コマンドプロンプトでファイル削除を行うdelコマンド
複雑な条件指定などを行ってファイルを削除したい場合は、エクスプローラーからファイルの削除を行うよりもdelコマンドを使用して削除しましょう。delコマンドを活用することで、ファイルを簡単に削除していくことができるようになりますよ。この記事では、コマンドプロンプトでファイル削除を行うdelコマンドの使い方をご紹介していきます。
コマンドプロンプトでファイル削除を行うdelコマンドの使い方
delコマンドの形式について
コマンドプロンプトでファイル削除に使用するdelコマンドの使い方を説明します。delコマンドを使用する場合の基本となる形式は、下記の通りとなります。delコマンドの後に半角スペースを入力してスペースを空けてからオプションを入力して、半角スペースの後にファイルを指定してEnterキーを押しましょう。ディレクトリの削除を行うことはできないので、ディレクトリを削除したい場合は「rmdir(rd)」コマンドを使用することになります。特にオプションの指定などがなければ、delコマンドの後にそのまま削除したいファイル・ディレクトリを入力してEnterキーを押しましょう。
コマンド入力後に削除操作が行われます。ファイルを指定した場合はすぐに削除が行われますが、ディレクトリの場合は警告メッセージが表示されます。例外として、ワイルドカードを使用している場合はファイル削除の場合でも警告メッセージが表示されます。
del [オプション] [ファイル / ディレクトリ]
各種オプションの説明について
delコマンドと併用できる各種オプションについて説明していきます。
- /F:読み取り専用ファイルを削除します。
- /P:ファイルの削除を行う前に、確認メッセージを表示します。
- /Q:ファイルの削除を行う前の確認メッセージを表示しないようにします。
- /S:指定したファイルをすべてのサブディレクトリから削除します。また、削除したファイル名を表示させます。
- /A:A:アーカイブを削除します。
- /A:H:隠しファイルを削除します。
- /A:R:読み取り専用属性が設定されたファイルを削除します。
- /A:S:システムファイルを削除します。
コマンドの使用例
delコマンドとオプションを組み合わせると、下記のような動作をさせることが可能となります。ちなみにバッチファイル化することもできるので、興味のある方はバッチファイルを作成してみましょう。
- del D:\gazou.jpg:gazou.jpgファイルを削除します。削除前の警告メッセージは表示されません。
- del D:\folder\:Dドライブにある「folder」ディレクトリ以下をすべて削除します。削除前の警告メッセージは表示されます。
- del /p gazou.jpg:gazou.jpgファイルの削除時に、削除前の確認メッセージが表示されます。
- del *.*:現在開いているディレクトリ内のすべてのファイルを削除します。