ブートローダーとは？
パソコンを起動すると「ブートローダー（boot loader）」というプログラムが起動します。ブートローダーとは、パソコンのHDDやSSDといったストレージからOSを読み出して起動させる、OS起動のためのプログラムとなります。意味合いとしては起動プログラムで問題ありません。
ブートローダーには2工程あり、「1次ブートローダー」は起動時にBIOS・EFI/UEFIの一部としてマザーボードのROMに記録されているプログラムです。起動デバイスの優先順位に従い、OSが格納されているストレージにアクセスしてOS起動用の2次ブートローダーをメモリに読み込み実行します。
「2次ブートローダー」は、ストレージからOSの初期化プログラムを読み込んで実行するプログラムです。一般的にブートローダーのことを指す場合は、この2次ブートローダーのことを指しています。
ブートローダーはインストールできる？
通常のパソコンであれば、ブートローダーをインストールというケースはほぼありません。なぜなら、ブートローダーは一つで十分なので他のブートローダーを入れる必要がないからです。
デフォルトのブートローダーを削除して新しくブートローダーを無理やりインストールしたいという場合、設定を正しく行わないとOSが起動しなくなってしまい修復もできないといったリスクを含むため、基本的にはメーカー製のパソコンなどすでに通常動作しているパソコンにブートローダーをインストールすることはやめておきましょう。
どうしてもブートローダーをインストールして入れ換えたいのであれば、テストできるパソコンを用意して正常にブートローダーを交換できるのかどうか試してから行うことを推奨します。
自作マイコンの場合は、最初に適切なブートローダーを導入する必要があるのでブートローダーのことを詳しく知っておく必要があります。Windowsであれば「BOOTMGR（Windows Boot Manager）」、Linuxであれば「GRUB2（GRand Unified Bootloader 2）」・「GRUB Legacy」・「LILIO」を使用します。ちなみに、Linuxでメジャーなブートローダーは「GRUB2」になります。