eGPUとは何か？
eGPUとは？
パソコンを使用していて、「eGPU」という単語を聞いたことはありませんか？eGPUとは「External Graphics Processing Unit」の略称で、外付けグラフィックプロセッサーのことを表しています。
eGPUには意味が2つあり、一つは「概念的eGPU」です。これは上記で説明している通り外付けグラフィックプロセッサーのことを表しています。もう一つは「物理的eGPU」です。こちらはパソコンと接続するためのeGPUボックス（eGFX Enclosure）のことを指しています。
パソコンは各種演算処理を行うための「CPU」と、画像・映像・3Dの描画を行うための「GPU」が組み込まれています。デスクトップパソコンであれば強力なGPUが搭載されたグラボを利用することで、画像・映像系の処理がスムーズになります。
しかしノートパソコンでは各機器が小型化しているため、グラボが搭載できずオンボードのGPUで画像・映像処理を行っているケースがほとんどです。ノートパソコンで動画の編集を行ったりFPSのような3Dの処理を求められるオンラインゲームを遊ぶ場合は、処理能力が足らないため編集ができない・ゲームが遊べないといった状態になってしまいがちです。ですが、eGPUを使用してグラボを搭載したeGPU Boxを外付けでパソコンに接続することで画像・映像処理をeGPUに任せてスムーズに動画の処理を行う・ゲームを遊ぶといったことができるようになります。
eGPUの対応環境・構成について
上記の説明を見て、「ノートパソコンでオンボード環境だからeGPUを使用したい」と思うユーザーの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、eGPUはどのパソコンでも使用できるわけではなく対応する環境でなければ使用することができません。eGPUに対応しているのは第7世代以降のIntel CPUを搭載していること・端子にThunderbolt 3/4を備えていることが条件となります。
eGPU BoxにはPCIeスロット・電源ユニット・ファンが用意されており、ここに自分で用意したグラボを接続することでeGPUとして利用することができるようになります。また、最初からグラボが搭載されたeGPU Boxも販売されています。
eGPU Box側の注意点として、すべてのグラボが対応しているわけではないという点です。使用したいグラボが対応しているかどうか確認を行いましょう。そしてもう一つがeGPU Boxの大きさについてです。小型のデスクトップパソコンのケースくらいの大きさがあるため、持ち運びを行うのは大変であることを覚えておきましょう。