Audacityで音量調整をする5つの方法を紹介!【音量を上げる/揃える/ノーマライズ】

Audacityで音量調整をする5つの方法を紹介!【音量を上げる/揃える/ノーマライズ】

Audacityには何十種類ものエフェクトが搭載されていますが、その中に音量調整に役立つ機能だけでもいくつかあります。今回はAudacityを使って音量調整する方法を5つ紹介していきます。機能ごとにやり方や特徴が異なるので一つずつ見ていきましょう。


目次[非表示]

  1. トラックのゲインを調整する
  2. 増幅機能で調整する
  3. レベラーを使用する
  4. ノーマライズ機能を使う
  5. エンベロープツールを使う

トラックのゲインを調整する

Audacityでは複数トラック同時に読み込むことができますが、トラックごとのゲインを調整することで、音源全体のボリュームを調整することができます。

トラックの上側のバーを調整する
トラックのゲインは各トラックの上側のバーを調整することで変更できます。ボリュームを下げる場合は左に、ボリュームを上げる場合は右に動かします。

増幅機能で調整する

トラックのゲインでは音源全体の調整しかできませんでしたが、エフェクトの増幅機能を使えば指定した箇所だけ増幅させることができます。

増幅したい箇所をマウスドラッグで選択
まずは増幅したい箇所をマウスドラッグで選択しておきます。
メニューの[エフェクト]->[増幅]を選択
上部メニューの[エフェクト]->[増幅]を選択します。
増幅幅を指定する
増幅幅を指定する画面が開かれますが、デフォルトで適切な増幅幅が設定されているためよくわからない場合は変更すべきではありません。

プレビュー機能を使えるので、増幅処理を行う前に[プレビュー]ボタンを押してチェックすると良いでしょう。

音を小さくする分は問題ありませんが、音を大きくしすぎると音割れが発生してしまうことがあるので注意してください。あまりにも音割れがひどい場合は後述するレベラーを使用することをお勧めします。

レベラーを使用する

レベラーを使用することで、可能な限り音割れを防ぎながらボリュームを上げることができます。最新のAudacityではエフェクト一覧を見てもレベラーがないですが、レベラーはディストーションという項目に統合されています。

エフェクトのディストーションを選択
まずはエフェクトのディストーションを選択しましょう。
「ディストーションの種類」から[Leveller]を選択
「ディストーションの種類」から[Leveller]を選択します。

設定項目が表示されますが、編集する項目は「レベル調整度」です。レベル調整度を上げれば上げるほど音が増幅します。

他の項目はあまり触る必要はありませんが、音が歪む場合はノイズフロアの数値を変更してみてください。

レベラーは何回も重ねて適用することが出来るので、レベル調整度を5にして一気に増幅せず、1のまま何回も重ねて調整していくといいでしょう。失敗した場合は[Ctrl+Z]キーで一つ前の段階に戻せます。

ノーマライズ機能を使う

音の大きすぎる・小さすぎるといった両極端な音源でバランスが悪い場合、ノーマライズ機能を用いて正規化することで最適な音量バランスに統一することができます。

エフェクトメニューのノーマライズをクリック
ノーマライズ機能はエフェクトメニューに含まれています。
ノーマライズ設定
基本的にノーマライズ設定を変更する必要はありません。音があまりにも大きければ小さくなり、小さすぎる箇所は大きくなります。

設定を変更したらどのように変化するのが気になる場合だけ変更するようにしましょう。

エンベロープツールを使う

エンベロープツールとは、直感的に音量を調整できるツールです。

ツールバーのパネルをクリック
エンベロープツールは一番上のメニューではなくツールバーのパネルをクリックします。
波形を上下にドラッグする
クリックした後、波形を上下にドラッグすると全体のボリュームを細かく調整できます。
フェード処理のような形の波形
また、エンベロープツールでクリックした箇所にキーが固定され、別の箇所にキーを設定すると、このようにフェード処理のような形にできます。

慣れるととてもカンタンで、無音になるまでフェードさせずに少しだけフェードさせることも出来るので、色々試してみると良いでしょう。

試す際に失敗してしまうことも多々ありますので、失敗したという時は[Ctrl+Z]キーでもとに戻すようにしてください。


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