ExcelのIFS関数とは?
Excelで使用することのできる関数の「IFS関数」をご存知でしょうか?IFS関数は論理関数の一つで、条件を満たすかどうかを確認して値の真偽(TRUE・FALSE)を返す、つまり条件に合う値を返す関数となります。
IFS関数はIF関数よりも複数の条件を指定しやすい関数ですが、IF関数とは違い偽の値を引数で指定することはできないので注意しましょう。この記事では、ExcelのIFS関数の使い方をご紹介していきます。
ExcelのIFS関数の使い方
IFS関数を使用できるExcelのバージョン
IFS関数は、「Microsoft Office 2019」のExcel・Office 365で使用可能です。またOffice 2016の場合でもOffice 365に加入していれば使用可能です。近年使用可能になった関数なので、Office 2016以前のExcelでは使用することはできません。
IFS関数の書式について
IFS関数の書式は、下記の通りとなります。
- =IFS(論理式1,値が真の場合1,[論理式2,値が真の場合2],…)
第1引数の「論理式1」で条件を指定します。論理式では条件指定の際に、比較演算子を使用することができます。比較演算子については後述します。
第2引数の「値が真の場合1」で条件に合致した際の動作を指定します。文字列を指定する場合は、「"(ダブルクォーテーション)」で文字列を囲みましょう。「"例"」のような形でOKです。
続けて条件を指定する場合は、数式で続けて指定を行っていきましょう。
使用できる比較演算子について
使用できる比較演算子は下記の通りとなります。不等式です。
- >(大なり):A>Bのように記述した場合の意味は「AはBよりも大きい」
- >=(大なりイコール):A>=Bのように記述した場合の意味は「AはB以上」
- <(小なり):A<Bのように記述した場合の意味は「AはBよりも小さい」
- <=(小なりイコール):A<=Bのように記述した場合の意味は「AはB以下」
- =(イコール・等号):A=Bのように記述した場合の意味は「AとBは等しい」
- <>(大なり小なり・山カッコ):A<>Bのように記述した場合の意味は「AとBは等しくない」
IFS関数の使い方
「B2<=59,"Grade=B")」が値が真の数3で、59以下の場合を指定しています。あとはEnterキーを押して、IFS関数の式を確定してみましょう。
ちなみに、入力したすべての条件を満たさない場合は「#N/A」エラーが表示されます。#N/Aエラーが表示された場合は条件を追加して、条件に合う値を返すように式を入力しましょう。