有機ELで画面の焼き付きが起こる原因と対処法を紹介!

有機ELで画面の焼き付きが起こる原因と対処法を紹介!

有機ELのディスプレイやスマホ画面を使用しているユーザーの中には、画面の焼き付きが起こってしまい困っていたり、焼き付きが起きないか不安という方もいらっしゃるかと思います。この記事では、有機ELで画面の焼き付きが起こる原因と対処法をご紹介しています。


目次[非表示]

  1. 液晶と有機ELの違い
  2. 有機ELで画面の焼き付きが起こる原因
  3. 有機ELで画面の焼き付きを防止する5つの方法

液晶と有機ELの違い

スマホやテレビ・ディスプレイの種類で「有機EL」というものを聞いたことはありませんか?近年では、スマホの画面で採用されることが多くなっているディスプレイの方式です。

しかし、有機ELと液晶では何が違うのか見た目だけでは分かりませんよね。液晶はカラーフィルターと液晶で表示するものの形を作り、それをガラスで挟みバックライトを当てることで画面を表示させる3層構造でできています。有機ELでは、素子が表示するものの形を作るだけでなく発光まで行うためバックライトが不要の1層構造になっています。特徴的なのが、挟む素材はガラスだけでなくアクリルフィルムを使用することができるため、画面を曲げることができるという特性があります。実際に、Galaxyには画面が曲がる機種が存在しています。IPS液晶も視野角が広いですが、有機ELは曲げることができるというのは大きなアドバンテージですね。

液晶ではバックライトが必要なため表示されるものが実際の色より白く見えるという特徴があるのですが、有機ELでは素子自体が発光しているため本来の色合いで表示されますよ。また、有機ELでは消費電力も抑えられます。

有機ELで画面の焼き付きが起こる原因

有機ELでは、画面に黄ばみが生じるなど画面の焼き付きが発生することがあります。何故画面焼けが起こるのかと言いますと。有機ELの素子が劣化することが原因となっています。

冒頭で説明したように、有機ELディスプレイでは素子が表示するものの形作りと発光のどちらも行います。しかし、発光を続けるうちに素子が劣化していきます。その劣化によって素子が白色からどんどん変色するため、画面の黄ばみといった症状で目に見えるようになります。一度素子が劣化してしまうと、直すことはできません。

有機ELではCRTモニターのように長時間同じ画面を映していると素子の劣化が早くなってしまいます。画面の変わりづらいアプリの操作時やスマホのナビゲーションバーといった表示部分は特に劣化が早くなります。そして、最も素子の劣化が起こりやすい色は「白色」です。白は特に光らせなければならない色であるため、素子も頑張って発光します。そのため白色で表示されている部分は焼き付きが起きてしまう可能性が高くなります。

有機ELで画面の焼き付きを防止する5つの方法

スマホのシステムアップデートを行い最新状態を保つ

有機ELはスマホでの採用率が高いため、メーカー側も有機ELの劣化問題についての対策を行っています。画面の焼き付きを抑えるようにシステムが改善されていく可能性が高いので、更新がある場合はシステムアップデートを行い最新バージョンにしておくようにしましょう。

ダークモードで表示を行う

有機ELの素子の劣化の原因は発光にあるわけですが、黒色を表示する場合は発光を行わない・暗色系統の色は発光がごく僅かになるという特性を持っています。そこで、ダークモードを利用してみましょう。

Googleのダークモード
近年のアプリケーションやスマホのシステムでは、ダークモード(ダークテーマ)という暗色で統一されたカラーモードを使用することができます。ダークモードに設定することで有機ELの素子の劣化を抑えて画面の焼き付きを防ぐことができますよ。

画面をつけっぱなしにしないようにする

ディスプレイをつけっぱなしにしている状態では素子が動いているため、使用しない場合は画面をつけっぱなしにせずオフにするようにしましょう。スマホの場合は画面をオフにしやすいのでこまめにオフにする習慣を付けたり、自動スリープ設定を適用することをおすすめします。

画面の明るさを抑える

画面の明るさを高くすると素子が激しく発光することになるため、素子の劣化速度も早くなります。そのため、画面の明るさは必要以上には明るくしないようにしましょう。

同じ画面を表示し続けないようにする

同じ画面を長く表示していると、素子の劣化速度も早くなります。できるだけ同じ画面を表示したままにならないように心がけましょう。


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