「CrystalDiskMark」でHDDやSSDの速度を測定する方法!速度の目安とは?

「CrystalDiskMark」でHDDやSSDの速度を測定する方法!速度の目安とは?

パソコンで使用しているハードディスクやSSDのベンチマークを計測できる「CrystalDiskMark」。CrystalDiskMarkを使うことで読み書き速度がどれくらいなのか調べることができます。CrystalDiskMarkの使い方を紹介します。


目次[非表示]

  1. CrystalDiskMarkとは?
  2. CrystalDiskMarkの導入方法
  3. CrystalDiskMarkの使い方
  4. CrystalDiskMarkの測定結果の見方と速度の目安
  5. CrystalDiskMarkのテーマを変更する方法

CrystalDiskMarkとは?

CrystalDiskMark(クリスタルディスクマーク)とは、パソコンに接続しているHDD・SSDなどのディスクドライブのベンチマークを計測することができるフリーソフトです。

読み込み速度や書き込み速度はどれくらいなのか、長年使っていてドライブのパフォーマンスが低下していないかどうか簡単に調べることができます。

パソコンに内蔵されているHDD・SSDだけでなく、SDカードやUSBメモリーなどもベンチマークを測ることが出来るので、手持ちのドライブがどれくらいの速度を出せるのか気になる方は調べてみるといいでしょう。

CrystalDiskMarkの導入方法

CrystalDiskMarkは公式サイトから無料で入手できます。

CrystalDiskMark
クイックダウンロードの「CrystalDiskMark Standard Edition」か「CrystalDiskMark Shizuku Edition」を選択
公式サイトにアクセスしたらクイックダウンロードの「CrystalDiskMark Standard Edition」か「CrystalDiskMark Shizuku Edition」を選択しましょう。
Shizuku Edition
どちらを選んでも構いませんが、Shizuku EditionはCrystal Dew Worldのイメージキャラクター「水晶雫」が表示されるバージョンです。機能面に差はありません。

インストーラーをダウンロードしたら起動しましょう。

インストーラーを起動し、利用規約に[同意する]を選択する
インストーラーを起動すると利用規約の同意画面が表示されるので[同意する]を選択して次に進みます。
[デスクトップ上にアイコンを作成する]のチェック
デスクトップにショートカットを作成したくない場合は[デスクトップ上にアイコンを作成する]のチェックを外して次に進みましょう。
[インストール]をクリックしてCrystalDiskMarkをインストール
最後に確認画面が表示されるので、[インストール]をクリックしてCrystalDiskMarkをインストールします。
CrystalDiskMarkのインストール完了
この画面が表示されたらインストール完了です。

CrystalDiskMarkの使い方

CrystalDiskMark
ここからはCrystalDiskMarkの使い方を解説していきます。

ベンチマークの計測方法

ウィンドウ左上の[All]を押してベンチマークを計測
一番簡単な方法は、ウィンドウ左上の[All]を押して開始する方法です。

[All]を押すと選択しているドライブのベンチマークが自動的に測定されます。ベンチマーク測定中はできる限り他の操作は行わないようにしましょう。結果がおかしくなる可能性があります。

ベンチマークが完了するまでしばらく時間がかかります。ボタンの[Stop]が消えるまでは測定している最中ですので、完了するまで触らないようにしましょう。

ベンチマークの測定結果
ベンチマークの測定が完了するとこのように表示されます。
表記単位を変更する
デフォルトではMB/秒表記ですが、右上の[MB/s]を変更することで表示単位を変更することができます。

「SEQ1M Q8T1」などの意味やその見方は後ほど解説します。

計測するドライブを変更する

デフォルトではCドライブが選択されています。

項目を編集してほかのドライブに切り替える
画像の赤枠で囲った項目を編集することで、ほかのドライブに切り替えることができます。

ほかのドライブの速度を計測したい場合はベンチマークを計測するドライブを変更してから再度ベンチマークを取りましょう。

CrystalDiskMarkの測定結果の見方と速度の目安

CrystalDiskMarkで初めてベンチマークを計測した方の場合、どれくらいのスピードが出ていたら十分なのかわからないかと思います。

使用しているドライブの種類によって転送速度が大きく異なるほか、そもそも見方がわからない箇所がいくつかあると思いますのでそれぞれ解説します。

CrystamDiskMarkの各項目の味方

CrystamDiskMarkのベンチマーク結果を見るに当たって縦軸と横軸の項目を理解する必要があるので、それぞれ解説します。

Read/Write

ベンチマークの測定の速度の測定結果
ベンチマークを行うとRead・Writeそれぞれが速度測定されたと思います。

これは測定したドライブの1秒あたりの読み込み速度・書き込み速度を表しており、スコアが高ければ高いほど読み書き速度が優れているということです。

例えば先程の画像の一番上のRead項目は526.98と表示されていますので、毎秒526.98MB読み込めるということになります。

下に行けば行くほど読み書き速度が大きく低下しますが、これは理由があるのでこのあと解説します。

ベンチマーク測定方法の種類(横軸)

MB・GBなどの容量や速度の見方はわかっても、こちらの「SEQ1M Q8T1・RND4K Q32T16」などの横軸の項目がわからない方が多いでしょう。

こちらはそれぞれ以下の意味を持ちます。

 

SeQ1M Q8T1 シーケンシャルアクセス、マルチキュー(32Queues)&マルチスレッド(1Thread)、ブロックサイズ1024KB
SEQ1M 1M Q1T1 シーケンシャルアクセス、シングルキュー&シングルスレッド、ブロックサイズ1024KiB
RND4K Q32T16 ランダムアクセス、マルチキュー(32Queues)&マルチスレッド(16Thread)、ブロックサイズ4KiB
RND4K Q1T1 ランダムアクセス、シングルキュー&シングルスレッド、ブロックサイズ4KiB

これらを要約すると
  • SeQ1M Q8T1:連続した領域に1024KBのデータをマルチスレッドで読み書きする速度
  • SEQ1M Q1T1:連続した領域に1024KBのデータをシングルスレッド・シングルキューで読み書きする速度
  • RND4K Q32T16:ランダムな領域に4KBのデータをマルチキューで読み書きする速度
  • RND4K Q1T1:ランダムな領域に4KBのデータを読み書きする速度
一番下の項目である「4KiB Q1T1」はシングルスレッドかつ非常に小さなデータを大量に読み書きするテストを行うため、ほかのスコアと比較して大幅に低くなります。

USBメモリーやHDDといったランダムアクセスに強くないドライブだと10MB/秒どころか1MB/秒すら出ません。

SSDのスピードテストの結果
こちらはSSDのスピードテストの結果ですが、HDDより何倍も早くランダムアクセスにも強いと言われているSSDですら100MB/秒でませんので、スコアの目安としては10MB/秒を超えていたら速いほうだと思っておくといいでしょう。

このベンチマークでは、一番上の項目「SEQ1M Q8T1」が一番スコアが高いので、一番上の項目が計測したドライブの最高速度と思っておくといいでしょう。SSDなら500MB/s以上、HDDなら100MB/s以上が正常かつ十分な速度が出ていると言えます。

CrystalDiskMarkのテーマを変更する方法

CrystalDiskMarkはデフォルトのテーマから変更することができます。

メニューの[テーマ]から変更したいテーマをクリック
テーマの変更はメニューの[テーマ]から変更したいテーマをクリックすることで即切り替えられます。
水晶雫エディション
また、記事の前半で紹介したCrystal Dew Worldイメージキャラクター「水晶雫」エディションもありますので、気になる方はそちらをインストールすると良いでしょう。

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