Windows10の自動更新によるアップデートは、最大35日までしか停止させることのできない「ほぼ強制アップデート」となっています。
しかし、アップデートによってアプリケーションや接続機器に不具合が発生してしまうこともあるため、ユーザーの中には勝手に自動更新しないでほしいと思っていたり、止める方法が知りたいという方もいるのではないでしょうか。
この記事では、Windows10の自動更新によるアップデートを停止して無効にする方法と、手動でアップデートを行う方法についてご紹介していきます。
Windows10の自動更新のアップデートを無効化
それでは、Windows10の自動更新によるアップデートを無効化する方法を説明していきます。今回は、Homeエディションでの無効化方法について説明していきます。
※2019年6月時点での無効化方法につき、今後の仕様変更によってはこちらの方法で対処できなくなってしまうこともあるかもしれません。ご了承ください。
サービスとタスクスケジューラを無効化して自動更新を止める
自動更新は、システムの「サービス」と「タスクスケジューラ」によって行われます。そこで、サービスとタスクスケジューラの2つを無効化することで自動更新を止めてみましょう。
デスクトップ画面左下のスタートボタンをクリックしてスタートメニューを開き、「すべてのアプリ」から「Windows管理ツール」フォルダを展開したら「サービス」をクリックしましょう。
サービスの一覧が表示されるので、「Windows Update」を右クリックして右クリックメニューを開き「プロパティ」をクリックしましょう。
Windows Updateのプロパティが開くので、「スタートアップの種類」をクリックして表示される設定項目の中から「無効」を選択しましょう。続いて、「サービスの状態」に表示されているボタンの中から「停止」をクリックしましょう。
「ローカルコンピューターの次のサービスを停止しようとしています...」と表示されるので、少し待ちましょう。作業が完了すると、Windows Updateのサービスが停止します。
次に、プロパティの「回復」をクリックして開きます。「最初のエラー」をクリックして表示される設定項目の中から「何もしない」を選択しましょう。選択後、「OK」をクリックすると設定が反映されます。
これで、「サービス」によるWindows Updateの起動を無効化することができました。
次はタスクスケジューラを無効化します。デスクトップ画面左下のスタートボタンをクリックしてスタートメニューを開き、「すべてのアプリ」から「Windows 管理ツール」フォルダを展開して「タスクスケジューラ」をクリックしましょう。
タスクスケジューラが起動したら、左側のフォルダツリーから「タスクスケジューラライブラリ」→「Microsoft」→「Windows」の順に展開して「WindowsUpdate」フォルダを開きましょう。
WindowsUpdateフォルダ内のタスク「Scheduled Start」を右クリックして、右クリックメニューの「エクスポート」からバックアップを取っておきましょう。
バックアップを取ったら、もう一度右クリックしてメニューを開き「削除」をクリックしましょう。
「このタスクを削除しますか?」と表示されるので「はい」をクリックすることで、「Scheduled Start」が削除されます。
続いて、左側のフォルダツリーから「タスクスケジューラライブラリ」→「Microsoft」→「Windows」の順に展開して「UpdateOrchestrator」フォルダを開きましょう。
UpdateOrchestratorフォルダ内の「Maintenance Install」タスクを右クリックして、メニューの「無効」をクリックして無効化しましょう。レジストリを編集して自動更新を無効化する
レジストリを編集することで自動更新を止めるという方法もあります。
ただし、レジストリはパソコンのシステムに関わるため、誤った編集を行うとパソコンが起動しなくなってしまう可能性もあります。編集する前にバックアップを取ることをおすすめします。また説明している編集方法以外のことを行わないように気を付けながら、慎重にレジストリの編集を行いましょう。
ファイル名を指定して実行が表示されたら、名前欄に「regedit」と入力して「OK」をクリックしましょう。
レジストリエディターが起動するので、左側のフォルダツリーから「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SOFTWARE」→「Policies」→「Microsoft」→「Windows」の順にフォルダを展開しましょう。
「Windows」フォルダを右クリックして、メニューの「新規」にマウスカーソルを載せると表示されるサブメニューの「キー」をクリックしましょう。
「新しいキー #1」がWindowsフォルダ直下に作成されるので、名前を「WindowsUpdate」に変更してEnterキーを押しましょう。
作成したWindowsUpdateフォルダを右クリックして、先ほどと同じようにメニューの「新規」にマウスカーソルを載せると表示されるサブメニューの「キー」をクリックしましょう。
「新しいキー #1」がWindowsUpdateフォルダ直下に作成されるので、名前を「AU」に変更してEnterキーを押しましょう。
AUフォルダを選択した状態で、ウィンドウ右側の一覧の何もない場所で右クリックして「新規」→「DWORD(32ビット)値」をクリックしましょう。
「新しい値」が作成されるので、「NoAutoUpdate」と名前を入力してEnterキーを押しましょう。NoAutoUpdateが作成されたら、ダブルクリックします。
DWORD(32ビット)値の編集ウィンドウが表示されるので、「値のデータ」を「1」に変更して「OK」をクリックしましょう。これで、Windowsの自動更新が無効化され自動アップデートが停止しますよ。※「値のデータ」が「0」の場合は自動更新が有効になり、「1」で自動更新が無効になります。再度自動更新を有効にしたい場合は、値のデータを0にしましょう。
手動でアップデートする方法
上記の方法を実行してWindows10の自動更新のアップデートを無効化しても、Windows Updateをそのままずっと行わないでいるというのはセキュリティの観点から見た場合とても危険です。
「アプリケーションエラーが起きるかもしれない」「今使っている接続機器が使えなくなるかも…」という疑念もあると思いますが、アップデートがリリースされたらインターネット上でユーザーの反応を調べるなどして、更新しても大丈夫だと思ったら手動でアップデートを行いましょう。
まずは、停止させたサービスを再度有効にする必要があります。
デスクトップ画面左下のスタートボタンをクリックしてスタートメニューを開き、「すべてのアプリ」から「Windows管理ツール」フォルダを展開したら「サービス」をクリックしましょう。
サービス一覧が表示されたら、「Windows Update」を右クリックしてメニューの「プロパティ」をクリックしましょう。
Windows Updateのプロパティが表示されたら、「サービスの状態」を確認しましょう。
「停止」になっていると思いますので、「開始」ボタンをクリックしてサービスを開始させましょう。サービスの状態が「開始」になったら、「OK」をクリックしてプロパティを閉じましょう。
次に、Windowsの設定を開きます。デスクトップ画面左下のスタートボタンをクリックしてスタートメニューを開き、「設定」をクリックしましょう。
Windowsの設定が表示されるので、「更新とセキュリティ」をクリックしましょう。
設定画面が表示され、Windows Updateの項目一覧が表示されます。
一覧の上部に表示されている「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックしましょう。Windowsの更新があるようであれば、更新プログラムがダウンロードされてそのままインストールまで自動で行ってくれます。更新プログラムのインストールが完了すると「最新の状態です」と表示されるか、「再起動が必要です」と表示されます。前者の場合は特に何の操作も必要ありませんが、後者の場合は再起動しなければアップデートが完了しません。
「今すぐ再起動する」ボタンをクリックしてすぐに再起動を行うか、パソコンを使わないタイミングで再起動を行ってアップデートを完了させましょう。