CドライブとDドライブの違い
パソコンでデータを保存する際に、多くのメーカー製パソコンでは「Cドライブ」と「Dドライブ」の2つのドライブでデータ保存ができるようになっていますよね。このCドライブとDドライブの違いやどう使い分ければいいのかについてご存知でしょうか?
まずはCドライブについて説明します。Cドライブとは、Windowsを含めたパソコンのOSでHDDやSSDなどのストレージにドライブレター「C」が割り当てられたものです。基本的に、CドライブにはOSをインストールすることがほとんどです。Windows10など、お使いのパソコンのCドライブを確認すると「Windows」フォルダがありますよね?このように、Cドライブはシステムドライブとして使用されます。システムフォルダ以外にも、主に各種アプリケーションをインストールして使用することが多いですね。
Dドライブは、システムやアプリケーションを格納しているCドライブと違い、自由に使用することができるドライブになっていることがほとんどです。多くのユーザーは、Dドライブに音楽・動画・画像といったデータや、アプリケーションのファイルを保存しています。
ドライブについて
CドライブとDドライブは上記で説明しているように役割が異なりますが、ドライブが分かれているから別のストレージ…というわけではありません。ドライブには、「物理ドライブ」と「論理ドライブ」の2種類があり、「物理ドライブ」は物理的にHDDやSSDが搭載されていることを指します。一方の「論理ドライブ」は、一つのHDDやSSDをパソコンの設定で領域を分けることを指します。多くのメーカー製パソコンのCドライブとDドライブは、論理ドライブとして一つのHDDの領域を分けているものがほとんどです。論理ドライブは自分で作成することも可能です。
パソコンによっては、Cドライブを読み込みの早いSSD・Dドライブを大容量なHDDという物理ドライブ2つの構成にしているものもありますよ。
CドライブとDドライブの使い分け
CドライブとDドライブを使い分けないことによるデメリット
CドライブとDドライブの使い分けを行うメリットは非常に多く、デメリットのほうが少ないです。「ドライブを分けなくても一つのドライブとして使用すればいいのでは?」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、ドライブを分けないと大きなデメリットが目立つことになります。
まず、Cドライブはシステムドライブであるためパソコンの起動中には常時Cドライブにアクセスしている状態になっています。そのため、Cドライブにファイルを一極集中して保存しているとアクセス速度が遅くなってしまい、結果としてパソコンの動作速度の低下に繋がってしまいます。そのため、できるだけCドライブの容量は空けておく必要があります。
また、万が一Cドライブが破損してパソコンが壊れてしまった時に保存しているデータを取り出したいというケースも多く見られますが、この時Dドライブを使わずにCドライブを使用しているとシステムドライブの破損と共にこれらのデータも破損・消滅してデータを取り出すことができなくなってしまいます。そのため、CドライブとDドライブを使い分けることは非常に重要だと言えるでしょう。
CドライブとDドライブの使い分け方
一般的なCドライブとDドライブの使い分け方を説明します。冒頭で述べた通り、CドライブにはOSが入りますが、その他はアプリケーションを入れておくことをおすすめします。
現在、少しでもパソコンの構成をかじっている人であれば「物理ドライブでCドライブにはSSDを採用・DドライブはHDDを採用」というようにストレージを2つ用意する構成にする人も少なくありません。Cドライブを読み込みが高速なSSDにすることでOSの起動やシステムの動作が早くなるだけでなく、インストールしたプログラムの起動も爆速になるためかなりのメリットがあります。
Dドライブには画像・動画・音楽・アプリケーションのファイルなどデータを入れることがほとんどです。これらのファイルはシステムに関わることがないですし、動画や音楽となれば容量の大きいものもあるためCドライブに保存しているとあっという間に容量がなくなってしまいます。またパソコンを買い換える際にもこういったデータは保存して移動したいものですが、Dドライブに保存しておくことで「Cドライブのエラーでパソコンが壊れたので買い換える」というケースの場合にデータだけでもサルベージできる可能性が高くなりますよ。