AHCIモードとは?
パソコンを使用していて、HDDやSSDのコントローラモードについて気になったことはありませんか?コントローラモードには古くから使われているIDEモードとAHCIモードがあります。
AHCIモードとは、AHCI(Advanced Host Controller Interface)というSATAⅡから採用されたSATAネイティブのインターフェースの仕様です。AHCIモードではコマンドの順序を並び替えてHDD・SSDのデータを高速で読み取ることのできるNCQ(Native Command Queuing)でSATAインターフェースのネイティブ機能にアクセスすることが可能となっており、パフォーマンスの向上が見込めますよ。またOS起動中でも脱着が可能になるホットプラグといった機能を搭載しています。AHCIモードを使用するには、パソコンのチップセット・ドライバー・HDDやSSDがすべてAHCIに対応している必要があります。
IDEモードとの違い
古くから使用されていたIDE(Integrated Development Environments)モードとの違いですが、IDEモードはWestern Digital社が定義した古いモードです。IDEモードではSATAコントローラーでパソコンと接続されるため、様々なOSに対応しています。ただし、古いモードなのでAHCIが搭載しているNCQ・ホットプラグといった機能を使用することはできません。簡単に違いを述べるのであればIDEモードが古いモード・AHCIモードが新しいモードですので、現在のパソコンであればAHCIモードを使用することが一般的です。
現在AHCIモードかIDEモードなのか確認する方法
モードの設定を変更する方法
それでは、IDEモードからAHCIモードへと設定を変更する方法を説明していきます。
レジストリエディターが起動するので、ウィンドウ上部のパス入力欄に「HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\storahci」と入力してアクセスしましょう。
続いて、レジストリエディターのウィンドウ上部のパス入力欄に「HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\storahci\StartOverride」と入力してアクセスしましょう。右ペインに表示されている「0」を右クリックしてメニューの「修正」をクリックします。「DWORD(32ビット)値の編集」が表示されるので、「値のデータ」を「0」にして「OK」をクリックしましょう。
ここまでの操作が完了したらパソコンを再起動して、再起動時にロゴ画面で「Delキー(メーカーによって異なる場合もあり)」を連打してBIOS画面へと移動しましょう。BIOSごとに操作箱となりますが、「SATA Type」を「AHCI」に変更すれば、AHCIモードへと変更することができますよ。
あとは設定を保存してパソコンを再起動することで、自動的にドライバーのインストールが行われます。ドライバーのインストールが完了したら再び再起動すれば、AHCIモードの設定完了です。