Rufusとは?
Rufusとは、パソコンが起動しなくなった時にUSBメモリーからOSを起動できるブータブルUSBメモリを作成することができるフリーソフトです。
ブータブルUSBメモリーがあれば、パソコン内のOSが破損して正常に起動できなくなったとしてもUSBメモリーからOSを起動してWindows10を使えるようになります。
万が一に備えてブータブルUSBを用意しておけば、パソコンが正常起動しなくなった時ブータブルUSBを使ってOSを起動し、データのバックアップなどを取ることができます。
Rufusのダウンロード
それではさっそくRufusをダウンロードしてセットアップしていきましょう。Rufusはこちらからダウンロードできます。
これで導入完了です。
Rufusの各種設定の解説
RufusではブータブルUSBを作成できますか、作成するに当たって設定項目がいくつかあります。
それぞれ正常にブータブル USBを動作させるのに必要ですのでひとつずつ見ていきましょう。
デバイス
ここで指定したデバイスがブータブルディスクとなるので、ブータブル USBを作成する場合はここで指定します。
ブータブルディスクを作成するためのソフトウェアであることからCドライブは選択できません。
ブートの種類
デフォルトで選択されているFreeDOSは、ハードウェアの互換性が高くほとんどのパソコンで動作するCUIベースのLinuxです。
パーティション構成
パーティション構成は選択肢にこそあるものの選択できないものがほとんどで、触る機会はほとんどありません。
ターゲットシステム
こちらもブータブルUSB作成に使用するOSによって固定されていることが多く、変更する必要はほとんどありません。
ボリュームラベル
ファイルシステム
ファイルシステムはドライブのフォーマットのことです。
クラスターサイズ
クラスターサイズが大きくなればなるほどファイルが断片化する可能性が低くなり、ファイルアクセスも高速になりやすいですが、ディスク容量の使用効率は低下します。
ほとんどのデバイスでは4096バイトがクラスターサイズとして設定されています。
詳細なドライブプロパティ
通常は触る必要はありませんが、USB接続で使用している外付けHDDなどを使用している場合は[USB接続のHDDを一覧表示]にチェックを入れてください。
チェックを入れるとUSB接続しているディスクドライブがデバイス一覧に表示されるようになります。
詳細なフォーマットオプション
変更しなくてもブータブルUSBを作成できますが、ブータブルUSBの安全性を高めたいのであれば[不良ブロックを検出]にチェックを入れておきましょう。
不良ブロックとは不良セクタのことで、経年劣化など何らかの理由で正常にデータを読み込めなくなっている領域です。万が一不良ブロックにブータブルUSBのデータを書き込んでしまうと、ブータブルUSBとして機能しなくなる可能性があるので、チェックを入れておくことをお勧めします。
Rufusの使い方
今回はWindows10用を例にブータブルUSBの作り方を解説します。ブータブルUSB作成に伴う各種設定については、直前で解説していますので細かな設定方法についてはそちらを参考にしてください。
OSのISOを事前に用意しておく
RufusはOSのISOイメージが必要になります。Windows10の場合はMicrosoftのWindows10ダウンロードツールを使ってISOを入手しておいてください。
ほかのOSも同様にISOファイルを作成・ダウンロードして用意しておきましょう。
ブータブルUSBの作成
ブータブルUSB化するデバイスは必ずフォーマット(初期化)されるためここを間違えると大変なことになってしまいます。
選択肢にある[Windows To Go]はWindows10 Enterprise・Windows10 Educationという企業・組織向けライセンスで利用しているWindows10でしか使えないためほとんどの方は使えないでしょう。
ボリュームラベルは必要に応じて自分がわかりやすいものに変更しておきましょう。
デバイスを間違えると取り返しがつかなくなるので、ここで正しいデバイスを選択できてるかどうかもう一度確認するようにしてください。問題なければ[はい]を選択してブータブルUSBを作成します。
これで指定したOSのブータブルUSBが作成され、万が一に備えてUSBメモリーからOSを起動できるようになります。