ScreenToGifとは?
ScreenToGifとは、パソコン画面をキャプチャしてGIFアニメーションを作成することができるフリーソフトです。
GIFアニメーションだけではなく、mp4やaviといった一般的なフォーマットの動画にすることも可能で、ちょっとした録画に大変便利です。
もちろん、映像のキャプチャだけでなく、スクリーンショットを取ることも可能です。
今回はScreenToGifのインストール~使い方、そして安全性などを紹介していきます。
ScreenToGifのインストール
それでは早速ScreenToGifをインストールしていきましょう。
ScreenToGifはGithubで公開されているため、まずはGithubのプロジェクトページにアクセスしてください。
英語だらけで不安に感じるかもしれませんが、ScreenToGifの開発コミュニティで使われている公用語が英語なだけであって、特に問題はありません。
この中の「Assets」にインストーラをダウンロードできるリンクが用意されています。
ダウンロードが完了したらインストーラーを起動してください。
インストール設定を変更しなければならない項目は何もないので[Next]を押し続けてください。
[Status:INSTALL]でずっと動かない状態になることがありますが、そういう場合は一度タスクバーを見てください。
このアイコンをクリックして管理者権限を有効にするとインストールが進み、数秒後にに完了します。
ちなみにですが、初期状態では表示言語が英語になっていることがあります。日本語じゃなかった場合は、一度日本語設定を行います。あらかじめScreenToGifを起動しておいてください。
ScreenToGifの使い方
これでScreenToGifを使う準備が整ったので、次はScreenToGifの使い方を紹介していきます。
録画方法
録画する方法は簡単です。
するとGIFエディターが立ち上がるので、編集なり保存するなり好きなように操作しましょう。詳しい保存方法・編集方法については後述しています。
録画範囲の変更方法
録画範囲を変更する方法は大きく分けて3通りありますのでそれぞれ順番に解説します。
手動で範囲指定する場合
大雑把に録画範囲を変更したい場合は、こちらの方法を取ると良いでしょう。
数値指定で範囲指定する場合
録画範囲をピクセル単位で指定することも可能です。
編集した後にエンターキーかタブキーをを押すことで録画範囲が更新されます。微妙にずれてて1ピクセルだけ調整したいという時などはこちらの方法をとりましょう。
ウィンドウを選択して範囲指定する場合
キャプチャーするウィンドウがわかっている場合、ウィンドウを選んだだけで範囲が自動選択される機能も用意されています。
クリックした状態(ドラッグ)で録画したいウィンドウまでカーソルを動かしてクリック状態を解除します。
プライムレートの変更方法
デフォルトでは15fpsになっていますが、もっとフレームレートを上げたい(滑らかにしたい)場合やファイルサイズの都合でプライムレートを下げたいという場合はここの数値を変更してください。
ただし少数は指定できないので29.97fpsのように微妙な数値にしたい場合は、ほかのキャプチャソフト探すようにしましょう。
録画映像の編集方法
録画した映像をそのまま保存せず、一度編集してから保存することが可能です。
重複フレームの削除
基本的にはこのままで問題ありませんが、削除されては困るフレームが削除されてしまったり、削除されて欲しいフレームが削除されなかった場合は類似率を調整してやり直すと良いでしょう。
等間隔でフレームを削除する方法
編集時にフレームを削除することを考慮して高FPSでキャプチャした時もあるでしょう。
しかし、そういうときはフレームレートを落としてファイル容量を削減したいときがでてきます。
例えば「残数」を2、削除数を1にした場合、2フレームごとに1枚画像が削除されるという形になります。
先頭・末尾にある不要なフレームの削除方法
録画ボタンを押して録画/停止を行っている場合は、必ず映像の先頭と末尾に無駄なフレームができてしまいます。
選択したら、ツールバーの[以前を削除]をクリックします。これで1フレーム目から選択したフレームまでが削除され、個別にフレームを削除する必要がなくなります。
末尾から削除する場合は、間違えて[以前を削除]を選ばないようにしましょう。
間違えて選んでしまうと末尾にある不要なフレームだけが残ってしまいます。
逆再生する
ScreenToGifならワンクリックで映像を逆再生することが可能です。
[逆順]を押した際に確認メッセージが表示されることはありませんが、もう一度[逆順]を押したら元に戻せるので、間違えて押してしまった場合は再度[逆順]をクリックするようにしましょう。
特定フレームの再生持続時間を変更する
体のフレームだけ再生持続時間(表示時間)を増やしたい・減らしたいということがあるでしょう。
また、気を付けなければならないのが、選択したフレームの再生時間にここで指定した時間が加算されるということです。
なので、再生時間を100ミリ秒にしたいから100を指定するというわけではないので気をつけてください。
オーバーライドは日本語に直すと「上書きする」という意味で、その名の通り指定した時間で再生時間を再設定する(上書きする)というようになっています。
録画映像の保存方法
ScreenToGifには様々なファイル保存オプションが用意されています。全てを理解しようと思うと映像編集関係の専門知識が必要になりますが、とりあえず保存したいだけであれば簡単な知識で十分です。
その後の手順については、GIFで保存する場合と動画で保存する場合に分けて紹介します。
GIFで保存する場合
動画として保存する場合
動画として保存する場合、GIFとは少し違った設定が必要になってきます。
「品質」のバーを右に持っていて思っていくほど画質の劣化を抑えられますが、その他のファイル容量も大きくなるので気をつけましょう。
デフォルトでは[ビデオを上下反転]にチェックが入っていることがありますが、上下反転が必要ない場合はチェックを外しておいてください。
最後に、「Fps」と書かれているのはフレームレートです。フレームレートを高く設定すればするほど映像が滑らかになりますが、録画時のフレームレート以上に滑らかになることはないので、滑らかな動画を作成したい場合は高FPSで録画するようにしましょう。
フォルダやファイル名の指定方法はGIFで保存する場合と同じですので、同様の流れで保存してください。
この二つの方法を知っておけば。GIFでも動画でも保存できるようになります。
ScreenToGifの安全性
ScreenToGifは日本語に対応していない英語のサイトからのダウンロードなので、マルウェアが仕込まれていないかどうかなどの不安に悩まされる方もいますよね。
そこで実際にセキュリティソフトによる危険ファイル診断などの調査を行いましたので参考にしてください。
セキュリティソフトでの診断結果
その結果は見てのとおり、安全なものと判断されています。
どうしても、英語サイトからのダウンロードだとウィルスではないか、勝手にファイルが暗号化されてしないかと不安になってしまうかもしれませんが、ScreenToGifはその心配はありません。
海外サイトのフリーソフト=ウイルスではない
全てのフリーソフトがウイルスではないという保証はありませんが、少なくともScreenToGifは安全です。
まず、ScreenToGifは誰でも開発に参加できるGithubで開発され続けているというところです。Githubは数年前に Microsoft が買収したサービスで、様々なフリーソフトの開発に使われています。
多くの開発者の目が光っているオープンな場であるため、マルウェアなどのウイルスが仕込まれることもなく、安全にダウンロードインストールして利用できるになっています。
まとめ
動画キャプチャソフトはそれなりに数がありますが、GIFアニメーションキャプチャというと圧倒的に数が少なくなります。
GIFキャプチャができたとしても、非常にシンプルなもので編集機能がないものだったり、まともに使えるものがあったと思ったら有償のシェアウェアだった(Honeycamなど)ということもあります。
その中でScreenToGifは無料かつ安全に使用でき、スクリーンショットも取れる多機能GIFアニメーションキャプチャソフトですので、GIF動画を作りたい方は一度使ってみると良いでしょう。