Macrium Reflect Free Editionとは?
Macrium Reflect Free Editionとは、HDDやSSDのファイル・パーティション領域を丸ごとバックアップ・復元することが出来るバックアップユーティリティソフトです。
無料で使用することができるほか、ディスクドライブ・パーティションのクローンを作成することができるため、HDD・SSDの換装の際も素早くデータの移行を行えます。
Macrium Reflectは有料バージョンもありますが、ドライブの引っ越しやバックアップに使用する程度であれば無料版のMacrium Reflect Free Editionの機能だけで十分です。優秀な引っ越しソフトとして使えるでしょう。
Macrium Reflect Free Editionの導入方法
Macrium Reflect Free Editionは公式サイトからダウンロードできます。有料版と間違えないようにダウンロードしましょう。
公式サイトにアクセスしたら、「Macrium Reflect 7 Free Edition」の[Home Use]をクリックします。
メールアドレスを入力する画面が表示されますが、入力は任意なので何も入力せず[Continue]をクリックします。しばらく待つとインストーラーがダウンロードされます。ダウンロードが完了したら起動しましょう。
起動するとこのような画面が表示されるので[Download]をクリックしてMacrium Reflect Free Edition本体をダウンロードします。一番上の「Select Installation Package」が"Free"になってない場合はダウンロードするファイルを間違えているので、もう一度当ページの解説を参考にインストーラーをダウンロードし直してください。
ダウンロード完了してしばらく待つと「ユーザーアカウント制御」の画面が立ち上がるので[はい]を押してセットアップウィザードを開始します。
そのまま[Next]を押して先に進みます。
一瞬画面が消えますが、しばらく待つとこの画面が表示されるまで[Next]をクリックします。
利用規約の同意画面です。「I accept the terms in the License Agreement」を選択して[Next]をクリックします。
Free Editionの場合はライセンスキーが自動入力されるのでHomeを選択した後[Next]をクリックします。
アカウントの作成画面が表示されます。ただ使うだけであればMacrium Reflectのアカウントを作成する必要はありません。[Register this installation of macrium Reflect?]のチェックを外して[Next]をクリックしましょう。
チェック項目を編集する必要はありません。そのまま[Next]を押しましょう。
最後に[Install]を押すとMacrium Reflect Free Editionがインストールされます。
この画面が表示されたらインストール完了です。[Finish]を押してインストーラを閉じましょう。Macrium Reflect Free Editionの日本語化
デフォルトでは英語表記であり、オプションから日本語に変更することはできません。有志の方が作成している日本語化パッチを導入する必要があります。日本語化パッチは以下のページからダウンロードできます。
アクセスしたら「macrium」フォルダを開きます。
するとMacrium Reflectの日本語化パッチが一覧表示されますので、自分が使っているバージョンの日本語化パッチをダウンロードしましょう。
現在使用しているMacrium Reflect Free Editionのバージョンの確認方法は、ウィンドウ上部に書かれているソフトウェア名末尾の番号です。
ダウンロードしたら解凍し、「パッチ本体」フォルダを開いて日本語化パッチを起動します。
起動したら[インストール]をクリックします。Macrium Reflect Free Editionのインストール先をデフォルトから変更していた場合はインストール先フォルダを正しく指定しなおしてください。
日本語化パッチを当てるにあたってPCの再起動が必要なので、案内が表示されたら再起動しましょう。
再起動後、Macrium Reflect Free Editionを起動してみましょう。日本語化パッチをあてるバージョンを間違えていなければ正しく日本語化されています。Macrium Reflect Free Editionの使い方
それではドライブ・パーティションのバックアップやクローンの作成方法などを紹介していきます。
Cドライブのバックアップ
Windows OSごとCドライブをバックアップすることができます。この機能を使えばCドライブの換装時のデータ移行もスムーズに行えます。
Cドライブまるごとバックアップする場合は、左メニューの[Windows のバックアップ]をクリックします。
するとバックアップ元の範囲とバックアップ先を指定する画面が表示されるので、それぞれ選択します。Cドライブは初めから複数のパーティションがありますが、初めから選択されているパーティションはWindows OSの動作に必要な可能性が高いため、チェックを外さないようにしましょう。
初期状態で選択されていないパーティション(各自で作成したパーティション)に関しては必要に応じて選択しましょう。
バックアップ元・バックアップ先フォルダそれぞれを指定したら[次へ]をクリックします。
バックアップ方式の設定画面が表示されます。定期的に自動バックアップを行いたい場合は、バックアップのスケジュールテンプレートの中から自分に合った方法を選択してください。この解説ではスケジュールテンプレート「なし」で進めていきます。
他の設定は基本的に変更する必要はありません。意味を理解している場合のみ変更しましょう。必要な設定を済ませたら[設定完了]をクリックします。
最後にバックアップを今すぐ実行するか表示されます。今すぐバックアップを開始する場合はそのまま[OK]を押してください。初回バックアップはフルバックアップになるため容量が大きければ大きいほどバックアップに時間がかかります。できるだけ時間に余裕がある時に行いましょう。スケジュールテンプレートを選択していた場合は、選択したテンプレートの条件に合わせて定期的にバックアップが実行されるようになります。
ディスクのクローン
ディスク・パーティションのバックアップではなく、クローン(複製)を作成することが可能です。
ディスク・パーティションのクローンを作成する場合は、クローンを作成したディスクを選択し、表示された[このディスクをクローン]をクリックします。
クローン元のディスクが複数パーティションに分かれていた場合、クローンを作成したいパーティションをすべて選択します。ディスク全体のクローンを作成したい場合は全てにチェックを入れてください。
次に、クローン先のディスクドライブを選択して[次へ]を押します。クローン元と同じドライブに作成することはできないので注意してください。また、クローン先のドライブにあるファイルは削除されることがあるので、新しくパーティションを作成しておく・新しいドライブを用意するなど対策をしておきましょう。
ディスクドライブの複製処理もスケジュールを設定することができますが、今回はスケジュールを設定せずに進めていきます。[次へ]を押しましょう。
最後に確認画面が表示されます。問題なければ[設定完了]をクリックしましょう。
[OK]を押すとクローン処理が実行されます。
実行直前に上書きの確認画面が表示されますので、ここでも念の為クローン先のドライブを間違えていないか確認してください。Cドライブなど大事なドライブを選択しているとWindows10が動作しなくなってしまう可能性があります。バックアップ時と同様に、クローン対象の容量が大きければ大きいほど時間がかかるので、できるだけ時間に余裕がある時に行なってください。これでディスクドライブのクローンを作成できます。