Audacityで音割れを修復したい
マイクやデスクトップの音を録音した際に音割れが発生していて録音し直すことになったということは少なくないでしょう。
デスクトップの音の録音で音割れが発生することは少ないですが、マイクを使って録音する場合は環境によって音割れが発生してしまいます。
その場合は収録し直すという方法もありますが、サウンド編集ソフトを使って音割れを修復する方法もあります。フリーサウンド編集ソフトであるAudacityは音割れを修復する機能が搭載されており、多少の音割れ程度であればAudacityで修復できてしまいます。
Audacityで音割れを修復する方法
Audacityで音割れを修復する方法は難しくありません。Audacityで音割れを修復する場合、レベラーというエフェクト使用します。
レベラーは音割れを防ぎつつ音量を上げるもので、レベラー処理の過程で低音カットなどの影響で発生した音割れが修復されることがあります。
「レベラー」という項目はないので注意してください。
これによりレベラーによる音圧上昇処理が行われて音量が大きくなりますが、レベル調整度を0にしていた場合は殆ど音量が変化しません。
また、音量がほとんど変わらなくてもレベラーによる加工は行われるので、音割れが多少修復されます。適用前の確認に使えるプレビュー再生機能はありませんが、もとに戻すことは出来るほか、何回も重ねがけ出来るので、音割れをできるだけ小さく出来るように何回かレベラーエフェクトをかけてみるといいでしょう。
元の音声の音割れが非常に激しく聴くに耐えないものだった場合、レベラーを使用しても全然音割れが改善しないことが多いので、そういう場合は再度録音し直すことをお勧めします。
音割れ修復時の注意点
先ほど解説した方法で音割れを修復できますが、デジタルサウンドの仕組みの都合上完全に音割れしている箇所だけを削除することはできません。また、環境音などの雑音は音割れではなくただの雑音であり、環境音だけを消すことは難しいので注意しましょう。
音割れを頑張って消そうとしたり、音割れの原因となっているノイズをほぼ完全に除去できたりしても、ノイズ以外の音も削られて音が歪んでいたり、どれだけ音割れ修復作業を繰り返しても音割れやノイズが残ってしまうことがあります。
また、音割れというのは高音もしくは低音の一部が欠損・カットされてしまっている(クリッピング)ことで発生する問題であるため、完全に修復することは不可能(既に音声データとして残っていない音を復元することは不可能)と思っておいてください。あくまで音割れした結果、鳴ってしまっている音を除去して気になりにくくしているだけです。
音割れではなくサーというホワイトノイズだった場合、こちらは除去方法が異なります。その場合はこちらの記事を参考にするようにしてください。