FSBとは何か?
古いパソコンのCPUのスペック表を見ていると「FSB」という単語が出てきて何のことなのか気になるユーザーの方も少なくないかと思います。FSBとは「Front Side Bus(フロントサイドバス)」という、パソコンの内部でCPUとマザーボード・メインメモリー・各PCIスロットなどの拡張ボードがやり取りを行うバスのクロック(動作周波数)のことを指しています。
FSBのクロック数が高ければ高いほど、接続機器とのデータのやり取り速度が増えるのでパソコンの動作が早くなります。ただ、FSBについて注意しなければいけないのはマザーボードがそのFSBに対応しているかどうかです。マザーボードではFSBの対応幅が設けられていますが、この対応幅にあっているFSBのCPUしかマザーボードに取り付けることはできません。また、マザーボードとCPUのFSBは同じクロック数のものが用いられます。例えばマザーボードが800MHz・1333MHzに対応している場合にCPUのFSBのクロック数が800MHzのものを取り付けた場合は、800MHzで合わせられます。そのため、マザーボードとCPUの相性はしっかりと調べておかないと、思ったより性能が発揮できないなどの悩みに繋がってしまうわけです。上述の通り、メインメモリーにもFSBが存在しています。もちろんこちらもマザーボードの対応幅と合わせる必要があり、同じ数値のFSBが適用されます。
ただし、現在においてはFSBについて考えることはほぼありません。「QPI(QuickPath Interconnect)」という接続規格への移行が行われたため、CPUにはフロントサイドバスが無くなりました。