このメッセージが表示されるということは、ユーザープロファイルが破損してしまったという事です。ユーザープロファイルが破損してしまうと基本的にサインインすることができず、仮にサインインできてもデスクトップが初期化されてしまう・デスクトップに何も表示されない・フォルダ内のファイルが消えてしまっているなどの不具合が発生します。
この記事では、ユーザープロファイルが破損してしまった場合の対処法についてご紹介していきます。
ユーザープロファイルが破損する原因
Windows Updateで不具合が起きるの?と疑問に思うユーザーの方もいらっしゃると思いますが、実際に2018年4月の更新プログラムを適用したらWindowsにログインできなくなってしまったユーザーの報告が多く挙げられています。
こういった様々な要因が絡むため、ユーザープロファイルの破損を予防するのは難しいのが現状です。
ユーザープロファイルが破損した場合の対処法
それでは、ユーザープロファイルが破損した場合の対処法を説明します。以下に有効な対処法を3つご紹介していきますが、もし症状が経度であればパソコンの再起動だけで症状が改善されることもあるので、まずはパソコンの再起動を試してみましょう。
再起動を行っても改善されない場合は、下記の方法を試してみてください。
方法① 破損したユーザープロファイルを修復する方法
破損したユーザープロファイルを修復するには、まずはセーフモードでWindowsを起動する必要があります。
※復元ポイントにユーザープロファイルが破損する前の時刻のものがない場合は、復元でのユーザープロファイル修復はできません。この場合は後述の「方法② レジストリエディタで修復する方法」・「方法③ ユーザープロファイルを再作成する方法」を試してみてください。
システムの復元が始まるとパソコンが再起動し、Windowsのファイルと設定の復元を始めます。復元が完了したら、サインインできるかどうか確かめてみましょう。サインインできれば、ユーザープロファイルの修復は成功です。
方法② レジストリエディタで修復する方法
レジストリエディターを使うことでユーザープロファイルの修復を行うことができますが、レジストリはパソコンの設定情報のデータベースなので、間違えた編集を行ってしまうと最悪パソコンが起動しない事態に陥ってしまうこともあります。もし不安であれば「方法③ ユーザープロファイルを再作成する方法」を試してみてください。
まずは、パソコンをセーフモードで起動しましょう。「方法① 破損したユーザープロファイルを修復する方法」で説明している方法で起動することができます。起動したら、「Windowsキー+Rキー」を同時押しして「ファイル名を指定して実行」を呼び出しましょう。
次に、左側のフォルダツリーから「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SOFTWARE」→Microsoft」→「Windows NT」→「CurrentVersion」→「ProfileList」の順に展開して、ProfileListの中から「.bak」と名前の付いているキーをクリックしましょう。
キー内の「ProfileImagePath」に表示されるデータにユーザー名が含まれている場合、キーの「.bak」の文字を削除しましょう。次にキー内の「RefCount」と「State」を右クリックしてメニューの「修正」→「値のデータ」をクリックして「0」と入力して「OK」をクリックしましょう。
上記の操作が完了したらレジストリエディターを終了してパソコンを再起動することで、サインインできるかどうか確認してみましょう。
方法③ ユーザープロファイルを再作成する方法
レジストリの編集を行うこともない安全な方法が「ユーザープロファイル再作成」です。ユーザープロファイルを新規に作成してそちらのユーザープロファイルを使うことで対処する方法です。
「このPC用のアカウントの作成」が表示されたら、「ユーザー名」「パスワード」「パスワードの確認」「パスワードのヒント」をそれぞれ入力して「次へ」をクリックすることでアカウントが作成されます。
次のサインイン時に、先ほど作成したユーザーアカウントを選ぶことで移行することができますよ。残っている破損したユーザープロファイルは、下記リンク先の記事を参考にしながら削除してみてください。
まとめ
Windows10でユーザープロファイルの破損の原因と対処法をご紹介!いかがでしたでしょうか。
ユーザープロファイルが破損してしまうと、正常にパソコンを使えなくなってしまいます。記事内で紹介した方法でユーザープロファイルを修復することができますので、ぜひ参考にしてユーザープロファイルを修復してみてくださいね。