GIFアニメで画面録画できる「ScreenToGif」の使い方と安全性を紹介!

GIFアニメで画面録画できる「ScreenToGif」の使い方と安全性を紹介!

Gif動画をキャプチャしたいということはありませんか?avi・mp4でキャプチャできるフリーソフトはあってもgifでキャプチャできるソフトは多くありません。その中でも使いやすいのがScreenToGifです。今回はScreenToGifについて紹介します。


目次[非表示]

  1. ScreenToGifとは?
  2. ScreenToGifのインストール
  3. ScreenToGifの使い方
  4. ScreenToGifの安全性
  5. まとめ

ScreenToGifとは?

GIFアイコン

ScreenToGifとは、パソコン画面をキャプチャしてGIFアニメーションを作成することができるフリーソフトです。

GIFアニメーションだけではなく、mp4やaviといった一般的なフォーマットの動画にすることも可能で、ちょっとした録画に大変便利です。

もちろん、映像のキャプチャだけでなく、スクリーンショットを取ることも可能です。

今回はScreenToGifのインストール~使い方、そして安全性などを紹介していきます。

ScreenToGifのインストール

それでは早速ScreenToGifをインストールしていきましょう。

ScreenToGifはGithubで公開されているため、まずはGithubのプロジェクトページにアクセスしてください。

ScreenToGif ダウンロードページ

英語だらけで不安に感じるかもしれませんが、ScreenToGifの開発コミュニティで使われている公用語が英語なだけであって、特に問題はありません。

「ScreenToGif 2.xx(バージョン番号)」「What\"s new?」「Bug fixes:」「More Info」「Assets」が順番に見つかる
ページを少しスクロールしたら、「ScreenToGif 2.xx(バージョン番号)」「What\"s new?」「Bug fixes:」「More Info」「Assets」が順番に見つかると思います。

この中の「Assets」にインストーラをダウンロードできるリンクが用意されています。

インストール版を選択
ポータブル版をダウンロードすることもできますが、特に理由がない場合はインストール版を選んでください。インストール版はファイル名に「setup.msi」がついています。

ダウンロードが完了したらインストーラーを起動してください。

セットアップウィザード
インストーラーの起動に成功するとセットアップウィザードが始まります。

インストール設定を変更しなければならない項目は何もないので[Next]を押し続けてください。

[Status:INSTALL]でずっと動かない状態になることがありますが、そういう場合は一度タスクバーを見てください。

管理者権限を有効にするWindows アイコンが点滅
管理者権限を有効にするWindows アイコンが点滅してるはずです。

このアイコンをクリックして管理者権限を有効にするとインストールが進み、数秒後にに完了します。

「Completed the...」という画面が表示
「Completed the...」という画面が表示されたらインストール成功です。[Finish]をクリックしてインストールウィザードを終了してください。
ScreenToGif
これでScreenToGifが使えるようになります。

ちなみにですが、初期状態では表示言語が英語になっていることがあります。日本語じゃなかった場合は、一度日本語設定を行います。あらかじめScreenToGifを起動しておいてください。

ScreenToGifを起動したら、画面右上の[Options]をクリック
ScreenToGifを起動したら、画面右上の[Options]をクリックします。
左メニューの[Language]をクリックして設定項目を切り替え
次に、左メニューの[Language]をクリックして設定項目を切り替えます。
対応している言語が一覧表示
対応している言語が一覧表示されるので、その中から日本語を選択して[OK]をクリックします。
ScreenToGifが日本語化
これでScreenToGifが日本語化され、英語がわからなくても使いやすくなります。

ScreenToGifの使い方

これでScreenToGifを使う準備が整ったので、次はScreenToGifの使い方を紹介していきます。

録画方法

録画する方法は簡単です。

ウィンドウ一番左の[レコーダー]をクリック
起動した直後の場合はウィンドウ一番左の[レコーダー]をクリックします。
録画ウィンドウ
すると録画ウィンドウが立ち上がるので、ウィンドウ右下の記録ボタンをクリックするか、F7キーを押すことで撮影が始まります。
撮影を停止したい場合はF8キーを押すか停止ボタンをクリック
撮影を停止したい場合はF8キーを押すか停止ボタンをクリックしてください。

