コマンドのwgetとは?
Linuxでは馴染み深いwgetコマンドをご存知の方は多いかと思います。
あらゆるファイルをネット上から入手するのに非常に役立つコマンドですが、初期状態のWindows10では使用することができません。
Windows10はコマンド操作が頻繁に必要になるOSではないからか、wgetなどLinuxによくあるコマンドが用意されていないのです。
ですが、あくまで初期状態のWindows10で使えないだけであって、まったく利用できない訳ではありません。
今回はWindows10でwgetを使う・代わりになるものを紹介していきます。
Windows10でwgetの代替でおすすめの方法3選
Windows10でlinuxのwgetの代わりになるものはたくさんありますが、その中でも使いやすいものを3つ紹介します。
Wget for Windows
「Wget for Windows」を導入することで、Windows10でもwgwtコマンドが使えます。
この方法であればwgetコマンドを追加できるため、どうしてもwgetコマンドでないと困るという方にはお勧めできる方法です。
まずはこちらの公式サイトにアクセスしてください。
フォルダ名に制約はありませんので、好きな名前にして問題ありません。
これでwgetコマンドを使うことが出来ますが、現時点ではtoolsフォルダ内でしか使うことが出来ず、かなり不便であるためもう少し設定を変更します。
追加したら[OK]を押して環境変数の設定画面を閉じてください。
今回はダウンロード先URLを指定していないので簡単な使い方のみ表示されていますが、URL を入力するとちゃんとファイルがダウンロードされるようになっています。
wgetコマンドを使いたい場合はこの方法をとるようにしましょう。
bitsadmin
実は「Wget for Windows」を使わなくても、はじめからwgetの代わりになるコマンドが用意されています。
それが「bitsadmin」で、wgetと比べると少しコマンドが複雑ではあるもののしっかりダウンロードすることは可能です。
使い方は以下の通り。
bitsadmin.exe /TRANSFER <ジョブ名> <リモートURL> <ダウンロード先>
例えば「sample.com/file.zip」を「C:download」に保存したい場合は以下のように記述します。
bitsadmin.exe /TRANSFER htmldl https://sample.com/file.zip C:\download\file.zip
少し入力する項目が多いので、使い勝手はwgetより悪いでしょう。もっと気軽に使いたい場合は「Wget for Windows」をお勧めします。
aria2
aria2.exeをダウンロードして好きなフォルダに配置するだけで使えるwget代替コマンドです。
使い方はかなりシンプルで、ダウンロードしたいURLをコマンド引数として与えるだけです。
aria2 https://IpAddress/resource/out.html
手軽さはwgetと肩を並べられるため、wgetよりaria2の方がタイピングしやすいという場合はこちらの方がいいかもしれません。
ちなみに、どの方法をとったとしても保存先はデフォルトだとコマンドプロンプト上のカレントディレクトリになります。保存先を変更したい場合は各種ヘルプに記載されている方法で指定してください。
ほかにもwget-goやcurlといった方法がありますが、少々準備が面倒ですので、上記3つのどれかの方法を活用するといいでしょう。