ExcelのR1C1形式とは?A1形式との違いや利用場面について解説!

ExcelのR1C1形式とは?A1形式との違いや利用場面について解説!

Microsoft Officeのソフト・Excelにおいて、A1形式以外に「R1C1形式」というものが存在することをご存知でしょうか?この記事では、ExcelのR1C1形式とは何なのか・またA1形式との違いや利用場面について解説しています。


目次[非表示]

  1. ExcelのR1C1形式とは?
  2. ExcelでR1C1形式に切り替える方法
  3. ExcelでR1C1形式を利用する場面

ExcelのR1C1形式とは?

R1C1形式のExcel
Microsoft Officeのソフト・Excel(エクセル)では、シートのセルの行は「123…」と数字で表記されており、列は「ABC…」とアルファベットで表記されていますね。この通常使用しているセルの座標の参照形式のことを「A1形式」と呼びます。

しかし、上記画像を見てみると列の表記も数字になっていることが確認できますね。これは、「R1C1形式」というものです。RC形式ではなくR1C1と、1が入るのでお間違えのないように注意しましょう。何故このR1C1形式が存在しているのかと言いますと、Excelの前身的存在である表計算ソフト「Microsoft Multiplan」が原因となっています。

Microsoft Multiplanは1982年に登場したソフトで、マイクロソフト初のGUI式表計算ソフトでした。この表計算ソフトのセル位置の指定方法はR1C1形式だったのです。当時すでにA1形式は存在していたのですが、Microsoftの創業者であるビル・ゲイツ氏がA1形式を嫌っていたためにR1C1形式が採用されました。ですが、A1形式のほうがメジャーであったために後継ソフトとなるExcelにおいてはデフォルトの参照形式がA1形式になったのです。R1C1形式がExcelでも使用可能なのはMultiplanの名残りといった形でしょうか。

A1形式とR1C1形式の違いですが、まず列と行の表記が逆である点です。A1は「A列・1行目」を表しますが、R1C1は「1行・1列目」を表しており、正反対となっています。次に、座標が具体的です。A1形式でC2セルを参照した場合は「C2」ですが、R1C1形式の場合は「R2C2」となります。情報が多いですね。

ExcelでR1C1形式に切り替える方法

Excelのウィンドウ上部「ファイル」をクリック
それでは、ExcelでR1C1形式に切り替える方法を説明します。Excelのウィンドウ上部「ファイル」をクリックしましょう。
メニューの「オプション」をクリック
情報画面が開くので、左側メニューの「オプション」をクリックしましょう。
「Excelのオプション」ウィンドウのメニューの「数式」をクリック→「数式の処理」項目の「R1C1参照形式を使用する」をオンにする
「Excelのオプション」ウィンドウが表示されます。左側メニューの「数式」をクリックして開き、「数式の処理」項目の「R1C1参照形式を使用する」のチェックボックスをオンにしましょう。あとは「OK」をクリックしてオプションを終了します。
R1C1形式のシート
行列の表記が「123」と数字になっていることが確認できます。これで、R1C1形式に変更することができました。

元の参照形式であるA1形式に戻すには、「Excelのオプション」のR1C1参照形式を使用する」のチェックボックスをオフにして「OK」をクリックして反映させれば戻りますよ。

ExcelでR1C1形式を利用する場面

ExcelでA1形式ではなくR1C1形式を利用する場面ですが、主に数式・関数のセルをコピーして確認する際に役に立ちます。A1形式だと解が分からないといった場合には、R1C1形式に変更することで正確な解が分かるといったケースは少なくありません。

また、VBA/マクロを組む際にR1C1形式のほうが組みやすくなるケースも存在しています。この機会に、R1C1形式に触れてみてはいかがでしょうか?


関連記事