するとGIFエディターが立ち上がるので、編集なり保存するなり好きなように操作しましょう。詳しい保存方法・編集方法については後述しています。

録画範囲の変更方法

録画範囲を変更する方法は大きく分けて3通りありますのでそれぞれ順番に解説します。

手動で範囲指定する場合

自由に範囲を変更
手動で範囲指定する場合はウィンドウの端をドラッグすることで、自由に範囲を変更できます。

大雑把に録画範囲を変更したい場合は、こちらの方法を取ると良いでしょう。

数値指定で範囲指定する場合

録画範囲をピクセル単位で指定することも可能です。

録画ボタンの横に録画範囲が数値で表示
録画ボタンの横に録画範囲が数値で表示されていますが、この数値を直接編集することが可能です。

編集した後にエンターキーかタブキーをを押すことで録画範囲が更新されます。微妙にずれてて1ピクセルだけ調整したいという時などはこちらの方法をとりましょう。

ウィンドウを選択して範囲指定する場合

キャプチャーするウィンドウがわかっている場合、ウィンドウを選んだだけで範囲が自動選択される機能も用意されています。

ツールバー一番左のターゲットアイコンをクリック
このやり方で範囲指定する場合はツールバー一番左のターゲットアイコンをクリックします。

クリックした状態(ドラッグ)で録画したいウィンドウまでカーソルを動かしてクリック状態を解除します。

範囲指定するウィンドウが黒枠で囲われる
ドラッグ中はこの画像のように、範囲指定するウィンドウが黒枠で囲われるので、この黒枠を目安にウィンドウ範囲指定を行ってください。

プライムレートの変更方法

ツールバー中央付近にある[fps]
フレームレートを変更したい場合は、ツールバー中央付近にある[fps]にて調整します。

デフォルトでは15fpsになっていますが、もっとフレームレートを上げたい(滑らかにしたい)場合やファイルサイズの都合でプライムレートを下げたいという場合はここの数値を変更してください。

ただし少数は指定できないので29.97fpsのように微妙な数値にしたい場合は、ほかのキャプチャソフト探すようにしましょう。

録画映像の編集方法

録画した映像をそのまま保存せず、一度編集してから保存することが可能です。

タブを[編集]に切り替え
編集する場合はタブを[編集]に切り替えておいてください。

重複フレームの削除

ツールバーの[重複削除]
重複フレームを削除は、ツールバーの[重複削除]で行えます。
どのように削除するのかどうかを決める設定画面が表示
[重複削除]を選ぶと画面右に、どのように削除するのかどうかを決める設定画面が表示されます。

基本的にはこのままで問題ありませんが、削除されては困るフレームが削除されてしまったり、削除されて欲しいフレームが削除されなかった場合は類似率を調整してやり直すと良いでしょう。

等間隔でフレームを削除する方法

編集時にフレームを削除することを考慮して高FPSでキャプチャした時もあるでしょう。

しかし、そういうときはフレームレートを落としてファイル容量を削減したいときがでてきます。

[フレーム数削減]からフレーム削除処理
その際は[フレーム数削減]からフレーム削除処理を行うことで、等間隔でフレームを削除し、アニメーションする画像枚数を減らすことができます。
[フレーム数削減]をクリック
[フレーム数削減]をクリックすると画面右に設定画面が表示されるので、削除する間隔と、削除する枚数を指定してください。

例えば「残数」を2、削除数を1にした場合、2フレームごとに1枚画像が削除されるという形になります。

適用ボタン
最後に適用ボタンを押すことを忘れないようにしましょう。

先頭・末尾にある不要なフレームの削除方法

録画ボタンを押して録画/停止を行っている場合は、必ず映像の先頭と末尾に無駄なフレームができてしまいます。

「以前を削除・以降を削除」ボタン
そういう場合は「以前を削除・以降を削除」ボタンを活用します。
削除したい最後のフレームを選択
不要な先頭フレームを削除したい場合は、削除したい最後のフレームを選択します。

選択したら、ツールバーの[以前を削除]をクリックします。これで1フレーム目から選択したフレームまでが削除され、個別にフレームを削除する必要がなくなります。

末尾にある無駄なフレーム
末尾にある無駄なフレームを削除する場合も同様の手順です。

末尾から削除する場合は、間違えて[以前を削除]を選ばないようにしましょう。

間違えて選んでしまうと末尾にある不要なフレームだけが残ってしまいます。

逆再生する

ScreenToGifならワンクリックで映像を逆再生することが可能です。

ツールバーの[逆順]をクリック
逆再生するにはツールバーの[逆順]をクリックします。

[逆順]を押した際に確認メッセージが表示されることはありませんが、もう一度[逆順]を押したら元に戻せるので、間違えて押してしまった場合は再度[逆順]をクリックするようにしましょう。

特定フレームの再生持続時間を変更する

体のフレームだけ再生持続時間(表示時間)を増やしたい・減らしたいということがあるでしょう。

ツールバーにある[増加・減少]ボタンをクリック
そういう場合は再生時間を変更したいフレームを選択した上でツールバーにある[増加・減少]ボタンをクリックします。
ミリ秒単位で再生時間を変更
すると右側に時間を増減させる効果が出てくるので、ミリ秒単位で再生時間を変更します。
再生時間を伸ばしたい場合は数字を大きくする
再生時間を伸ばしたい場合は数字を大きくするだけですが、再生時間を短くしたい場合はマイナスの数値にしてください。

