CrystalDiskMarkとは?
CrystalDiskMark(クリスタルディスクマーク)とは、パソコンに接続しているHDD・SSDなどのディスクドライブのベンチマークを計測することができるフリーソフトです。
読み込み速度や書き込み速度はどれくらいなのか、長年使っていてドライブのパフォーマンスが低下していないかどうか簡単に調べることができます。
パソコンに内蔵されているHDD・SSDだけでなく、SDカードやUSBメモリーなどもベンチマークを測ることが出来るので、手持ちのドライブがどれくらいの速度を出せるのか気になる方は調べてみるといいでしょう。
CrystalDiskMarkの導入方法
CrystalDiskMarkは公式サイトから無料で入手できます。
インストーラーをダウンロードしたら起動しましょう。
CrystalDiskMarkの使い方
ベンチマークの計測方法
[All]を押すと選択しているドライブのベンチマークが自動的に測定されます。ベンチマーク測定中はできる限り他の操作は行わないようにしましょう。結果がおかしくなる可能性があります。
ベンチマークが完了するまでしばらく時間がかかります。ボタンの[Stop]が消えるまでは測定している最中ですので、完了するまで触らないようにしましょう。
「SEQ1M Q8T1」などの意味やその見方は後ほど解説します。
計測するドライブを変更する
デフォルトではCドライブが選択されています。
ほかのドライブの速度を計測したい場合はベンチマークを計測するドライブを変更してから再度ベンチマークを取りましょう。
CrystalDiskMarkの測定結果の見方と速度の目安
CrystalDiskMarkで初めてベンチマークを計測した方の場合、どれくらいのスピードが出ていたら十分なのかわからないかと思います。
使用しているドライブの種類によって転送速度が大きく異なるほか、そもそも見方がわからない箇所がいくつかあると思いますのでそれぞれ解説します。
CrystamDiskMarkの各項目の味方
CrystamDiskMarkのベンチマーク結果を見るに当たって縦軸と横軸の項目を理解する必要があるので、それぞれ解説します。
Read/Write
これは測定したドライブの1秒あたりの読み込み速度・書き込み速度を表しており、スコアが高ければ高いほど読み書き速度が優れているということです。
例えば先程の画像の一番上のRead項目は526.98と表示されていますので、毎秒526.98MB読み込めるということになります。
下に行けば行くほど読み書き速度が大きく低下しますが、これは理由があるのでこのあと解説します。
ベンチマーク測定方法の種類(横軸)
MB・GBなどの容量や速度の見方はわかっても、こちらの「SEQ1M Q8T1・RND4K Q32T16」などの横軸の項目がわからない方が多いでしょう。
こちらはそれぞれ以下の意味を持ちます。
SeQ1M Q8T1 | シーケンシャルアクセス、マルチキュー(32Queues)&マルチスレッド(1Thread)、ブロックサイズ1024KB |
SEQ1M 1M Q1T1 | シーケンシャルアクセス、シングルキュー&シングルスレッド、ブロックサイズ1024KiB |
RND4K Q32T16 | ランダムアクセス、マルチキュー(32Queues)&マルチスレッド(16Thread)、ブロックサイズ4KiB |
RND4K Q1T1 | ランダムアクセス、シングルキュー&シングルスレッド、ブロックサイズ4KiB |
これらを要約すると
- SeQ1M Q8T1:連続した領域に1024KBのデータをマルチスレッドで読み書きする速度
- SEQ1M Q1T1:連続した領域に1024KBのデータをシングルスレッド・シングルキューで読み書きする速度
- RND4K Q32T16:ランダムな領域に4KBのデータをマルチキューで読み書きする速度
- RND4K Q1T1:ランダムな領域に4KBのデータを読み書きする速度
USBメモリーやHDDといったランダムアクセスに強くないドライブだと10MB/秒どころか1MB/秒すら出ません。
このベンチマークでは、一番上の項目「SEQ1M Q8T1」が一番スコアが高いので、一番上の項目が計測したドライブの最高速度と思っておくといいでしょう。SSDなら500MB/s以上、HDDなら100MB/s以上が正常かつ十分な速度が出ていると言えます。
CrystalDiskMarkのテーマを変更する方法
CrystalDiskMarkはデフォルトのテーマから変更することができます。