Windows10のDSP版・OEM版・パッケージ版の価格と違いをご紹介!

Windows10のDSP版・OEM版・パッケージ版の価格と違いをご紹介!

使っているパソコンをWindows10にアップグレードしたいけど、DSP版・OEM版・パッケージ版のどれも価格が違うためどれを買えばいいのか迷いますよね。この記事では、Windows10のDSP版・OEM版・パッケージ版の価格と違いを説明しています。


目次[非表示]

  1. Windows10のDSP版・OEM版・パッケージ版
  2. Windows10のDSP版について
  3. Windows10のOEM版について
  4. Windows10のパッケージ版について
  5. まとめと比較

Windows10のDSP版・OEM版・パッケージ版

古いバージョンのWindowsからWindows10にアップグレードを行いたい場合Windows10を買う必要があります。

Windowsのアイコン

販売されているWindows10には「DSP版」「OEM版」「パッケージ版」と3つの種類が存在しており、どれを買えばいいのか分かりにくくなっています。

どの形態も中身は同じWindows10なのですが、それなら何故形態が分かれているのでしょうか。

そこでこの記事では、Windows10のDSP版・OEM版・パッケージ版のそれぞれの違いや値段・特徴をご紹介していきます。

Windows10のDSP版について

Windows10のDSP版

Windows10のDSP版は、単体では購入することのできないライセンス製品です。

DSPは「Delivery Service Partner」の略称で、パソコンのパーツとセットで購入することのできるOSとなっています。

セット対象となっているパソコンのパーツは、マザーボード・CPU・CPUクーラー・メモリ・HDD・SSD・光学ドライブ・カードスロットといった内部パーツに限定されます。

外部パーツはセット対象外なので注意しましょう。インストールメディアがDVD-ROMなので、光学ドライブをセットにするといったユーザーが多いです。

メリット

価格はHomeで約13000円前後・Proで約18000円前後となっています。基本的にDSP版はパッケージ版より安く販売されているため、パソコンを自作する際に費用が抑えられるのがメリットとなっています。

デメリット

ただしデメリットも存在しており、DSP版とセットで買ったパーツが組み込まれているパソコンでなければDSP版は動作しません。

そのため、パーツが壊れてしまうなどの問題が発生した場合に使用制限がかかってしまいます。こうなると当然Windows10を再度購入しなければならなくなってしまうため、DSP版の購入を考えている場合はセットで購入するパーツには十分注意しましょう。

また、インストール画面が日本語でない場合もあるためその点も気を付けましょう。

Windows10のOEM版について

Windows10のOEM版(Original Equipment Manufacturer)とは、家電メーカーやBTOパソコンなどの最初からパソコンにWindows10がインストールされているライセンス製品のことを指します。パソコンの価格に含まれているため正確な価格は表記できませんが、基本的にDSP版・パッケージ版よりも安く、パッケージ版の半値ぐらいの価格だと言われています。インストールメディアはDVD-ROMです。

メリット

OEM版のメリットは、上記の通りすでにパソコンにインストールされておりインストールの手間がかからないことと、価格がパソコンに含まれている↑にパッケージ版の半値ほどという安さです。DSP版もパーツとセット販売とはいえインストールする手間がかかることを考えると、一切手間がないというのはかなり嬉しいですよね。

デメリット

デメリットは、OEM版はインストールされているパソコンでしか使用できないことです。OEM版ディスクを使って他のパソコンにWindows10をインストールするということはできません。

Windows10のパッケージ版について

Windows10のパッケージ版の価格はHomeで約15000円前後・Proで約22000円前後となっています。パッケージ版は家電量販店やインターネットショップで買うことができるため、手に入れやすいのがメリットです。製品内容はUSBメモリーとプロダクトキーとなっており、光学メディアが搭載されていなくてもインストールすることができます。

メリット

DSP版と比べると価格が数千円高くなりますが、DSP版と違いパーツとセットで運用しなければならないといった制限はありません。そのため特定のパーツが壊れたり、パソコンをカスタマイズしてもWindows10の使用制限がかかることもないため安心できます。また、インストールメディアがDVD-ROMではなくUSBメモリーなので、PC光学ドライブが搭載されていないことがある現代のPC事情(特にノートパソコン)にも安心です。

デメリット

デメリットは値段がDSP版より高いことですが、DSP版は上記の通り運用が限定されるので数千円多く払うことで安定を取れるとも考えられます。

まとめと比較

Windows10のDSP版・OEM版・パッケージ版の価格と違いをご紹介!いかがでしたでしょうか。

Windows7などの古いバージョンのWindowsを使っていて、Windows10にアップグレードしたい場合はWindows10の製品版を購入する必要がありますが、製品にもDSP版・OEM版・パッケージ版と種類が分かれているためどれを購入すればいいのか分かりにくいのが困る所ではないでしょうか。

DSP版は値段がパッケージ版よりも数千円安く購入することができますが、パソコンの内部パーツとセットで購入するという制限があります。

また、セットで購入したパソコンのパーツが組み込まれているパソコンでないと認証エラーが発生してしまいます。

DSP版を購入するのに向いているユーザー

DSP版を購入するのに向いているユーザーは、パソコンの自作をしたいという人で、なおかつ万が一セット購入したパーツが壊れても代替策があるという人です。

基本的にパソコンに詳しい人向けのライセンス製品なので、Windows10を安く購入できるという理由でDSP版を購入するのは避けたほうが良いでしょう。

OEM版(メーカー・BTO製パソコン)を購入するのに向いているユーザー

お使いのパソコンをアップグレードするのではなく新しく買い替える場合はOEM版になります。OEM版はインストールされているパソコン限定のライセンス製品となり、他のパソコンにインストールすることができないのがデメリットとなっています。

OEM版(メーカー・BTO製パソコン)を購入するのに向いているユーザーは、パソコンをアップグレードすることはせず買い替えを行っていくというスタンスの人が向いているでしょう。パソコンの知識がない人も基本的にOEM版を購入することになるでしょう。

パッケージ版を購入するのに向いているユーザー

パッケージ版はDSP版より高いものの、家電量販店やインターネットショップなどどこでも買えることや、インストールメディアがUSBメモリーであること・ライセンスのパーツ縛りなどがないためパソコンのパーツ交換なども自由に行えるなど、価格の高さだけがデメリットとなり基本的にはメリットが大きいです。

入手手段が日本国内なのでインストールも日本語なので心配ありません。

今使っているパソコンをアップグレードしたいけどパソコンを自作するほどの知識はない・DSP版だと不安というユーザーはパッケージ版を購入することをおすすめします。


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