Windows10の「最近使ったファイル」の表示/非表示の方法を解説!

Windows10の「最近使ったファイル」の表示/非表示の方法を解説!

Windows10ではなくなってしまったように見える「最近使ったファイル」を表示させたい人向けの解説です。従来のWindows機能に慣れ親しんでいる人ならば、Windows10でも継続して最近使ったファイルを使用したいですよね。表示と設定の方法を説明します。


目次[非表示]

  1. Windows10の「最近使ったファイル」の表示
  2. Windows10の「最近使ったファイル」の表示の見方
  3. Windows10の「最近使ったファイル」の表示を増やす
  4. Windows10の「最近使ったファイル」を削除する
  5. まとめ

Windows10の「最近使ったファイル」の表示

Windowsを長らく使っている人には「最近使ったファイル」の機能に馴染みのある人もいるかと思います。

「最近使ったファイル」は従来Windowsではスタートメニューを開くと表示されていた項目でした。

Windows7のスタートメニュー
Windows7のスタートメニューには、「最近使った項目」という名前で同様の機能がありました。

ところがWindows10のスタートメニュー内にはこの「最近使ったファイル」が見当たりません。

Windows10のスタートメニューからは最近使った項目が見えなくなっています。

「最近使ったファイル」は、最近使用したファイルのショートカットが自動で作成、蓄積される場所です。ショートカットから起動することにより、事前にソフトを起動することなくワンクリックで目的のファイルを開けるものでした。

Windowsの検索機能などの改善により、目的ファイルをすぐ見つ手段も増えてきたため、「最近使ったファイル」は、もしかしたらあまり多くの人には使われていなかったのかもしれません。しかし人によっては、この機能により作業を効率化していたはずです。

そういう人にとっては、Windows10は使いづらく感じているかもしれませんね。

「Windows10では、最近使ったファイルはなくなってしまった?」と思っている人もいるかも知れませんが、ご安心ください。実は最近使ったファイルはWindows10でも使用可能です。

今回は、Windows10で「最近使ったファイル」を使う方法について解説します。

Windows10の「最近使ったファイル」の表示の見方

まず、最近使ったファイルは、Windows10では少し名称が変わっており、「最近使った項目」となっています。PC内の下記の場所にあります。

エクスプローラー

画:エクスプローラを開き、
C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows
にある「最近使った項目」を開きます

最近使用したファイル一覧
従来のように最近使用したファイルが表示されます

この通り、スタートメニューには表示されていないものの、ちゃんと置き場所があるのです。

なお、最近使った項目への直接のショートカットは下記となります。
C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\recent

ただ、スピードが売りなこの機能なのに、毎回こんな奥深くの場所をたどるのは面倒ですよね。そういう方は、最近使った項目へのショートカットを作成しておきましょう。

最近使った項目を右クリック
「最近使った項目」を右クリックし、ショートカットを作成します

作成したショートカットはデスクトップ画面に置いても良いですし、スタートメニューにピン留めしても良いですね。ご自身の使いやすい場所に配置すると良いでしょう。
 

「最近使った項目」をデスクトップに配置
「最近使った項目」をデスクトップに配置してみます
「最近使った項目」をスタートメニューにピン留め

「最近使った項目」をスタートメニューにピン留めしてみました。

なお、もう少し素早く最近使った項目を出す方法として、「ファイル名を指定して実行」に、「recent」と入力する方法があります。

ファイル名を指定して実行
キーボードのWindowsキー+「R」キーを押し、表示されたウィンドウに「recent」と入力します。
最近使った項目
するとすぐに、「最近使った項目」フォルダが開きます。

Windows10の「最近使ったファイル」の表示を増やす

この「最近使った項目」ですが、一見するとかなり多くの履歴が残っているようです。

あまりにたくさん表示されていると、目的のファイルを検索するのも大変になったり、あまりほかの人に見られたくないファイルがいつまでも残ってしまったりして困るというケースもあるでしょう。

逆に、大量の文書を扱っている方などにとっては、ここに表示されるファイル数をもっと増やすことができたら・・・というシーンもあるかも知れません。

いずれにしても、表示数を増やす・減らすができると嬉しいですよね。

ところが、残念ながらWindows10の標準機能では、最近使用したファイル表示数を増やすことはできないようです。

しかし方法がまったくないわけではなく、レジストリの設定により最近使用したファイル表示数を変更できることがわかりましたので、その方法を紹介します。
※レジストリの変更となりますので、間違った操作を行うとWindowsの設定が壊れかねませんので、自己責任でお願いいたします。

スタートメニューを開き「regedit」と入力し、レジストリエディタ(regedit)を起動
スタートメニューを開き「regedit」と入力し、レジストリエディタ(regedit)を起動します。
レジストリのツリー

エクスプローラ風のツリー順に開いていき、下記のキーを開きます。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer

階層をたどるのが面倒な時は、レジストリの検索で「NoDriveTypeAutoRun」をキーワードに検索すると、目的の階層にたどり着けるかもしれません。

「Explorer」キー内の空いている部分を右クリック
「Explorer」キー内の空いている部分を右クリックして、新規 > DWORD(32ビット)値をクリックします。
「新しい値#1」を右クリックして「名前の変更」をクリック
「新しい値#1」を右クリックして「名前の変更」をクリックします。

そして名前を「MaxrecentDocs」にします。
「MaxRecentDocs」をダブルクリックすると詳細が開く
「MaxRecentDocs」をダブルクリックすると詳細が開きます。下記の順で作業してください。
  1.「表記」で「10進数」を選択
  2.「値のデータ」で、最近使った項目に表示したいファイル数を指定
  (今回は「5」にしてみます)

設定を反映させるために、PCへのサインアウト→サインインを行います。

Windowsのスタートメニュー
スタートメニューからサインアウトを行います。

再びサインインしたら、設定が反映されているかどうかご確認ください。

最近使ったファイルは1件も表示されない
サインイン後、最近使ったファイルを開いてみると、1件も表示されません。

なんと0件になっています。

ただしこの動作は正常です。レジストリ設定を変更してサインインしなおすと、最近使ったファイルを消す動作をするため、履歴がいったん0件になるのです。

この後、Windowsを通常使用すると、最近使った項目が増えていくことになりますが、その際の履歴の上限が、先ほど設定した値となります。

Windows10の「最近使ったファイル」を削除する

最近使った項目について、開いたファイルを見られたくないなどの理由で削除したいときは、以下の作業にて中身を削除することができます。

ファイル単位で消すのではなく、全件消す方法となります。

エクスプローラーの表示タブのオプションを選択
エクスプローラーを起動し、[表示]タブより、[オプション]をクリックします。
「エクスプローラの履歴を消去する」の右側にある「消去」ボタン
「エクスプローラの履歴を消去する」の右側にある「消去」ボタンをクリックします。

これで最近使ったファイルを全件消すことができます。

まとめ

Windows10における最近使った項目の扱い方について解説しました。

従来通りの使い勝手でファイル操作をしたい方も、これで安心ですね。自分の都合に合わせたカスタマイズを駆使し、よりWindowsを便利に使いこなしてくださいね。
 


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