ExcelのHLOOKUP関数とは？
Microsoft Excelには様々な関数がありますが、「HLOOKUP関数（エイチルックアップ）」をご存知でしょうか？HLOOKUP関数とは、指定されているテーブルまたは配列の先頭行で特定の値を検索して、指定した行と同じ列にある値を返す検索関数の一つとなります。
「Horizon（水平）」のHと「Lookup」を合わせたものと覚えると分かりやすいですね。Excelで使用する頻度の高い関数といえば「VLOOKUP関数（ブイルックアップ）」がありますが、VLOOKUP関数は縦方向の検索を行う関数・HLOOKUP関数は横方向の検索を行う関数といった違いがあります。シーンによって、これらの関数を使い分けてみましょう。この記事では、ExcelのHLOOKUP関数の使い方をご紹介していきます。
ExcelのHLOOKUP関数の使い方
HLOOKUP関数の数式
それでは、ExcelのHLOOKUP関数の使い方を説明していきます。まずはHLOOKUP関数の数式を見ていきましょう。HLOOKUP関数の数式は「=HLOOKUP(検索値, 範囲, 行番号, [検索の型])」となっています。引数が4つあるため、多いと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
第1引数の「検索値」で、検索する値・セル参照を指定します。文字列などの値を指定したい場合は、「"文字列"」のようにダブルクォーテーションを使用して囲いましょう。検索値は第2引数の「範囲」の上端の行からの検索を行い、2行目以降は検索対象にならないので気をつけましょう。また検索値は全角文字と半角文字を区別して検索を行ってくれますが、英字の大文字と小文字の区別は行われない点にも注意が必要です。
第2引数の「範囲」では、参照する表のセル範囲の指定を行います。指定するセル範囲の上端の行には検索値が含まれていることが必須となります。また、セル範囲内に検索する結果の値が含まれている必要があります。
第3引数の「行番号」では、第2引数の「範囲」の上から数えた行の番号を指定します。行番号は、数字で指定しましょう。「範囲」の上端の行が「1」扱いで、次の行から「2・3・4」となっていきます。
第4引数の「検索の型」は、検索値に一致したデータが見つからなかった場合にどういった対応をするか決める引数です。「FALSE」または「0」を指定した場合、検索値と完全一致するデータのみを検索対象にします。一致するデータがなかった場合はエラーの「#N/A」が返ります。FALSE/0の場合は、データの並び替えを行う必要はありません。「TRUE」または「1」を指定した場合、近似値（検索値未満の最大値）を検索対象とします。TRUE/1を選択した場合は、データを昇順で並び替える必要がある店には注意しましょう。ちなみにHLOOKUP関数の引数の中で「検索の型」は唯一任意の引数となっていますが、省略した場合は「TRUE」扱いとなります。
VLOOKUP関数とHLOOKUP関数の違い
冒頭で説明しているように、VLOOKUP関数とHLOOKUP関数には違いがあります。
- VLOOKUP関数：指定された範囲の1列目で特定の値を検索して、指定している列と同じ行にある値を返す。
- HLOOKUP関数：指定されたテーブル、または配列の先頭行で特定の値を検索して指定された列と同じ行にある値を返す。
HLOOKUP関数の使い方
以上が、ExcelのHLOOKUP関数の使い方となります。VLOOKUP関数のほうがメジャーですが、VLOOKUP関数では縦方向の検索は行えても横方向への検索はできません。そこで、HLOOKUP関数を使用すれば横方向への検索をスムーズに行うことができますよ。シーンに応じて、HLOOKUP関数とVLOOKUP関数を使い分けてみましょう。