音声のノイズを除去したい

録音した音声など、ホワイトノイズやグレーノイズなどノイズが乗ってしまっていることがあります。
これらノイズはマイクなどを使って録音する音声にどうしても入ってしまう音であり、気になってしまう方も少なくありません。
ホワイトノイズだけなら気になる事は少ないですが、エコーやハウリング・ピー音・音割れを修復する必要があるなど、明らかに邪魔な雑音が入っていた場合は除去しなければなりません。
ノイズがほとんど発生しない録音環境を構築する方法もありますが、エフェクターなどを買い揃える必要があるため費用がかかってしまいます。そういう時はノイズを除去できるフリーソフトを使用しましょう。
この記事ではサウンドの加工に用いられることの多いAudacityというフリーソフトを使用したノイズの消し方を紹介します。
Audacityで音声のノイズを除去する方法
Audacityで音声のノイズ除去する方法を見ていきましょう。
ノイズ除去はノイズだけがなっている音を予めパターンとして登録しておき、そのパターンと合致する音だけを除去する流れになります。ノイズ除去と言うより「特定の音を消す仕組み」で無音化するだけなので、ノイズのような音であれば何でも除去することが可能です。
ただし仕組み上ノイズ以外の音が常に入っているとノイズの除去が難しくなり、強引にノイズを取ろうとすればするほど音質が悪くなります。
例えば、夏場のセミの声など全く途絶えることなくノイズ以外の音が入る環境の場合はノイズを除去することが難しいので注意してください。
ノイズパターンを取得する


この作業が一番大事ですので、ノイズ以外の音が一切入っていない箇所を選択するようにしてください。ノイズ以外の音が少しでも入っているとノイズ以外の音まで除去されてしまう可能性があります。
![メニューの[エフェクト]->[ノイズの低減]をクリック](http://cdn2.aprico-media.com/production/imgs/images/000/060/630/original.png?1601103825)
![[ノイズプロファイルの取得]をクリック](http://cdn2.aprico-media.com/production/imgs/images/000/060/631/original.png?1601103826)
これでノイズパターンが作成され、除去する準備が整いました。
ノイズの除去
ノイズの低減ウィンドウが一回閉じられるので、もう一度メニューの[ノイズの低減]をクリックして開いてください。

ノイズは小さくなっているけど、まだ少し残っているという場合は「ノイズ低減」「感度」を高めてみてください。

最後に[OK]を押したらノイズ除去が完了します。常になり続けるホワイトノイズのカット・リバーブカットの両方をしたい場合はそれぞれのパターンを取り出して繰り返しカットするようにしましょう。