ExcelのTREND関数の使い方を紹介!

ExcelのTREND関数の使い方を紹介!

Excelで使用できる関数の1つに、TREND関数というものがあります。TREND関数とは、独立変数が複数ある重回帰を使用して既存の値から将来の値を予測することのできる関数です。この記事では、ExcelのTREND関数の使い方についてご紹介しています。


目次[非表示]

  1. ExcelのTREND関数とは?
  2. ExcelのTREND関数の使い方

ExcelのTREND関数とは?

Microsoft Excelで使用できる関数の1つに、「TREND関数(トレンド)」というものがあります。TREND関数とは、独立変数が複数ある重回帰を使用して既存の値から将来の値を予測することのできる関数です。

簡単に言えば、特定のデータを参考にしてTREND関数で計算を行うことで未来の値を予測することができるといった形ですね。この記事では、ExcelのTREND関数の使い方についてご紹介していきます。

ExcelのTREND関数の使い方

それでは、ExcelのTREND関数の使い方を説明していきます。まずは、TREND関数の数式から説明します。TREND関数の数式は「=TREND(yの範囲,xの範囲,予測に使うxの範囲,切片)」となります。第1引数の「yの範囲」で、既知のyの値をセル範囲もしくは配列で指定を行います。第2引数の「xの範囲」で、既知のxの値をセル範囲もしくは配列で指定を行います。第3引数の「予測に使うxの範囲」で、yの値を予測するために使うxの値の指定を行います。こちらでセル・セル範囲・配列の指定も行います。もし空白のセルを指定した場合は「0」を指定したものとして扱われます。第4引数の「切片」で、回帰直線の切片aの取り扱い方を指定します。「TRUEもしくは省略」で、切片aを計算します。「FALSE」で、切片を0とします。

 

「yの範囲」・「xの範囲」に含まれる文字列・論理値・空白セルは計算の対象にならないという点には注意しましょう。

日付と売上状況を表に記載している
それでは、実際にTREND関数を使用してみましょう。画像の例では、日付と売上状況を表に記載しています。9日目までの売上数を元にして、10日の売上数の予測を求めていきます。
C12セルに「=TREND(C3:C11,B3:B11,B12)」と入力
C12セルに「=TREND(C3:C11,B3:B11,B12)」と入力して、10日の売上数の予測を求めます。
結果が出力され10日の売上数の予測を立てることができた
これで、結果が出力され10日の売上数の予測を立てることができました。以上が、ExcelのTREND関数の使い方の説明となります。TREND関数を使用するにあたっての注意点ですが、xの値とyの値が直線的だと考えられるケースにおいては有効ですがそれ以外のケースの場合ではあまり予測の効果が出ないという点には注意しましょう。

もし単一の独立変数を使用して予測を行いたいという場合は、「FORECAST.LINEAR関数(フォーキャストリニア)」を使用することになります。シーンに合わせて、TREND関数と使い分けてみてくださいね。


関連記事