「Zero Assumption Recovery」の使い方や評判を解説!【ファイル復元ソフト】

「Zero Assumption Recovery」の使い方や評判を解説!【ファイル復元ソフト】

削除したファイル復元したい・ドライブが壊れてファイルを開けなくなった。そういう時に役立つのがZero Assumption Recovery。今回はZero Assumption Recoveryというファイル復元ソフトについて紹介します。


目次[非表示]

  1. Zero Assumption Recoveryとは?
  2. Zero Assumption Recoveryのダウンロード&インストール
  3. Zero Assumption Recoveryの使い方
  4. Zero Assumption Recoveryは安全?評判は?

Zero Assumption Recoveryとは?

Zero Assumption Recoveryとは、経年劣化などで読み込めなくなってしまったドライブやフォーマット済みのドライブからデータを復元することができるフリーソフトです。

壊れたドライブからの復元やフォーマットしたドライブからの復元なので、全てのデータを完全に復旧させるということは不可能ですが、パソコンに内蔵されているHDD・SDDだけでなくUSBメモリーやSDカードにも対応しているという特徴があります。

残念ながら日本語には対応しておらず日本語化パッチも存在しませんが、使い方さえ覚えれば簡単です。

Zero Assumption Recoveryのダウンロード&インストール

まずはZero Assumption Recoveryをインストールしていきましょう。

Zero Assumption Recoveryのインストーラーは公式サイトのダウンロードページから入手します。

Zero Assumption Recovery - ダウンロード
Zero Assumption Recovery公式サイトのダウンロードページの「Zar X」の"zarXsetup.exe"をクリック
ダウンロードページにアクセスしたら「Zar X」の"zarXsetup.exe"をクリックしてダウンロードします。

ダウンロードが完了したら起動しましょう。

利用規約の同意画面の[I accept the agreement]を選択
インストーラーを起動したら利用規約の同意画面が表示されるので、[I accept the agreement]を選択して次に進みます。
警告メッセージの画面
警告メッセージが表示されますが、これは「復元したいファイルがあるドライブにインストールすることは避けてください」という意味です。

インストールが行われると書き込みが発生するわけですが、この書き込みで復元したいデータが上書きされてしまった場合はいかなる方法でも復元することができません。ですので、Cドライブが対象ならCドライブ以外に。他のドライブが復元対象ならCドライブにインストールするようにしましょう。

インストール先の設定画面
インストール先の設定画面です。デフォルトではCドライブにインストールされるので、Cドライブ内のファイルを復元する予定があることは別のドライブを指定してください。

そうでない方(SDカードや外付けHDDなど)はデフォルトのままで大丈夫です。

[Next]を押す
こちらはデフォルトのままで構いません。そのまま[Next]を押しましょう。
ショートカット作成の選択画面
ショートカットを作成したくない場合は[Create a desktop shortcut]のチェックを外しておいてください。
インストール前の確認画面の[Install]をクリック
最後にインストール前の確認画面が表示されます。インストール先に問題がなければ[Install]を押しましょう。Zero Assumption Recoveryがインストールされます。
インストール完了の画面
この画面が表示されたらインストール完了です。セットアップウィザードを終了させましょう。
Zero Assumption Recoveryの初回セットアップ
インストールが完了したらZero Assumption Recoveryを起動してください。初めて起動した場合は初回セットアップが開始されます。

Zero Assumption Recoveryの使い方

ここからはZero Assumption Recoveryを使ってファイルを復元する方法を紹介します。

画像などのリソースファイルの復元

一番シンプルな復元方法が、画像ファイルや動画ファイルなどのリソースファイルに限定した復元です。無料版Zero Assumption Recoveryを使う場合は、こちらの機能をメインに使うことになります。

[Image Recovery(Free)]をクリック
まずは[Image Recovery(Free)]をクリックしましょう。
復元対象のドライブを選択して[Next]をクリック
復元対象のドライブを選択して[Next]をクリックします。
自動的にファイル検出処理する画面
すると自動的にファイル検出処理が開始されます。

検出処理はディスク容量やドライブの種類・パフォーマンスによって異なるのでしばらく待ちましょう。

自動的に検出されたファイルの一覧
ファイルの検出が完了すると、自動的に検出されたファイルの一覧が表示されます。
画像ファイルや動画ファイルなどのリソースファイルを選択して[Next]をクリック
この中からスクリーンしたい画像ファイルや動画ファイルなどのリソースファイルを選択して[Next]を押してください。
復元設定画面内の「Destination」で復元先フォルダを指定→[Start copying]をクリック
選択した後の復元設定画面内の「Destination」で復元先フォルダを指定しましょう。指定したら[Start copying]をクリックします。

これで完全に削除してしまったファイルや壊れてしまってアクセスできなくなったファイルを復元することができます。

完全に削除してしまったファイルの復元

先ほどの方法では画像ファイルや動画ファイルなどのリソースファイルしか復元することができません。

そのため、zipファイルなどのアーカイブや特定のソフトウェアで使われる専用のファイルなどを復元することができません。

[Data Recovery for Windows and Linux]をクリック
それらのファイルの復元したい場合は[Data Recovery for Windows and Linux]から行います。
すべてのドライブのすべてのパーティションの表示画面
しばらく待つと復元対象のドライブが表示されますが、この復元方法の場合はすべてのドライブのすべてのパーティションが表示されます。

一部のパーティションのみ復元対象にしたい場合はパーティションを、ドライブ全体を復元対象にしたい場合はドライブを選択してください。

ここから先の復元方法は、最初に紹介した「画像などのリソースファイルの復元」と全く同じです。読み飛ばした方は先述した「画像などのリソースファイルの復元」を参考にファイルを検出・復元してください。

RAIDの再構築

NASを使用している場合、RAID構成で運用している方も多いはずです。ですが経年劣化などでRAIDを構成するHDDの一つが故障してデータにアクセスできなくなってしまったという方もいるでしょう。

RAID1・RAID10のどちらかであればRAIDが壊れていない方のHDDでデータにアクセスできますが、RAID0の場合はそうもいきません。また、運悪くRAID1の条件を満たさなくなる形で故障してしまうこともあるでしょう。

そういう時のために、RAIDの再構築機能がZero Assumption Recoveryには用意されています。

ただしこちらは有料版限定の機能であり無料版では使うことができないので、RAIDの再構築・リビルド目的で利用する場合は有料版を購入してください

Zero Assumption Recoveryは安全?評判は?

Zero Assumption Recoveryは有名なソフトウェアであるためウイルス危険性はなく安全です。

ただし、ドライブ内のファイルを復元するという処理の都合上セキュリティソフトの影響を受けやすく、セキュリティソフトを利用しているとファイルの復元にかなり時間がかかってしまいます。

そのため、Zero Assumption Recoveryは「セキュリティソフトを一時的に停止しておかないと処理速度が大幅に低下する」という警告を表示することがあります。

セキュリティソフトを停止することは必須ではないので、安全性重視で行うのであればセキュリティソフトを実行したままファイルの復元を実行してください。時間こそかかりますが復元は正常に行えます。

また、先ほど簡単に触れたように有名なソフトであり人気もある復元ソフトです。日本語化できないというところが唯一のデメリットですが、その点を除けばしっかりファイルは復元できるとの評判です。


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