ProtonVPNの特徴
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ProtonVPNはプライバシーの保護・セキュリティ保護・検閲への対抗を目標に掲げて開発されたサービスで、その名の通りプライバシーやセキュリティ面などに優れたVPNツールとなっています。
VPNというと通信を暗号化してセキュリティ保護してくれるものと思うかもしれませんが、厳密にはそうではありません。
VPNの仕組みを応用することで通信の暗号化・セキュリティ保護などを行なっているだけであり、VPNの仕組みを悪用した方が開発したVPNを利用してしまうと通信内容を盗聴されてしまいます。
ですがProtonVPNはそのようなリスクはなく、徹底的なセキュリティ対策や検閲回避などの機能を搭載しています。
あらゆるデバイスに対応済み
今回紹介するのはパソコン向けのProtonVPNですが、Windows10を含むWindows OSに限らずAndroidやLinux・Macでも利用できるVPNクライアントとなっています。
そのためWindowsに限らずスマホでも同じVPNを使ってセキュリティを高めることが可能です。
無料プランでもキルスイッチ使用可能
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VPN使用中であれば通信が暗号化されセキュリティやプライバシーが保護されますが、あくまでVPNを使用している最中であればの話です。
VPNを切断すると通信が暗号化されなくなってしまった状態のままインターネットに繋がってしまうのですが、そういう時に役立つのがキルスイッチです。
キルスイッチとは、VPNを切断すると同時に強制的にインターネット通信を停止させる機能のことです。キルスイッチを利用することでVPN切断後はネットワークから隔離され、プライバシーが保護されるようになります。
キルスイッチは必ずしも必要な機能ではないため、VPNによっては有料プランでしか提供されていないことがあるのですが、ProtonVPNでは無料版でもキルスイッチを利用できます。
VPNに接続しているときしかインターネットを利用しない方はかなりおすすめの機能です。
DNSリーク対策済み
DNSリークとは、VPNなどでIPアドレスを匿名化しているにも関わらず、デバイスに設定されているDNSサーバーがISPなどのデフォルトのままで、完全な匿名化に失敗していることをいいます。
正常なVPNを使用していても起こりうる問題ですが、ProtonVPNでは適切に設定されずに放置されがちなDNSリーク問題に関しても対策されています。
そのため、ProtonVPNを使ってネットワークに接続している間は完全に匿名化されていて、プライバシーやセキュリティのことを考えずにインターネットを利用できるようになります。
中国非対応
グレートファイアウォールによってあらゆるVPNがブロックされている中国ではProtonVPNを使用できません。
2019年までは利用できていましたが、2019年末にブロックされ、ProtonVPNを使って中国の検閲を回避することができなくなっています。中国で使えるVPNを探している方には向いていませんので注意してください。
ProtonVPNの導入手順
それではProtonVPNの導入を進めていきましょう。他のソフトウェアと違って少し面倒な作業があるので順番に解説していきます。
ProtonVPNは公式サイトから無料版をダウンロードできます。
アクセスすると[GET PROTONVPN NOW]というボタンがありますが、こちらは有料版の案内ですので注意してください。
![[Get Free VPN]をクリック](http://cdn2.aprico-media.com/production/imgs/images/000/061/098/original.png?1602073754)
![[GET PROTONVPN FREE]をクリック](http://cdn2.aprico-media.com/production/imgs/images/000/061/099/original.png?1602073755)
![無料プランおすすめプラン一覧の画面で[Get Free]を選択](http://cdn2.aprico-media.com/production/imgs/images/000/061/100/original.png?1602073757)
しばらく待つと無料プランおすすめプラン一覧が表示されるので[Get Free]を選択します。
![ユーザー名・パスワード・メールアドレスを入力して[Create account]をクリック](http://cdn2.aprico-media.com/production/imgs/images/000/061/101/original.png?1602073758)
![認証方法を選択し、[Send]をクリック](http://cdn2.aprico-media.com/production/imgs/images/000/061/102/original.png?1602073760)
![自分のOSの[Download]をクリック](http://cdn2.aprico-media.com/production/imgs/images/000/061/103/original.png?1602073762)
ダウンロードしたインストーラを起動します。

![[Next]をクリック](http://cdn2.aprico-media.com/production/imgs/images/000/061/105/original.png?1602073765)

![[Install]をクリックしてProtonVPNをインストール](http://cdn2.aprico-media.com/production/imgs/images/000/061/107/original.png?1602073768)

ProtonVPNのインストールを完了するには再起動が必要なので[はい]を押して再起動してください。
再起動が完了するとセットアップウィザードの最初の画面がもう一度表示されます。先ほどと全く同じように[Next]を押し進めてインストールを進めてください。

この画面が表示されたらインストール完了です。
初回起動時
ProtonVPNを使用するには導入時に作成したアカウントが必要です。

パソコン使用時は常にVPNに接続したい場合はパソコン起動直後にProtonVPNが自動的に起動するように[Start with Windows]をクリックして有効化しておくことをお勧めします。
ログインできたら初回セットアップ完了です。
ProtonVPNの使い方
ここからはProtonVPNの使い方を見ていきましょう。ProtonVPNは日本語非対応ですが、直感的に使えるようになっているので使い方さえ覚えれば簡単なはずです。
サーバーへの接続方法
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
サーバー名左側にある円形のバーが緑のサーバーが利用者が少ないサーバーで、赤くなっているサーバーが混雑していて速度が出にくいサーバーとなっています。

切断したい場合は[Cancel]をクリックしましょう。
キルスイッチの使用方法
キルスイッチはデフォルトでは無効化されています。VPN切断と同時にインターネット接続も切断したい場合はキルスイッチを有効化しましょう。
キルスイッチの有効化はオプションから行います。
![メニューアイコンをクリックし、[Settings]をクリック](http://cdn2.aprico-media.com/production/imgs/images/000/061/114/original.png?1602073786)
![タブを[Advanced]に切り替えて[VPN Kill Switch]をオンにする](http://cdn2.aprico-media.com/production/imgs/images/000/061/115/original.png?1602073787)
これでVPN切断と同時にインターネット接続が遮断されるようになります。
無料版は3カ国のみ
初めてProtonVPNを使用する場合、有料版のフリートライアルという形でProtonVPNが対応しているすべての国のVPNサーバーに接続することができますが、フリートライアルが終了する(有料版の機能が使えなくなる)と日本・アメリカ・オランダの3ヶ国のVPNサーバーにしか接続できないので注意しましょう。
ProtonVPNの評判
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VPNは仕組み上インターネット速度がどうしても低下してしまうのですが、ProtonVPNは高速通信を保ったままIPアドレスを匿名化して安全性を維持できるとのことで評判です。
ただこの評判は有料版を使っている方の評判で、無料版で我慢している人はあまり満足のいく速度は出ていないようです。昔は高速だったようですが、最近は利用者が増えて速度が低下していてChromeなどでブラウジングしても快適にサイトを開けないようですので、フリートライアル終了後は無料プランを継続するか有料プランに切り替えるか検討すると良いでしょう。