Excelで相関係数を求める2つの方法を解説!【CORREL関数】

Excelで相関係数を求める2つの方法を解説!【CORREL関数】

Excelでは、2つのデータに相関性があるかを確認するために、相関係数を求めます。CORREL関数を使いますが、例としてはお客さまと販売する商品との関係など様々なデータ分析に使用できます。この記事では、Excelで相関係数を求める2つの方法をご紹介します。


目次[非表示]

  1. 相関係数とは?
  2. Excelで相関係数を求める2つの方法

相関係数とは?

Excelのデータ分析では、情報となる2つの数字を基にして、それぞれに相関関係があるかを相関係数を出して確かめることができます。
その求め方には、Excelのデータ分析で相関機能を使う方法と、Correl関数・Pearson関数を使う方法の2つがあります。
数字の結果は、1から-1の間になります。
1に近いと正の相関で相関性があり、どちらかが増えるともう一方も増えることになります。
-1に近いと負の相関で、どちらかの数字が増えるともう一方も減るということです。
0は相関性がありません。
例として、お客様の性別や年齢による人数と売り上げた商品の数、気温と季節ごとの商品の売り上げ数など、データの分析をして相関性があるかを確かめられます。
 

Excelで相関係数を求める2つの方法

ここから、Excelで相関係数を求め方の2つの方法をご紹介していきます。
1つは、データ分析の相関機能を使う方法、もう1つはCorrel関数やPearson関数を使う方法です。
どちらからも相関係数を求めることができますので、使いやすい方法を試してみましょう。

データ分析の相関機能を使う

エクセルのデータに「データ分析」を表示させる

エクセルのデータに「データ分析」の表示が出ていない場合は、先に表示させてから使用します。

「ファイル」→「オプション」をクリック
「ファイル」→「オプション」をクリックします。
「アドイン」をクリックし管理ボックスを「Excelアドイン」としてから「設定」を押す
「アドイン」をクリックし、下にある管理ボックスを「Excelアドイン」としてから「設定」を押します。
「分析ツール」にチェックを入れてOKを押す
「分析ツール」にチェックを入れてOKを押します。
「データ」タブに「データ分析」
「データ」タブに「データ分析」と表示されました。

ここから実際に、データ分析を使ってみましょう。

データ分析を使う

「データ」タブの「データ分析」をクリック
「データ」タブの「データ分析」をクリックします。
「相関」を選んでOKを押す
データ分析のダイアログボックスが出たら「相関」を選んでOKを押します。
分析したいデータ範囲を選択
2つの分析したいデータ範囲を選択します。
ここでは、集客数と季節指数の数字を選択します。
 相関のダイアログボックス
相関のダイアログボックスで、入力範囲が設定されます。
列や行を確認し、出力先も決めたらOKを押しましょう。
相関係数
相関係数を求めることができました。

Correl関数・Pearson関数を使う

ここからは、Excelの関数を使って値を求めていきます。
Correl関数とPearson関数の2つを用いますが、どちらも同じ結果になります。

相関係数を出したいセルを選択し、「=Correl(配列1,配列2)」と入力します。
Enterを押しましょう。

CORREL関数
図の配列1と配列2の相関係数を求めた結果、0.997となりました。

0.997という数字は1に近いので、正の相関があるということになります。

相関性があるかどうかは、こちらの図表で判断できます。

Correl関数とPearson関数との違い

Correl関数は2つのデータの相関性があるかを確認します。
Pearson(ピアソン)関数は、ピアソンの積率相関係数であるrの値を求めます。
どちらの関数を使っても、結果の数字は同じになります。

ピアソンの積率相関係数はこちらの式で値を求められますが、ExcelのPearson関数で簡単にできます。

Pearson関数
セルに「=Pearson(列1,列2)]と入力し、Enterを押します。

結果は、Correl関数と同じ数字になります。
この図では0.8068となり、正の相関性があると判断できます。

Correl関数の場合と同様に、1から-1の間の数字が出るので、相関があるかないかをどちら寄りかで判断できます。

このように、Pearson関数でも相関係数を求めることができました。


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