pingとは?
Windows10のパソコンでは、コマンドプロンプトから「ping(ピン)」コマンドを使用することができます。pingコマンドとは、pingコマンドは「ping.exe」により行われるパケット通信テストプログラムの1つです。「ping.exe」によりICMP(Internet Control Message Protocol)」の「echo request/echo reply」メッセージを使ってパケット通信テストをお行います。
簡単に説明すると、pingコマンドではTCP/IPネットワークで通信する相手が反応するかどうか、ネットワーク経路が正しく設定されているかどうか、どれくらいの速度で応答しているかを確認することができます。通信相手が正常に反応するのであれば応答速度が表示されますが、もし通信相手までの経路が生きていない場合は「要求がタイムアウトしました」・「宛先ホストに到達できません」などと表示されます。
Windows10のpingコマンドの使い方
pingコマンドの使い方
すると、「(逆引きDNS名・IPアドレス)にpingを送信しています 32バイト」と表示され、4回pingが送られます。「~からの応答:バイト数=32 時間=6ms」のように表示されます。
msというのはミリ秒のことで、2msなら1/1000秒ということになります。この応答結果に「TTL(Time To Live)」という項目が表示されている場合は、相手側からこちらのPCに応答をするまでに何台のルーターを通過しているのかを表す数値になります。
最後にping統計が表示されて、「パケット数:送信=4 受信=4、損失=0(0%の損失)」のように結果が表示されます。
この例の場合は4回pingを飛ばして、4回とも返答されたということになります。返答が行われなかった場合は損失として数がカウントされます。「ラウンドトリップの概算時間(ミリ秒):最小=4ms、最大=5ms、平均=4ms」は、応答時間の最小数と最大数・平均応答時間を表示しています。
pingコマンドのオプション
pingコマンドと併用できるオプションを說明します。
- -t:中止するまでパケットを送信し続けます。「Ctrlキー+Breakキー」で統計情報の表示・「Ctrlキー+Cキー」でパケットの送信を中止します。
- -a[IPアドレス]:IPアドレスの名前解決も行います。
- -n[数値]:パケットの送信回数を指定します。デフォルトの送信回数は4回です。
- -f:パケットの分割を禁止します。
- -l:送信するパケットのデータサイズを指定します。デフォルトは32バイトです。
- -i[TTL]:TTL(Time To Live)を指定します。
- -v[TOS]:TOS(Time Of Service)を指定します。
- -r[数値]:送信するパケットと返信するパケットのルートを、Record Routeフィールドに1~9の範囲で記録します。
- -s[数値]:指定した数値のホップに対して、タイムスタンプを1~4の範囲で指定します。
- -j[ホストリスト]:ホストリストに沿って、緩やかなソースルートを指定します。
- -k[ホストリスト]:ホストリストに沿って、ゲートウェイで区切られない厳密なソースルートを指定します。
- -r:ルーティングヘッダーを使用して、逆ルートもテストします。(IPv6のみ)
- -S[srcaddr]:使用するソースアドレスを指定します。(IPv6のみ)
- -w[ミリ秒]:タイムアウトするまでの時間を、ミリ秒(ms)で指定します。
- -4:強制的にIPv4を使用します。
- -6:強制的にIPv6を使用します。