に「Chromeに追加」と書かれた青いボタンがあるのでクリック
Vysorの紹介ページの右上に「Chromeに追加」と書かれた青いボタンがあるのでクリックしましょう。
画面上部に「Vysorを追加しますか?」とメッセージウィンドウが表示されるので、「アプリを追加」ボタンをクリック
画面上部に「Vysorを追加しますか?」とメッセージウィンドウが表示されるので、「アプリを追加」ボタンをクリックしましょう。Google ChromeにVysorがインストールされます。
インストールが完了すると、Chromeのアプリ一覧にVysorが表示
インストールが完了すると、Chromeのアプリ一覧にVysorが表示されます。

Vysorの使い方

それでは、Vysorの使い方を説明します。

Androidスマホとパソコンを接続してVysorを起動する

Androidスマホの画面に「USBデバッグを許可しますか?」と表示されるので「OK」をタップ
準備ができたら、AndroidスマホとパソコンをUSBケーブルで接続しましょう。

接続後、Androidスマホの画面に「USBデバッグを許可しますか?」と表示されるので「OK」をタップしましょう。
​​​​​​​Vysorのウィンドウの上部の「Choose a device」に接続しているスマホの名前が表示されるので、右側に表示されている「View」と書かれた緑色のボタンをクリック
次に、Chromeアプリ一覧からVysorをクリックして起動しましょう。

Vysorのウィンドウの上部の「Choose a device」に接続しているスマホの名前が表示されるので、右側に表示されている「View」と書かれた緑色のボタンをクリックするとスマホ画面の取り込みが行われます。
Vysorにスマホ画面が表示
Vysorにスマホ画面が表示され、リモート操作が行えるようになります。マウスでクリックすることでタップ、ドラッグ操作でスワイプなど、マウスを指先のように使って操作してみましょう。

Vysorを終了させるには、通常のアプリケーションと同様にウィンドウ右上の×ボタンをクリックすることで終了することができます。

Vysorの機能について

画面上部に表示されているメニューのボタン
画面上部に表示されているメニューのボタンを左側から順にご紹介します。

[Mute Phone and Mirror Audio]:オーディオのミラーリングが行えます ※Pro版の機能です。

[Open Device Settings]:Vysorの設定画面を表示させます。映像のビットレート変更など設定変更を行うことができますが、機能のほとんどはPro版にならないと使用できません。

[Record Screen]:スマホ画面の録画が行えます。 ※Pro版の機能です。

[Take Screenshot]:スマホ画面のスクリーンショットを撮影できます。こちらは無料版でも使用可能です。

[Volume Down・Up]:スマホの音量変更が行えます。

[Rotate Screen]:画面の向きを変更できます。

[Toggle Screen On・Off]:スマホの画面の点灯・消灯を切り替えられます。

画面下部のボタンはスマホ本体のものと同様に、左から戻る・ホーム・マルチタスクボタン
画面下部のボタンはスマホ本体のものと同様に、左から戻る・ホーム・マルチタスクボタンとなっています。

まとめ

AndroidスマホをPCで操作できるChrome拡張機能「Vysor」の使い方をご紹介!いかがでしたでしょうか。

スマホの画面が小さいから大きい画面で操作したい・家ではスマホを触りたくないといった方や、スマホが画面割れしていて操作ができないといった場合に便利なのが、Google Chromeの拡張機能「Vysor」です。Vysorを使えば、Androidスマホの画面をPCのデスクトップ画面に表示させて、マウスで操作を行うことができますよ。

Vysorを使うために用意するものはGoogle Chrome・スマホとパソコンを繋ぐUSBケーブル・ADBドライバだけとすぐに用意できるものばかりです。あとは記事内で説明している設定手順通りにアプリケーションのインストールやAndroidスマホの設定を行うことで、Vysorを使ってスマホ画面をパソコンで操作することができますよ。ぜひ試してみてくださいね。

また下記リンク先の記事では、AndroidとiPhoneのどちらにも対応しているソフト「ApowerMirror」を使ってPCからスマホを操作する方法をご紹介しています。興味のある方はぜひ併せてご覧ください。

AndroidスマホをPCから操作する方法をご紹介!

PCを操作している時に、Androidスマホを手に取るのが面倒と思ったことはありませんか?実は、AndroidスマホはPCと接続することで画面を出力してマウスで操作することが可能です。この記事では、AndroidスマホをPCから操作する方法を説明しています。

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Pro版について

記事内で紹介している通り、Vysorの無料版では各種機能が制限されています。有料のPro版のライセンスを購入することで機能制限が解除されたり、画面の取り込みが綺麗に行えるようになります。

Pro版の価格は月額2.5ドル・年額10ドル・無制限40ドルとなっているので、使用状況に合わせたものを選びましょう。


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