Ping値を測定する方法をご紹介!速度を改善するための方法は?

Ping値を測定する方法をご紹介!速度を改善するための方法は?

通信速度を測定する際にダウンロード速度とアップロード速度の他にPing値が存在します。このPing値とはなにか知っているでしょうか?今回はPing値について、測定方法やPing値を改善する方法などを詳しく解説していきます。


目次[非表示]

  1. Pingとは?
  2. Ping値を測定する方法
  3. Ping値を改善する方法は?
  4. まとめ

Pingとは?

Pingとは、サーバーとの応答速度を確認する方法のことであり、この応答速度のことをPing値といいます。

もう少し噛み砕いて説明すると、サーバー接続リクエストを送ってから返答までにかかった時間のことを言います。

Ping値があまりにも遅いと、自身のインターネット環境もしくは接続先サーバーのインターネット環境に問題がある可能性が高いです。

ブラウザでインターネットを利用する程度であればPing値を気にする必要はあまりありませんが、リアルタイム性を求められるゲームなどでは非常に重要です。

Ping値の目安

パソコンの場合、Ping値は20ミリ秒以下が望ましく、理想は10ミリ秒以下です。

Ping値が10ミリ秒を下回っていたらかなり早い方でしょう。

スマートフォンの場合はWi-Fi接続であるため、10ミリ秒程度であればかなり優秀でしょう。20ミリ秒を下回っていたら十分です。

スマホ回線の場合は40ミリ秒以下

4G/LTEといったスマホ回線の場合は、Wi-Fiと比べて通信性能が落ちるため、それに合わせてPingも遅くなります。

どれだけ遅くなるといっても40ミリ秒以下が望ましく、Ping値が100ミリ秒を超えていると、その場所がインターネットに繋がりにくい環境である可能性が高いです。

Ping値を測定する方法

Ping値を測定する方法はいくつかあります。ネットワークに関する専門知識がなくても測定することが可能です。

ここではスマホで使えるものも含めて3つ紹介します。

Googleスピードテスト

実はGoogle検索からPing値を測定することができます。

Googleで「スピードテスト」と検索
まず、Googleで「スピードテスト」と検索します。
「インターネット速度テスト」の[速度テストを実行]をクリック
検索結果の一番上に「インターネット速度テスト」が表示されるので[速度テストを実行]をクリックします。

すると、自動的にダウンロード速度アップロード速度の測定が始まります。Ping値は測定完了後に表示されます。

速度テスト完了画面の「レイテンシ」
速度テスト完了画面の「レイテンシ」と書かれている項目がPing値です。
スマホでのPing値の測定
Google検索から行えますので、スマホからでもPing値の測定が可能です。

通信速度測定のためだけにアプリをインストールする必要がないため、お勧めできる方法のひとつです。

speedtest.net

通信速度計測で有名なウェブサイトです。speedtest.netにアクセスしてGOボタンを押すだけで自動的に測定できるほか、アプリ版speedtestもリリースされています。

speedtest.netでのPing値測定は以下のページで行なえます。(スマホ対応)

speedtest.net
画面中央のGOボタンをクリック
上記ページにアクセスしたら画面中央のGOボタンをクリックします。

すると自動的に通信速度の計測が始まります。

speedtest.net
通信速度の測定が始まると同時にPing値が表示されるため、Ping値を調べるだけなら通信速度テストを最後まで行う必要はありません。

speedtest.netはかなり優秀であるため、光回線かつ湯煎接続のパソコンを使っているばあいは10ミリ秒を切れると十分に早いでしょう。

コマンドプロンプト・Linuxターミナルを使う

ウェブサイト運営者やAPI開発者などはコマンドプロンプトを使った方法がおすすめです。

こちらはIPアドレスやドメインを指定して接続テストを行うことができ、サーバーが正常に動作しているか、応答速度は十分かどうかのテストを行えます。

コマンドプロンプト・Linuxターミナルを起動する
まず、コマンドプロンプトもしくはLinuxのターミナルを起動しておいてください。

ここで使うのはpingコマンドです。

ss

例えば「yahoo.co.jp」にpingを飛ばす場合は「ping yahoo.co.jp」と入力して実行します。

Ping値の表示
実行すると、このようにPing値が表示されます。msはミリ秒のことを表します。

この方法を使えば、サーバーレスポンスが遅くなっている原因特定などに役立つでしょう。

ただし、ICMPポートを解放していないサーバーにpingコマンドで接続しようとすると必ずタイムアウトになります。ですので、ブラウザからは何も問題なく開ける、APIコールしたらデータが返ってくるにもかかわらずpingだけ失敗する場合はICMPポートを開放していない可能性があります。

Ping値のテストをしたいときはICMPポートの開放を忘れないようにしましょう。

Ping値を改善する方法は?

Ping値が明らかに遅い、50ミリ秒を超えている場合はなにかしら原因がある可能性があります。

Ping値を改善する方法を見ていきましょう。

スマホ回線からWi-Fiに切り替える

スマホ回線はWi-Fiと比べるとPing値が非常に高く、50ミリ秒を超えることは珍しくありません。ですので、Ping値が気になる場合はWi-Fi接続に切り替えましょう。

Wi-FiにするだけでPing値が大幅に改善されることが多いので、スマホ回線(4G/LTE)でPing値を測定していた方は、一度Wi-Fiに切り替えてから再測定してみてください。

無線接続から有線接続に切り替える

パソコンがルーターとの有線接続に対応している場合、有線接続に切り替えてください。

光回線を使っていてもWi-Fi(無線接続)だとどうしてもわずかな遅延が発生し、Ping値も高くなってしまいます。ですので、有線接続できるパソコンであれば、LANケーブルを使って有線接続してみてください。

無線LAN子機を買い換える(PCかつWi-Fi接続のみ)

パソコンの場合、無線LAN子機を新しいものに買い替えることでPing値が改善される可能性があります。

安価な無線LANだと性能が悪い関係で、Ping値を含むネットワーク性能が低い可能性があります。そうなると、どれだけインターネット環境を改善しても、無線LAN子機で通信速度が悪化している可能性があります

同じルーターに接続している台数を減らす

ルーターにたくさんスマホやパソコンを接続して使っていた場合、ルーターに負荷がかかりすぎてPing値が高くなることがあります。

この場合は100ミリ秒を遥かに超えることもありますので、Webページの読み込み速度が明らかに遅い場合はルーターの負荷を考えましょう。

ルーターを再起動する

ルーターが何らかのトラブルを起こしているときもPing値が急激に悪化することがあります。

その場合は一度電源を落として再起動してみてください。

この時ルーターの側面を触ると火傷するぐらい熱くなっていた場合、熱暴走を起こしている可能性があるので数十分ほど時間を置いてから再起動するようにしましょう。

使う回線を変更してみる

光回線を使っていなかったりIPv6非対応回線・ルーターを使っていた場合は、ネットワークの混雑でPing値含む通信速度が大幅に低下している可能性があります。

この症状はインターネット利用者が増える夜に起きやすいので、毎日夜になると通信速度が急激に悪くなる場合は、回線の変更を検討してください。

まとめ

どれだけ通信速度が速くても、Ping値が遅いと大量の通信で大きな影響を及ぼします。

ですので、明らかにPing値が遅い(100ミリ秒以上)場合はインターネット環境などを疑うようにしましょう。

サーバー管理者は、サーバー設定に問題がないか見直すことも大切です。


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