ファイルやフォルダのサイズとディスク上のサイズの違いとは?
サイズとディスク上のサイズについて
まずは普通の「サイズ」についてですが、これはファイル・フォルダ自体のサイズのことを差しています。ファイル・フォルダそのものの容量だと覚えてもらって大丈夫です。では「ディスク上のサイズ」は何なのかといいますと、ファイル・フォルダをHDDやSSDなどのストレージに保存する際に実際に使用されているサイズです。古くはストレージがHDDを中心としたディスクであったため、SSDが普及されている現在でも「ディスク上のサイズ」という記載になっています。
アロケーションユニットサイズによってサイズとディスク上のサイズに差が出ている
ストレージでは、データを管理する際にセクターという記憶領域の最小単位を使用して管理を行っています。1バイト単位ではありません。1セクターあたりのサイズは古くは512バイトで取り扱われてきましたが、2011年以降では1セクターあたり4KBで取り扱うようになっています。
WindowsのOSでは、1つのセクター・複数のセクターを束ねている記憶領域のことをアロケーションユニットもしくはクラスターと呼ばれ、OSが取り扱う記憶領域の最小単位として管理が行われています。アロケーションユニットサイズは、Windows10であれば基本的に4KB(ボリュームが大きい場合は8KB・16KBになることもある)と思ってもらって問題ありません。
簡単に説明すると、「サイズ」が4.1KBのファイルを保存するには、アロケーションユニットが2つ(8KB)必要になります。ですので、4.1KBのサイズのファイルのプロパティを確認すると「サイズ」は4.1KB・「ディスク上のサイズ」は8KBと表示されるわけです。他にも2KBのサイズのファイルなど4KB未満のファイルの場合でも、「サイズ」は2KB・「ディスク上のサイズ」は4KBと表示されるわけですね。アロケーションユニットサイズによって、「サイズ」と「ディスク上のサイズ」に差が出ているというわけです。
サイズの話をする場合、どちらを使う?
ファイル・フォルダのサイズの話をする場合、どちらのサイズを使用するのか気になりますよね。通常では「サイズ」のほうを使用しましょう。「サイズ」はファイル・フォルダのそのもののサイズなので、正確な数値はこちらになりますよ。