Excelの乱数の作り方をご紹介!【範囲指定/重複しない/固定】

Excelの乱数の作り方をご紹介!【範囲指定/重複しない/固定】

Excelは乱数を作ることができます。その方法としてRAND関数、RANDBETWEEN関数の使い方をご紹介します。またExcelで乱数の範囲指定をする方法や、複数の乱数の値が重複しないようにする方法、乱数の値を固定する方法についてもご紹介していきます。


目次[非表示]

  1. Excelで乱数を発生させたい
  2. Excelの乱数の作り方
  3. まとめ

Excelで乱数を発生させたい

乱数とは規則性のないランダムな数字のことを言います。この乱数を使うケースとしては、パスワードを任意の値で生成したい場合やゲームで任意の値を発生させたい場合などがあります。そして乱数はExcelでも発生させることができます。

本記事ではExcelで乱数を発生させる方法をご紹介していきます。

Excelの乱数の作り方

Excelで乱数を作るには、関数を使う方法があります。関数を使う方法をいくつかの条件でご紹介していきます。

乱数を作成

=RAND()


RAND関数(ランダム関数)は「0以上1未満の実数(小数)の乱数」を発生させることができます。

RAND関数

()内に引数は必要ありません。関数名に続けて()のみ入力してください。ワークシートが再計算されるたび、新しい乱数が返されます。

範囲を指定した乱数を作成

ある数字の範囲内で乱数を返すように、範囲を指定して乱数を作る方法もあります。ここでは2つの方法をご紹介します。

RAND関数(ランダム関数)を使用

=RAND()*(最大値-最小値)+最小値

RAND関数を使って「指定した最小値と最大値の範囲内で、実数(小数)の乱数」を発生させます。

範囲指定RAND関数

最小値10と最大値500の間で、実数(小数)が得られました。

RANDBETWEEN関数(ランダムビトウィーン関数)を使用

=RANDBETWEEN(最小値,最大値)

RANDBETWEEN関数は「最小値と最大値の範囲内で、整数の乱数」を発生させます。RAND関数と同様にワークシートが再計算されるたびに、新しい乱数を返します。

RANDBETWEEN関数

最小値10と最大値500の間で、整数が得られました。

重複しない乱数を作成

乱数なので無数の値のパターンがありますが、とはいっても複数の乱数を用意すればその中で重複する可能性は出てきます。こういった重複の可能性をなくし、重複しない乱数を作成するためには以下のような方法があります。

=RANK(数値,範囲)

RANK 関数を使って乱数を発生させたセルの順位を求めることで、乱数の重複をなくすことができます。

RANK関数

B2セルは「A列におけるA2セルの値の順位」を求めています。値が大きいものが1、次に大きいものが2・・といったように順位がつけられています。B3〜B6セルについても同様にA3〜A6セルの値の順位を表示しています。
この順位付けをすることで、乱数に重複した値は発生しなくなります。

発生した乱数を固定する

関数を使って発生した乱数は、ワークシートが再計算されるたびに新しい乱数に変化していきます。この動きを止めるためには以下のようにすると、それ以降変化することなく乱数を固定することができます。

一つのセルを固定する

RAND関数固定

セルに「=RAND()」と入力し、この画像のようにセルにカーソルを置いたまま「 F9 キー」を押します。するとセルに乱数が表示され、関数としての機能は失われるので再計算が行われなくなります。

この方法を使って複数のセルを固定したい場合は、一つずつセルにカーソルを置いて「F9キー」を押していってください。

複数のセルを固定する

対象のセルを複数コピーして、セルを選択したまま右クリックし「形式を選択してペースト」を選びます。「数値」を指定すると関数の機能は失われ、値を固定することができます。

値貼り付け

「形式を選択してペースト」の中から 「数値」を選んでください。

まとめ

Excelで乱数を発生させる方法としてRAND関数、RANDBETWEEN関数をご紹介しました。発生させたい乱数が何桁の数字なのか、小数は含まれるのかなどで区別してこれらを使い分けると良いでしょう。

またRANK関数を使った乱数の重複を防ぐ方法や、乱数を固定し再計算を防ぐ方法についても、条件設定をしたい場合には有効です。ぜひ活用してみてください。


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