アンチウイルスソフト・Avastを使用していると、「問題が見つかりました」・「あなたのインターネットでの行動は他人に覗かれる可能性があります」・「トラッキングクッキーが見つかりました」・「追跡されています」といった様々な警告の通知がポップアップウィンドウで表示されますよね。この警告に不安を覚えてしまうユーザーも少なくないかと思います。
結論から先に述べてしまいますが、これはAvastが提供している有料サービスへ加入させるための広告となります。Avast本体は無料で使用することができますが、それだと利益が出ないために定期的に他サービスへと誘導する広告を表示しているわけですね。悪質なサービスではないので不安な方は契約しても問題ありませんが、これらの通知が表示されたからといって極度に不安になることはありませんよ。この記事では、Avastを使用していると表示される通知のメッセージの意味の一覧をご紹介していきます。
Avastの通知のメッセージの意味の一覧
所在地が他人の目にさらされています
ひときわ目を引くのが「所在地が他人の目にさらされています」という通知ですよね。基本的にインターネットに接続する際にはIPアドレスが開示されるため、IPアドレスによって大まかにどこからアクセスしているのかを把握することが可能です。会社などであれば会社の特定も行うことができます。しかし、個人をピンポイントで特定することはできないので「○○県〇〇市在住の○○さん」だとバレるというようなことはありません。
以下が原因でPCが遅くなっています・問題が見つかりました
破損したレジストリ項目・システムの不要データ・不要なプログラムの数が表示されます。このうち破損したレジストリ項目が多い場合はクリーンアップを行うことでパソコンの動作が改善するため修正を行うべきなのですが、そのために有料サービスを導入する必要性はありません。
フリーソフトの「CCleaner」のクリーンアップツールを使用することで破損したレジストリを削除して修復することが可能なので、下記リンク先の記事を参考にしてCClernerの強化ツール「CCEnhancer」を導入して破損したレジストリを修復してみましょう。
あなたのIPアドレスは誰でも見ることができます
「あなたのIPアドレスは誰でも見ることができます」と表示されると不安になるかと思いますが、これは「アバスト セキュアライン VPN」の広告です。そもそもIPアドレスは見えて当然で、見えるからすぐに何かしらのトラブルに繋がるというわけではありませんのでご安心ください。不安であればVPNを使用してセキュリティ保護に努めましょう。
サーバー証明書が無効になったため、アバストが~への接続を遮断しました。
URLが「https」から始まるWebサイトでは、SSL証明書という通信データの暗号化を行うための電子証明書を定期的に更新する必要があるのですが、SSL証明書の更新が行われていない場合にこの通知が表示されてWebサイトへの接続が中止されます。SSL証明書の更新が行われていないということはそのWebサイトの安全性が確保できていないということなので、これは広告などとは関係のない正しい挙動となります。どうしても該当サイトにアクセスしたい場合はAvastを一時的に無効化するなどの手段を用いましょう。
追跡されています・オンライン行動が丸見えです・トラッキングクッキーが見つかりました
近年のインターネットでは、トラッキングと呼ばれるユーザーのアクセス履歴や行動履歴をを追跡して分析するといったことが日常的に行われています。つまり当たり前のことなので、特に気にする必要はありません。これも「アバスト アンチトラック プレミアム」の広告です。
トラッキングクッキーも一般的に使われているものなので、見つかって当然です。こちらも気にする必要はないでしょう。
匿名モードはプライバシーが完全に保護されているとはいえません
ブラウザ・Google Chromeなどのシークレットモードを使用している際に表示されるメッセージです。シークレットウィンドウでWebサイトにアクセスしても、IPアドレスなどの情報はサーバーに残るのでたしかに完全に保護はされていません。ですがユーザーがシークレットウィンドウを利用する場合の目的を考えると、特に意味の無い警告なので無視して問題ありません。