また、気を付けなければならないのが、選択したフレームの再生時間にここで指定した時間が加算されるということです。

フレームの例
例えばこちらのフレームは90ms(ミリ秒)ですが、これに[増加・減少]で-30msを指定して再生時間を変更すると、60ms(ミリ秒)になります。

なので、再生時間を100ミリ秒にしたいから100を指定するというわけではないので気をつけてください。

統計の「オーバーライド」
そういった指定をしたい場合は[増加・減少]ではなく[オーバーライド]を使用します。

オーバーライドは日本語に直すと「上書きする」という意味で、その名の通り指定した時間で再生時間を再設定する(上書きする)というようになっています。

オーバーライドの設定
いちいち計算するのが面倒くさいという場合や、すべてのフレームの再生時間を統一させたいという場合はオーバーライドを活用しましょう。

録画映像の保存方法

ScreenToGifには様々なファイル保存オプションが用意されています。全てを理解しようと思うと映像編集関係の専門知識が必要になりますが、とりあえず保存したいだけであれば簡単な知識で十分です。

ファイルタブに切り替えて[名前を付けて保存]をクリック
ファイル保存を行いたい場合はファイルタブに切り替えて[名前を付けて保存]をクリックしてください。

その後の手順については、GIFで保存する場合と動画で保存する場合に分けて紹介します。

GIFで保存する場合

「ファイルタイプ」を[GIF]に設定
GIFで保存する場合は「ファイルタイプ」を[GIF]にします。
「エンコーダー」の設定
次に「エンコーダー」ですが、[2.0][1.0][システム]のどれかを選んでおいてください。特にこだわる必要がないので好きなものを選んで大丈夫です。
「ファイル」のフォルダアイコンをクリックして保存先とファイル名を指定
次に「ファイル」のフォルダアイコンをクリックして保存先とファイル名を指定します。
ファイル名まで指定
フォルダを選択する項目と勘違いしやすいですが、ファイル名まで指定する必要があるので注意してください。
[保存]をクリック
ここまですべて完了したら[保存]をクリックします。すると先ほど録画した映像がGIFファイルになって保存されています。

動画として保存する場合

動画として保存する場合、GIFとは少し違った設定が必要になってきます。

「ファイルタイプ」を[ビデオ]に設定
まずは「ファイルタイプ」を[ビデオ]にしてください。
「エンコーダー」を[システム]に設定
次に「エンコーダー」を[システム]にします。「FFmpeg」は別途エンコーダをダウンロードしてファイルパスを指定する必要があるため、今のファイルパスやらの言葉を理解できなかった場合は[システム]にしてください。
動画の品質を設定
次に動画の品質を設定します。

「品質」のバーを右に持っていて思っていくほど画質の劣化を抑えられますが、その他のファイル容量も大きくなるので気をつけましょう。

デフォルトでは[ビデオを上下反転]にチェックが入っていることがありますが、上下反転が必要ない場合はチェックを外しておいてください。

最後に、「Fps」と書かれているのはフレームレートです。フレームレートを高く設定すればするほど映像が滑らかになりますが、録画時のフレームレート以上に滑らかになることはないので、滑らかな動画を作成したい場合は高FPSで録画するようにしましょう。

保存先とファイル名の指定
最後に保存先とファイル名の指定です。

フォルダやファイル名の指定方法はGIFで保存する場合と同じですので、同様の流れで保存してください。

この二つの方法を知っておけば。GIFでも動画でも保存できるようになります。

ScreenToGifの安全性

ScreenToGifは日本語に対応していない英語のサイトからのダウンロードなので、マルウェアが仕込まれていないかどうかなどの不安に悩まされる方もいますよね。

そこで実際にセキュリティソフトによる危険ファイル診断などの調査を行いましたので参考にしてください。

セキュリティソフトでの診断結果

ScreenToGifのインストーラーの危険ファイル診断
カスペルスキーを使ってScreenToGifのインストーラーの危険ファイル診断を行いました。

その結果は見てのとおり、安全なものと判断されています。

どうしても、英語サイトからのダウンロードだとウィルスではないか、勝手にファイルが暗号化されてしないかと不安になってしまうかもしれませんが、ScreenToGifはその心配はありません。

海外サイトのフリーソフト=ウイルスではない

全てのフリーソフトがウイルスではないという保証はありませんが、少なくともScreenToGifは安全です。

まず、ScreenToGifは誰でも開発に参加できるGithubで開発され続けているというところです。Githubは数年前に Microsoft が買収したサービスで、様々なフリーソフトの開発に使われています。

多くの開発者の目が光っているオープンな場であるため、マルウェアなどのウイルスが仕込まれることもなく、安全にダウンロードインストールして利用できるになっています。

まとめ

動画キャプチャソフトはそれなりに数がありますが、GIFアニメーションキャプチャというと圧倒的に数が少なくなります。

GIFキャプチャができたとしても、非常にシンプルなもので編集機能がないものだったり、まともに使えるものがあったと思ったら有償のシェアウェアだった(Honeycamなど)ということもあります。

その中でScreenToGifは無料かつ安全に使用でき、スクリーンショットも取れる多機能GIFアニメーションキャプチャソフトですので、GIF動画を作りたい方は一度使ってみると良いでしょう。


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