KeePassXCとは?
KeePassXCとは、KeePass Password Safeというパスワード管理ソフトをフォークしてクロスプラットフォーム対応でWindows / Mac /LinuxあらゆるPCで動作できるようにしたKeePassXを更にフォークして、独自機能が追加されたのがKeePassXCというフリーソフトです。
様々なパスワードを一元管理することができ、暗号化も強力なAES / Twofishが採用されているため、安全性も申し分ありません。また、フォーク元のKeePass Password Safeと互換性があり、KeePass Password Safeを使っていた方はカンタンにKeePassXCに移行できるのも特徴の一つでしょう。
インストール型のパスワード管理ソフトであるため、オフライン環境下でも使うことが可能なため、インターネットがない環境でも利用可能です。また、Chromeなどのブラウザとの連携が可能で、ユーザー名やパスワードを自動入力させることも可能です。
KeePassXCの導入方法
それではKeePassXCの導入方法を見ていきましょう。KeePassXCは以下の公式サイトから入手できます。
Windows版ではポータブル版とインストール版の2種類が用意されているので、好きな方を選択しましょう。この記事ではインストール版をダウンロードしたとして解説を進めます。
インストーラーをダウンロードしたら起動してください。
デフォルトではKeePassXCインストール時にデスクトップにショートカットアイコンを作成しない設定になっています。ショートカットを作成しておきたい場合は[Create a shortcut on the desktop]にチェック入れてから次に進んでください。
初めから日本語化されているため、日本語化パッチを別途当てる必要もありません。
KeePassXCの使い方
ここからはKeePassXCの使い方を解説していきます。
初期設定
初めて起動した場合、KeePassXCでパスワードを管理するためのデータベースを作成する必要があります。
既にKeePass・1Passwordを使っていた場合は、それらソフトウェアからパスワード情報をエクスポートし、エクスポートしたファイルをKeePassXCで読み込ませることで再入力の手間を省くことができます。
データベースは複数作成できるため、仕事用のパスワードデータベースと趣味用のパスワードデータベースというように複数に分けて管理することも可能です。
このパスワードは絶対に複雑なものにしてください。このパスワードが特定されるとそのデータベースで管理しているパスワードが全て漏れてしまいますので、自分しかしらない複雑なパスワードを設定するようにしてください。
これでKeePassXCでパスワードを管理する準備が整いました。
パスワードを追加する
KeePassXCで管理するパスワードを追加していきましょう。
タイトルに何のパスワードなのか、パスワードと対になるユーザー名とそのパスワード、そしてそのユーザー名とパスワードを使用するサイトのURLを指定します。
同じサイトで複数アカウントを使用している場合など、タイトルだけでは少々わかりづらくなってしまう場合は、メモに自分がわかりやすい情報を書いておくと良いでしょう。
アイコンを変更する
管理するパスワードが増えてくると、目的のパスワード情報を見つけるのがだんだん大変になってきます。そこで分かりやすいようにアイコンを変更してください。
アイコンとはタイトルの左に表示されているアイコンのことです。
グループを作成する
KeePassXCはデフォルトでは「ルート」というグループにパスワードが追加されていきます。
このグループを新規に作成してパスワードを振り分けることができ、「銀行」「メール」「仕事関係」のようにパスワードをグループ分けすること出来ます。
あとはパスワードを追加したり、既存のパスワードをドラッグして振り分けるだけです。
データベースをロックする
KeePassXCでデータベースを開いている状態で放置してしまうと、ソーシャルエンジニアリングのリスクが残ります。
席を離れるときやKeePassXCを閲覧・編集する必要がないときはデータベースをロックしておきましょう。
せっかくKeePassXCで厳重にパスワードを管理しても、閲覧できる状態で放置すると危険なので不要な時はロックをかけてしっかり管理するようにしましょう。