マルウェアとは?
マルウェアとは、感染させたパソコンに対して悪意ある動作を行うソフトウェア・プログラムの総称です。
マルウェアはマルウェアでもいくつか種類があり、以下のようなマルウェアがあります。
- 別のパソコンに次々と感染していくワーム
- 感染したパソコンユーザーに隠れて悪意ある動作を行うトロイの木馬
- パソコンの内部情報を勝手に送信するスパイウェア
- パスワードなどキーボード入力情報を暗号化せずにそのまま送信して盗み出すキーロガー
- 攻撃したらパソコンを乗っ取るための裏口を作るバックドア
ウイルスとの違いは?
マルウェアとウイルスは混同されることがよくありますが、厳密には違います。
マルウェアの中の一つがウイルスであり、ウイルスはマルウェアの一種です。コンピューターウイルスという言葉があるためウイルスがワームやトロイの木馬などのコンピュータウイルスの総称のように認識されていますが、厳密にはトロイの木馬やワームなどと同じマルウェアの一種です。
ウイルスとマルウェアでは意味こそ違いますが、危険なことに変わりはありません。
マルウェアに感染するとどうなる?
マルウェアに感染すると様々な悪影響がパソコンに現れます。どれも非常にマズイ問題ばかりですので、実際にありうる事例をいくつか紹介します。
クレジットカード情報やパスワードが盗まれる
キーロガーに侵入された場合、キーボードの入力情報がそのまま盗まれるため、全く知らないうちに入力したクレジットカード情報やパスワードが盗まれることがあります。
クレジットカードの不正利用はもちろんのこと、口座情報が盗まれればネットバンキング経由で不正出金されてしまうことも少なくありません。
仮想通貨マイニングに利用される
仮想通貨はマネーロンダリングに非常に使いやすいため、パソコンを乗っ取って勝手にマイニングを行うことがあります。
マイニング自体に問題はないのですが、問題はパソコンのリソースを全て勝手に使われるため常にCPU100%の状態になってしまい、パソコンがまともに使えません。
ノートパソコンのバッテリー消費も激しくなりますし、デスクトップなら電気代が大変なことになります。
パソコンが使えなくなる
一番重大なのがパソコンが使えなくなるランサムウェア型です。
パソコンのデータを人質に取るということは、必ずといっていいくらいパソコンが使えなくなるため非常に危険です。そうなってしまうとリカバリーディスクで初期化して削除するしかなくなるためバックアップを取っていないと、パソコンに入っている全てのデータが削除されてしまいます。
マルウェアに感染する原因
マルウェアに感染してしまう原因はたくさんありますが、その中でも特にありがちな感染原因を2つ紹介します。
マルウェアサイトにアクセスしてしまう
マルウェアサイトとは、攻撃者によってサイトが乗っ取られ、マルウェアの感染経路として利用されてしまっているサイトのことです。
特に厄介なのが、一見すると普通のサイトであるため一見しただけだとマルウェアサイトとはわからないことです。そのため知らないうちにマルウェアに感染させられてしまっていることが多く、非常に危険なものとなっています。スマホでも感染する可能性があるため注意が必要です。
無料で有料ソフトを入手しようとする
有料ソフトにお金を貸したくないからクラック版などの無料で利用できるバージョンやパッチを探すことがあるでしょう。
ですがその行動を利用してマルウェアをダウンロードさせて侵入させてくるケースがあります。この場合はユーザーが意図的にダウンロードして自ら実行するためセキュリティソフトで検知できないことがあり、せっかくのセキュリティソフトの意味がありません。
ですので有料ソフトを無料で使う方法を探すのはやめておきましょう。万が一マルウェアの中でも厄介なランサムウェア型のマルウェアに感染してしまうと取り返しのつかない事になってしまいます。
マルウェアの被害を防ぐ対処法
最後に、マルウェアの被害を防ぐにはどうしたらいいのか解説します。
セキュリティソフト・アプリを導入する
ベストは有料のセキュリティソフトを導入するということです。
無料のセキュリティソフトはウイルススキャン機能こそ使えますが、ランサムウェア対策・トロイの木馬対策など細かなセキュリティ機能が搭載されていることはまずありません。
ですのでセキュリティソフトを導入していない方はまず最初にセキュリティソフトを探すところから始めてください。スマホは有名なセキュリティアプリを一つ入れておくといいでしょう。
ノートンやカスペルスキーなどの最新の有料セキュリティソフトであれば、乗っ取られてマルウェアサイトと化しているサイトにアクセスしようとした際に警告を出してブロックしてくれるようになっているので、不意に感染することも防げます。
クラック版などを探さない
ソフトウェアのクラック版を探すということは、改造プログラムを探すということでもありかなり危険です。
マルウェアに感染する原因でも触れましたが、セキュリティソフトが役に立たないことがあるので、特別な理由がない限りは有料ソフトのクラック版などを探さないようにしましょう。