Windows10でBIOSが起動しない原因と対処法をご紹介!【立ち上がらない/起動しない】

Windows10でBIOSが起動しない原因と対処法をご紹介!【立ち上がらない/起動しない】

Windows10のパソコンで、BIOSが起動しないという症状が発生することがあります。BIOSが起動しないと、OSが立ち上がらないためパソコンを使うことができません。この記事では、Windows10でBIOSが起動しない原因と対処法をご紹介しています。


目次[非表示]

  1. BIOSとは?
  2. BIOSが起動しない問題
  3. BIOSが起動しない原因と対処法
  4. まとめ

BIOSとは?

BIOSの画面
パソコンの「BIOS」とは、「Basic Input/Output System」の略称で、パソコンの設定やハードウェアの制御を行うプログラムです。BIOSは、デスクトップパソコン・ノートパソコンなどのパソコンの種類を問わず、パソコンであればかならず搭載されています。

BIOS画面に入るには、パソコンを起動してメーカーロゴが表示されている時に「F2キー・F3キー・Escキー(パソコンによってどのキーを押せばいいのか異なる)」を連打することでBIOS画面に入ることができます。

BIOSは、パソコンに搭載しているCPU・メモリ・HDD(SSD)・光学ドライブといったパーツの認識や、各種パーツの起動順番の変更・ハードウェアの診断・デバイスの有効or無効化設定といったことを行うことができます。慣れている人であれば、CPUやメモリのクロック設定を行いオーバークロックして性能を上げるといったことも可能です。

BIOSが起動しない問題

基本的に、パソコンの起動時にはBIOSが起動してからOSが起動するといった流れになっています。

しかし、電源は入るがBIOSが起動しないというケースがあります。BIOSが起動しない場合、パソコンを起動しても何の反応もしない・ビープ音が出ない・画面が真っ暗なままになってしまう・HDDのアクセスランプが点灯しない・ケースのファンが全力で回ってしまうなど、様々な症状が発生します。

BIOSが起動しないとOSが立ち上がらないので、パソコンを使用することができなくなってしまいます。そのためBIOSが起動しなくなってしまった場合は、この問題を解決する必要があります。

BIOSが起動しない原因と対処法

それでは、BIOSが起動しない原因と対処法について説明していきます。

ビープ音が鳴るかどうか確認する

まずは、「本当にBIOSが起動していないのか」どうか確認してみましょう。何故かと言うと、BIOSは起動しているものの、Windowsが起動しないために画面が真っ暗になっているといった症状もあるからです。

パソコンの起動時に鳴るビープ音を鳴らしているのはBIOSです。そのため、電源ボタンを押してビープ音が出ない場合はBIOSが怪しい、と判断することができます。

最低限の構成にして起動するかどうか確かめる

BIOSが起動しない場合に真っ先に疑うのがマザーボードです。

マザーボードが正常なのかどうか、パソコンが動く最低限の構成にして起動するかどうか確かめてみましょう。パソコンの最低限の構成とは、マザーボード・CPU・メモリ・電源の4つです。これら以外のパーツやUSB機器を全て外した状態で、電源を入れてみてください。これでBIOS画面が起動するようであれば、マザーボードは正常に動作していると判断できます。

マザーボードの埃を払ってみる

マザーボードに溜まった埃のせいで、動作不良を起こすことも稀ではありません。マザーボードに溜まっている埃を、エアダスターなどのアイテムで除去してみましょう。グラフィックボードやメモリの接続スロットもしっかりとエアダスターをかけることが重要です。

CMOSバックアップ電池が寿命を迎えている場合

BIOSの起動時には、CMOSに保存されている設定の読み込みを行ってからパソコンを起動させます。しかし、CMOSのバックアップ電池が寿命を迎えている場合、設定をバックアップできなくなってしまうためBIOSが起動しなくなってしまうわけです。

この場合は、マザーボードを交換するかCMOSバックアップ電池を交換することで対処することができます。

デスクトップパソコンのマザーボードに搭載されているCMOSバックアップ電池は、ボタン電池・CR2032が使われていることが多いです。パソコンのマザーボードからボタン電池を取り外し、新しいボタン電池に交換すればOKです。

ノートパソコンのマザーボードの場合、ボタン電池を入れる電池ホルダーが用意されておらず電池をはんだ付けされていることが多いため、専門的な技術を持っていない場合は修理に出したほうがいいでしょう。

メモリの接触不良が原因の場合

パソコンのメモリ

パソコンのメモリが接触不良を起こしていることが原因で、BIOSが起動しないといったケースもあります。もしメモリが接触不良を起こしている場合、HDDのアクセスランプが点灯しないなどの症状が発生していることが多いです。

メモリの接触不良が原因の場合は、マザーボードからメモリを取り外してメモリスロットとメモリ本体をエアダスターを使って埃を払う・メモリ本体の端子を接点復活剤を塗布した綿棒で掃除して、しっかりとマザーボードに差し直してみましょう。

パーツの故障が原因の場合

グラフィックボードなどの各種パーツが故障していることが原因でBIOSが起動しない場合は、別のパーツを購入して交換しましょう。

特に注意が必要なのは電源です。電源ユニットが故障している場合はすぐに動作しなくなるのではなく電源の供給量不足といった形で症状が起きるため、「電源は入るがBIOSが起動しない」と錯覚しやすい点に注意しましょう。

マザーボード・BIOSが破損している場合

マザーボード

マザーボード・BIOSが破損している場合、マザーボードを交換しなければ復活させることはできません。使っていたマザーボードと同じものか各種パーツと互換性のあるマザーボードに交換しましょう。ただしメーカー製のパソコンの場合は交換が不可能な場合が多く、メーカーに修理に出すことがほとんどです。

まとめ

Windows10でBIOSが起動しない原因と対処法をご紹介!【立ち上がらない/起動しない】、いかがでしたでしょうか。

パソコンはBIOSが起動してからOSが起動するという仕組みになっているため、BIOSが起動しないとパソコンを使うことはできません。BIOSが起動しない場合の原因と対処法を記事内でご紹介していますので、覚えておくといざという時に慌てずに対処を行うことができますよ。


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