Excelのソルバーとは?

Excelには、ソルバーというアドインがあります。
ソルバーとは、複数の変数を含んでいる数式で、最適な変数の値を求めることができる分析ツールのことを指します。
ソルバーはアルゴリズムにより複数の変数の値を変化させながら最適化を行い、値を算出してくれます。今回は、ソルバーの使い方・ソルバーを使って最適な解を算出する方法をご紹介します。
Excelのソルバーを使って最適な解を算出する方法
ソルバーアドインを有効にする







ソルバーで解を算出する

画像は商品の売り上げ記入表で、1月と2月の売り上げが確定している状態です。売上のセルには関数が入力されているので、数量のセルに数値を入れることで売上が自動計算されるようになっています。
この例では、「1月と2月の数量は判明済み」「商品Aの価格は150円・商品Bの価格は240円」「3月に商品Aと商品Bを、それぞれ200個以上売る」「売上は数量×価格」という条件で、売上目標の500,000を達成するために3月・4月の数量の目標設定をどう設定すればいいのか、ソルバーを使って計算しています。
それでは、「データ」タブを開き、リボンメニューの「ソルバー」をクリックしましょう。

「目標値」では、「指定値」を選択してから目標金額である「500000」を入力します。
「変数セルの変更」には、ソルバーを使うセルの範囲を指定しましょう。この表では[$C$4:$F$5]の範囲を設定してあります。
次に、制約条件の対象項目の「追加」をクリックして制約条件を追加していきます。

そのまま、1月の商品B・2月の商品A・2月の商品Bをそれぞれ追加していきましょう。


整数を指定する場合、セル参照する必要がある点に注意してください。

ウィンドウ下部の「解決」をクリックすることで、ソルバーの計算が始まります。計算はセルの数が多いほど時間がかかる(出力が遅い)点に注意しましょう。計算が完了すると、最適化された商品Aと商品Bの3月・4月の数量が入力されます。

まとめ
Excelのソルバーを使って最適な解を求める方法をわかりやすく解説!いかがでしたでしょうか。
Excelのソルバー機能は一言で言うと分析ツールで、アルゴリズムにより複数の変数の値を変化させながら最適化を行い、値を算出してくれますよ。
マクロにも組み込むことができて便利ですが、値を計算するセルの数が多いなどの条件でソルバーを実行すると結果が表示されるまで遅いということには注意しましょう。