平方根(ルート)とは?
2乗するとaになる数のことを、aの平方根(もしくは2乗根)と言います。
「a = bの2乗」
上記式では、aの平方根は「±b」となります。
「a = (±√a) × (±√a)」
「√」は「根号」という記号で「ルート」と読みます。
2の平方根を数字で表そうとすると円周率のように±1.41421356…と無限に続く数になってしまうので、±√2とシンプルに表記できるのはとても便利ですね。
平方根(ルート)を簡単にイメージすると・・・
定義は分かったけれど、なんだかイメージしにくいと思う方もいらっしゃると思います。
では皆さん、学生の頃に「平方センチメートル」「立方メートル」といった単位を授業で使った覚えはありませんか?平方根と言うと少し複雑に考えがちですが、平方というのは面積、立方というのは体積のこととしてイメージすると分かりやすいです。
例えば面積が100平方cmの正方形の折り紙があったとします。正方形ということは10cm×10cm=100平方cmなので、折り紙の一辺の長さは10cmということが分かりますね。
平方根で表すと100の平方根は10(厳密には±10ですが)となるので、平方根は正方形の折り紙の一辺の長さとイメージしてみると良いかもしれません。
Excel(エクセル)で平方根(ルート)を計算する
エクセルでルート計算をするには、いくつかの方法があります。
本記事では2つの関数を使った方法と、関数を使わない計算方法をご紹介していきます。
関数を使ってエクセルでルート計算
ここでご紹介するのは、以下の2つの関数です。
- SQRT関数(スクエア・ルート関数)
- POWER関数(パワー関数)
それぞれ使い方を見ていきましょう。
SQRT関数を使った計算方法
SQRT関数は以下の形式で使用します。
= SQRT(数値)
これだけで「数値」の正の平方根を算出することができます。
(例)
= SQRT(4) → 結果 2
= SQRT(15) → 結果 3.872983…
※上記のように計算結果が長い数値になる場合、エクセルでは自動的に数値を四捨五入して丸めて表示するようになっているので、気をつけてください。
ちなみに「数値」に負の数を代入するとエラーになってしまうので(2乗して負の数になる数は存在しないため)、事前にABS関数(ABS(数値):数値を絶対値にする)を使うなどして数値を絶対値に変換しておきましょう。
= SQRT(ABS(数値))
(例)
= SQRT(-25) → 結果 #NUM!
= SQRT(ABS(-25)) → 結果 5
関数内の数値に「負の数」を代入をしたい場合
- ABS関数を使用して、負の数を絶対値へ変換する
POWER関数を使った計算方法
POWER関数は以下の形式で使用します。
= POWER(数値, 指数)
指数を0.5として「数値」を「0.5乗」することで、「数値」の正の平方根を算出することができます。指数を1/2と表記しても問題ありません。
(例)
= POWER(4, 0.5) → 結果 2
= POWER(15, 1/2) → 結果 3.872983…
※SQRT関数と同様に計算結果が長い数値の場合は、四捨五入した形で表示されます。
POWER関数は累乗を求める関数なので、次のようにして計算に使うこともできます。
= POWER(10, 4) → 結果 10000 ※10の4乗をPOWER関数で計算
上記のような計算式の場合「数値」に負の数が入っていても問題ありませんが、0.5乗して平方根を求める場合はSQRT関数と同様に負の数だとエラーになります。負の数はABS関数で絶対値に変換しておきましょう。
= POWER(ABS(数値), 0.5)
(例)
= POWER(-100, 0.5) → 結果 #NUM!
= POWER(ABS(-100), 0.5) → 結果 10
関数を使わずにエクセルでルート計算
続いて関数を使わずにエクセルでルート計算する方法をご紹介します。
計算はいたって簡単です。
= 数値 ^ 0.5
エクセルで「 ^ 」は〜乗と言う意味の記号として使います。
POWER関数と同様に0.5は1/2と表記しても同じ結果となります。また1/3とすれば数値の3乗根、1/4とすれば数値の4乗根を求めることもできます。
(例)
= 4 ^ 0.5 → 結果 2
= 15 ^ (1/2) → 結果 3.872983…
= 27 ^ (1/3) → 結果 3 ※結果の3乗が27
= 9 ^ (1/4) → 結果 1.732050… ※結果の4乗が9
注意:分数表記する場合は()を必ずつけてください。()の有無で計算結果が変わります。
このようにエクセルでルート計算をする方法は、とても簡単です。
是非活用してみて下さい。