Audacityでボーカルカットをしてカラオケ音源にする方法!

Audacityでボーカルカットをしてカラオケ音源にする方法!

Audacityではボーカルをカットしてオフボーカルができる「ボーカルキャンセラー」が搭載されています。今回はAudacityを使ってどのようにボーカルカットするのか、やり方とともにボーカルカットするにあたって注意しなければならないポイントも解説していきます。


目次[非表示]

  1. ボーカルカットとは?
  2. Audacityのボーカルカットの注意点
  3. Audacityでボーカルカットをする方法

ボーカルカットとは?

ボーカルカットとは、歌声が乗っているオンボーカル音源からボーカルのみを取り除きことをいいます。

デジタル音源では音の組み合わせによって位相反転という現象が発生することがあり、その現象を応用したものがボーカルカットとなります。ボーカルキャンセラーというものもボーカルカットと同じです。

ボーカルカットをすることで、オフボーカル音源を作成することができ、カラオケの練習などに役立てることもできます。また、ボーカルカット機能が搭載されているソフトウェアはボーカルだけ残すボーカル抽出機能も搭載されていることが多いです。

Audacityもボーカルカットができるフリーソフトを一つです。この記事ではAudacityについて取り扱っています。

Audacityのボーカルカットの注意点

Audacityでボーカルカットするにあたって注意しなければならないポイントがいくつかあります。

完全にボーカルカットされるわけではない

既にインスト音源とボーカル音源がミックスされた音源に対して無理やりボーカルカットすることになるので、いつボーカルが完全に削除されることはありません。

聴き込むと少しだけボーカルが聴こえたり、バックコーラスがそのまま残っていることもあります。ですのでボーカルカット機能を使えばオフボーカル音源と同じ音源が手に入るということはありません。

音が劣化する

ボーカルカットをすると、ボーカル以外の細かな音も多少は影響を受けるため、音源全体の音質が劣化します。

音質劣化を防ぐことは仕組み上不可能ですので、多少の音質劣化は我慢するようにしてください。

無音になってしまうことがある

ボーカルカット技術は位相反転という仕組みを応用したものといいましたが、その影響で音源全体が無音になってしまうことがあります。

ボーカルカットの仕組みは「特定の音を消す」を応用した技術であり、「ボーカルだけを残す」仕組みではありません。そのため、偶然「特定の音」にボーカル部分以外の部分が当てはまった場合はそちらも消えてしまいます。

インスト・アウトロなどボーカルが入っていない再生位置で起きやすい現象であるため、その現象が発生する場所を除外してボーカルカットを行う必要があります。

Audacityでボーカルカットをする方法

Audacityでは簡単にボーカルをカットできるボーカルキャンセラーが用意されています。まずはボーカルをカットしたい音源をAudacityに読み込ませておきましょう。

ボーカルをカットしたい範囲をドラッグして選択
次に、ボーカルをカットしたい範囲をドラッグして選択します。

音源全体のボーカル部分をカットしたい場合は、波形のどこかをクリックして選択状態にし、[Ctrl+A]キーを押してください。これで音源全体が選択された状態になります。

メニューの[エフェクト]->[ボーカルの低減と分離]を選択
上部メニューの[エフェクト]->[ボーカルの低減と分離]を選択してください。

Audacityのバージョンによっては[Vocal Remover]・[ボーカルキャンセラー]となっていることがありますので注意してください。

ボーカルカットのオプションの設定画面で[OK]を押す
ボーカルカットのオプションの設定画面が表示されますが、まずは何もいじらずそのまま[OK]を押してボーカルカットの処理を入れてみてください。

これでボーカル部分だけがカットされたはずです。ですが完全にボーカルをカットすることは不可能で、音源によってはボーカル以外のインスト部分まで消えてしまうことがあります。

「アクション」の設定
もしボーカルカットした音源が聴くに耐えないものだった場合は、「アクション」の設定などを弄って試行錯誤してみてください。

どれを使うのが最適なのかというものはなく、音源によって最適な設定が異なります。ボーカルがかなり強調されている音楽で、なかなかボーカルが消えないという場合は「強度」などのパラメーターも調整してみてください。


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