Windows10で「windows.old」を削除する方法を解説!削除しても大丈夫なのか?

Windows10で「windows.old」を削除する方法を解説!削除しても大丈夫なのか?

Windows10のCドライブにある「windows.old」の削除方法について説明します。windows.oldがWindows10にとってどんな役割を持っていて、削除した場合のデメリットがあるのかどうかについても触れています。ぜひご一読ください。


目次[非表示]

  1. Windows10で「windows.old」を削除
  2. windows.oldは何物?削除しても大丈夫?
  3. Windows10で「windows.old」を削除する方法
  4. windows.oldはコマンドでの削除は消えない?できないの?
  5. まとめ

Windows10で「windows.old」を削除

Windows10のCドライブに「windows.old」というフォルダがあるのに気付いている方もいると思います。

windows.oldのプロパティ
「windows.old」をよく見ると、ハードディスクの容量も結構消費しているようです。

最近では、システムドライブとしてハードディスクではなくSSDが使用されることも増えてきており、Cドライブ容量が少なめな人も多いでしょう。

この「windows.old」フォルダ、削除しても大丈夫であれば、きれいに消してディスクの空き容量を増やしたいですよね。

今回はWindows10における「windows.old」とは何か、また安全に削除する方法について説明します。

windows.oldは何物?削除しても大丈夫?

そもそも、この「windows.old」とは何物で、削除しても大丈夫なのでしょうか?

windows.oldはWindows10の大型アップデートにより作られる

Windows10では年に2回の頻度で、大型アップデート(「Creators Update」や「Fall Creators Update」などの名前がついています)が行われています。

これらのアップデートを行う際、それまで使用していたバージョンの重要データが消えないよう、古いデータがバックアップされ、「windows.old」フォルダ内に格納されるようになっているのです。

万が一アップデートによる不具合が発生したときは、このフォルダを元に以前のバージョンに戻すことができます。

Windows10のwindows.oldは基本的に削除しても大丈夫です

とはいえ、アップデート後で特に不具合もなくWindowsが使用できているのであれば、以前のバージョンに戻す必要もないでしょう。

そうなったら、この「windows.old」フォルダはまったく不要のものとなりますので、削除しても大丈夫です。

ただアップデート後の不具合がすぐに見つかるとは限りませんので、大型アップデートが終わってから「windows.old」フォルダを削除するまでの間は、最低でも1~2週間くらいは様子を見たほうが良いと思います。

なお、この「windows.old」フォルダ、手動で削除しなくても28日後には自動で削除されるようです。

「アップデート後の問題はまったくない」と決断できない人は、そのまま放置しておいても自動削除されますので、慌てて消す必要はありません。

Windows10で「windows.old」を削除する方法

それでは具体的にwindows.oldを削除する方法について解説します。

フォルダを削除するだけ?かと思いきや、単純な削除作業では警告メッセージが表示され、削除できないようです。

通常の削除処理ではアクセス拒否され、削除できないようです。

windows.oldの削除は、ディスククリーンアップという方法にて行います。

以下、具体的な作業手順を解説いたします。

Windowsのスタートメニュー
スタートメニューで、キーボードから「ディスク」と入力します。

次に表示された「ディスククリーンアップ」をクリックします。
ディスクのクリーンアップ: ドライブの選択
ドライブ選択画面が表示された場合は、システムドライブである「Cドライブ」を選択します。
 

windows.oldは「以前のwindowsのインストール」という名前で表示されます。

ディスククリーンアップ
ここには「以前のwindowsのインストール」はありません。

「システムファイルのクリーンアップ」をクリックします。
ディスククリーンアップ
「以前のwindowsのインストール」がありますのでチェックします。

※「以前のwindowsのインストール」は、デフォルトではチェックが入っていませんのでご注意ください。

これで安全確実にwindows.oldを削除することができます。システムディスクの空き容量が増えたことをご確認ください。

windows.oldはコマンドでの削除は消えない?できないの?

windows.oldはコマンドを使って削除することもできます。

基本的には上記に記載してあるディスククリーンアップを使えば問題なく削除できるのですが、ごくまれにディスククリーンアップをしてもwindows.oldが消えない時があり、ディスク容量も使用し続けてしまうこともあるのです。

というわけでwindows.oldが削除できない人のために、コマンドで完全に削除する方法をお教えします。

単純なフォルダ削除では削除できないのがwindows.oldです。ちょっと特殊な作業になりますが、下記のような手順になります。

Windowsのスタートメニュー
Windowsスタートメニューを開きキーボードで「cmd」と入力します。

表示された「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」をクリックします。
 

ユーザーアカウントの制御画面が表示されたら「はい」をクリックしてください。

コマンドプロンプト
プロンプトが表示されたら
RD /S /Q %SystemDrive%\windows.old
と入力してEnterキーを押します。

どうしてもwindows.oldが消えないと困っていた人も、これで完全削除できたと思います。

まとめ

Windows10アップデートによる旧データのバックアップがとられている「windows.old」について、その意味と安全な削除方法について解説しました。

いつの間にやらCドライブに存在し、いつの間にやら消えている謎のフォルダでしたが、これで謎も解けたと思います。

もしCドライブの空き容量が少なく、何とか少しでも広げたいとなった場合は、このwindows.oldを削除し、いくらかの足しにするようにしましょう。


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