AndroidのOSアップデートに限界はある?
AndroidスマホのOSは、その名の通り「Android」です。AndroidのOSには様々なバージョンが存在しており、2020年9月時点での最新バージョンは「Android 10」です。
ここで、「手持ちのAndroidのOSは8だけど10にアップデートしたい」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。残念ながら、AndroidのOSのアップデートは限界があります。
理由はいくつかあります。まずAndroidスマホのOSアップデートファイルを提供するのはOSを開発しているGoogleではなく、各メーカーなのです。日本ならシャープやソニー・海外ならサムスンやASUSといったメーカーですね。このメーカーがアップデートを提供しない限り、AndroidスマホのOSアップデートを行うことはできません。
「じゃあメーカーが今使ってるAndroidスマホのOSアップデートを提供しないのはなんで?」と思う方もいらっしゃると思いますが、自分が今使用しているスマホは何年前に発売されたモデルでしょうか?基本的にAndroidスマホのOSアップデートの提供は新しい機種を優先するため、古いスマホはOSのアップデートが後回しになったりそもそもアップデートを行わないといったことは珍しくありません。大体スマホの発売から2年以上経過したら、OSのアップデートは行われないと思ったほうがいいでしょう。これがアップデートできない機種が存在する理由です。
そして、古いスマホのOSアップデートが行われないもう一つの理由が「スペックの限界」によるものです。AndroidのOSはバージョンアップするごとに、要求スペックやデータサイズがどんどん高くなっていきます。
古いスマホは、最新のスマホと比べるとスペックが低いことがほとんどですよね。そうなれば当然、最新バージョンのOSを導入してもまともに動作できないことのほうが多いでしょう。そのため古いスマホではOSのアップデートが配信されないわけです。
AndroidのOSは無理やりアップデートできる?
AndroidのOSを無理やりアップデートしたい!という方もいらっしゃるかと思いますが、上記の通りメーカーが用意しなければOSをアップデートすることはできません。基本的にAndroidOSはメーカーがカスタマイズを加えるため、機種Aなら機種Aのアップデート・機種Bなら機種Bのアップデートを用意しないとアップデートすることはできないのです。機種Aに機種BのAndroidOSをインストールすることはできません。
アップグレードの反対の方法としてダウングレードがあります。こちらはスマホに詳しい方なら行うことも可能ですが、基本的にメーカーは最新のアップグレードを適用することを前提にしているため、ダウングレードを行って故障した場合は保証できなくなるなどリスクが大きいため推奨できません。