コマンドプロンプトで実行できるタスクキルとは?
コマンドプロンプトでは、「taskkill」コマンドを使用して実行ファイルやプロセスIDを指定して、タスクキルを行うことができます。タスクキルとは、使用中のアプリケーションを強制終了することを指します。
タスクキルを使用することで、バックグラウンドで動作しているプロセスや終了されないで残ってしまったプロセスなどを終了させることができますよ。この記事では、コマンドプロンプトのtaskkillの使い方をご紹介していきます。
taskkillの使い方
プロセスをすべて終了する方法
プロセスIDを指定してプロセスを終了する方法
プロセスIDを指定してプロセスを終了させるには、「/PID」を使用します。/PIDの入力後に半角スペースを入れて、終了したいプロセスIDを入力してEnterキーを押しましょう。
C:\> taskkill /PID 1111
また、一度に複数のプロセスIDを指定してプロセスを終了させることもできます。「/PID 1111 /PID 2222」のように入力してEnterキーを押しましょう。
C:\> taskkill /PID 1111 /PID 2222
プロセスIDの調べ方は下記リンク先の記事にて解説していますので、ぜひご覧ください。
プロセスを強制終了させる方法
プロセスを強制終了させるには「/f」を使用します。プロセスが応答なしになってしまったり、通常では終了できないプロセスを強制終了したい時に/fの入力後に半角スペースを入れてプロセスIDを指定して終了させることが可能です。強制終了に成功すると、「~のプロセスは強制終了されました。」とメッセージが表示されます。
C:\> taskkill /f /PID 1111
プロセスツリーを一気に終了させる方法
複数のプロセスで動作しているアプリケーションは、一つプロセスを終了しても動作し続けますよね。そこで、「/t」を使用することで指定したプロセスが頂点となっているプロセスツリーを一気に終了させることができます。
C:\> taskkill /t /PID 1111
条件指定を行ってプロセスを終了する方法
taskkillコマンドでは、フィルタオプション「/fi」を使用することが可能となっています。
フィルタオプションを使用することで、様々な条件指定を行ってプロセスを終了することができますよ。
応答しなくなったエクスプローラーのプロセスをすべて終了させる場合は、下記の通りです。
C:\> taskkill /im explorer.exe /fi "status eq not responding"
特定の.dllを使用しているプロセスをすべて終了させる場合は、下記の通りです。
C:\> taskkill /fi "modules eq a.dll"
メモリの使用量が一定以上のプロセスをすべて終了する場合は、下記の通りになります。数字=KBです。下記の例では300MB以上のプロセスをすべて終了させます。
C:\> taskkill /fi "memusage ge 300000"