Zero Assumption Recoveryとは?
Zero Assumption Recoveryとは、経年劣化などで読み込めなくなってしまったドライブやフォーマット済みのドライブからデータを復元することができるフリーソフトです。
壊れたドライブからの復元やフォーマットしたドライブからの復元なので、全てのデータを完全に復旧させるということは不可能ですが、パソコンに内蔵されているHDD・SDDだけでなくUSBメモリーやSDカードにも対応しているという特徴があります。
残念ながら日本語には対応しておらず日本語化パッチも存在しませんが、使い方さえ覚えれば簡単です。
Zero Assumption Recoveryのダウンロード&インストール
まずはZero Assumption Recoveryをインストールしていきましょう。
Zero Assumption Recoveryのインストーラーは公式サイトのダウンロードページから入手します。
ダウンロードが完了したら起動しましょう。
インストールが行われると書き込みが発生するわけですが、この書き込みで復元したいデータが上書きされてしまった場合はいかなる方法でも復元することができません。ですので、Cドライブが対象ならCドライブ以外に。他のドライブが復元対象ならCドライブにインストールするようにしましょう。
そうでない方(SDカードや外付けHDDなど)はデフォルトのままで大丈夫です。
Zero Assumption Recoveryの使い方
ここからはZero Assumption Recoveryを使ってファイルを復元する方法を紹介します。
画像などのリソースファイルの復元
一番シンプルな復元方法が、画像ファイルや動画ファイルなどのリソースファイルに限定した復元です。無料版Zero Assumption Recoveryを使う場合は、こちらの機能をメインに使うことになります。
検出処理はディスク容量やドライブの種類・パフォーマンスによって異なるのでしばらく待ちましょう。
これで完全に削除してしまったファイルや壊れてしまってアクセスできなくなったファイルを復元することができます。
完全に削除してしまったファイルの復元
先ほどの方法では画像ファイルや動画ファイルなどのリソースファイルしか復元することができません。
そのため、zipファイルなどのアーカイブや特定のソフトウェアで使われる専用のファイルなどを復元することができません。
一部のパーティションのみ復元対象にしたい場合はパーティションを、ドライブ全体を復元対象にしたい場合はドライブを選択してください。
ここから先の復元方法は、最初に紹介した「画像などのリソースファイルの復元」と全く同じです。読み飛ばした方は先述した「画像などのリソースファイルの復元」を参考にファイルを検出・復元してください。
RAIDの再構築
NASを使用している場合、RAID構成で運用している方も多いはずです。ですが経年劣化などでRAIDを構成するHDDの一つが故障してデータにアクセスできなくなってしまったという方もいるでしょう。
RAID1・RAID10のどちらかであればRAIDが壊れていない方のHDDでデータにアクセスできますが、RAID0の場合はそうもいきません。また、運悪くRAID1の条件を満たさなくなる形で故障してしまうこともあるでしょう。
そういう時のために、RAIDの再構築機能がZero Assumption Recoveryには用意されています。
ただしこちらは有料版限定の機能であり無料版では使うことができないので、RAIDの再構築・リビルド目的で利用する場合は有料版を購入してください
Zero Assumption Recoveryは安全?評判は?
Zero Assumption Recoveryは有名なソフトウェアであるためウイルス危険性はなく安全です。
ただし、ドライブ内のファイルを復元するという処理の都合上セキュリティソフトの影響を受けやすく、セキュリティソフトを利用しているとファイルの復元にかなり時間がかかってしまいます。
そのため、Zero Assumption Recoveryは「セキュリティソフトを一時的に停止しておかないと処理速度が大幅に低下する」という警告を表示することがあります。
セキュリティソフトを停止することは必須ではないので、安全性重視で行うのであればセキュリティソフトを実行したままファイルの復元を実行してください。時間こそかかりますが復元は正常に行えます。
また、先ほど簡単に触れたように有名なソフトであり人気もある復元ソフトです。日本語化できないというところが唯一のデメリットですが、その点を除けばしっかりファイルは復元できるとの評判です。