閲覧履歴を追跡してくる「トラッキングクッキー」を削除する方法!プライバシーを守ろう

閲覧履歴を追跡してくる「トラッキングクッキー」を削除する方法!プライバシーを守ろう

個人情報の取扱いが厳しくなった昨今で話題のトラッキングクッキー。自発的に削除できることを知っていますか?削除すことで追跡を遮断したり出来るため知っておくといざというときに役立ちます。今回はトラッキングクッキーを削除してプライバシーを守る方法を見ていきましょう。


目次[非表示]

  1. トラッキングクッキーとは?
  2. トラッキングクッキーの4つの対処法

トラッキングクッキーとは?

トラッキングクッキーとは、ユーザーに適切な広告やコンテンツを提供するために個人を特定できない範囲で情報収集する追跡システムに使われることがあります。

トラッキングクッキーを作成するためにCookieの機能を使うわけですが、このCookieを利用することでユーザーの閲覧履歴を収集することができるようになっています。

個人を特定できない匿名データではありますが、勝手に収集されることに不満を感じる方もいるでしょう。

ですが、このトラッキングクッキーを拒否できる設定がほとんどの最新ブラウザに搭載されており、必要に応じてトラッキングクッキーを無効化・削除することが可能です。

トラッキングクッキーを無効化・削除する方法はいくつかあるので、使える方法を4つ紹介していきます。

トラッキングクッキーの4つの対処法

トラッキングクッキーに対処する方法を大きくして4つあります。

・トラッキングを拒否する意思を表示する
・クッキーを自動で削除する拡張機能を使う
・クッキーのオン・オフを設定する
・シークレットウィンドウを使う
それぞれ特徴や注意点が異なるので、一つ一つ見ていきましょう。

トラッキングを拒否する意思を表示する

最新のブラウザにはトラッキングされることを拒否する意思表示が出来るDo Not Track(DNT)設定が用意されています。

これをDo Not Trackといいますが、簡単に設定できるので気になる方はやっておくといいかもしれません。

この設定を有効化することで、不要なトラッキングをある程度抑制できる可能性があります。

設定方法:Edge

「…」をクリックして、[設定]を選択
「…」をクリックして、[設定]を選択します。
[プライバシーとセキュリティ]を選択
次に[プライバシーとセキュリティ]を選択します。
「プライバシー」の中にある[トラッキング拒否要求を送信する]をオンに切り替える
「プライバシー」の中にある[トラッキング拒否要求を送信する]をオンに切り替えます。

設定の保存は切り替えたタイミングで自動で保存されますので、保存ボタンが見つからないとのことで焦らないようにしてください。

設定方法:Google Chrome

「︙」をクリックして[設定]を選択
「︙」をクリックして[設定]を選択します。
「閲覧トラフィックと一緒にトラッキング拒否リクエストを送信する」をオンに切り替え
虫眼鏡アイコンをクリックして「トラッキング」と検索し、「閲覧トラフィックと一緒にトラッキング拒否リクエストを送信する」をオンに切り替えます。

これでDo Not Trackの設定が有効化されます。

設定方法:Firefox

ハンバーガーメニューをクリックし、[オプション]を選択
ハンバーガーメニューをクリックし、[オプション]を選択します。
[プライバシーとセキュリティ]をクリック
[プライバシーとセキュリティ]をクリックします。
「ウェブサイトに"Do Not Track"信号を送り、....」の項目を[常に送る]に切り替える
「ウェブサイトに"Do Not Track"信号を送り、....」の項目を[常に送る]に切り替えます。

これでトラッキング拒否のリクエストを送ることができます。

 

ただしこれはあくまで要求・リクエストであって、トラッキングクッキーが一切作成されなくなるわけではありません。

Do Not Track情報を利用しているサイトであればトラッキングされなくなりますが、ほとんどのサイトはその要求を無視して閲覧トラフィックを収集しているので、気持ち程度の対策と思っておきましょう。

現に、世界で最も使われているブラウザ「Google Chrome」を提供しているGoogleも、Do Not Track(DNT)情報をチェックしないといっているため、効力はほとんどないといっても過言ではありません。

クッキーを自動で削除する拡張機能を使う

一つ目で紹介した方法は強制力はないためあまり効果がありません。

より高いトラッキング拒否効果を得たいのであれば「cookie autodelete」という拡張機能を使う方法があります。

この拡張機能はGoogle ChromeやFirefoxで使用することができ、使われていないクッキーを自動削除したり、不要だと思ったクッキーは任意で除去することも可能です。

任意削除も可能であるため、間違えてログインクッキーを除去して再ログインを求められるというトラブルも防ぐことが可能です。どちらも同じ開発元が提供している拡張機能で使い方はほとんど同じなので、この記事ではGoogle Chrome版cookie autodeleteで使い方を解説します。

Google Chromeの方はこちらから拡張機能をインストールできます。

cookie autodelete - Chrome Web Store

Firefoxユーザーの場合は以下のページから拡張機能をインストールしてください。

cookie autodelete - Firefox ADD-ONS
cookie autodeleteのアイコン
インストールして有効化するとcookie autodeleteのアイコンが追加されます。
アイコンをクリックしてクッキーの設定をみる
アイコンをクリックすると、クッキーの設定が確認できます。

ホワイトリストに追加するとクッキーをブロックせずに追跡などのクッキーの処理を有効化、グレーリストに追加するとトラッキングクッキーの設定を細かく行えます。

[全てのクッキーを維持する]のチェックを外す
クッキーの一部を無効化したい場合は、グレーリストに追加した上で[全てのクッキーを維持する]のチェックを外しましょう。
有効化するクッキーを選択
チェックを外すと、クッキーの種類単位で有効化するクッキーを選択できトラッキングクッキーを拒否できます。生成されたすべてのCookieが表示されるため、隠しトラッカーも全て表示できます。

ですが、どのクッキーが重要なものなのか推測しなければならないため、初心者が適切に設定するにはほぼ不可能でしょう。

セッションID
一つだけ分かりやすいものとしてセッションIDがあります。

セッション ID はログイン状態の保持に使われることが多いため、ログイン・サインインすることのあるサイトに「SessionID・SSID・session_id」など、セッションIDと推測できるクッキーは必ず有効化しておきましょう。

ログインできなくなる不具合を未然に防げる可能性があります。

クッキーのオン・オフを設定する

とにかく楽にクッキーを無効化したいのであれば、ブラウザ設定でクッキーを完全に無効化するのがいいでしょう。

無効化方法:Edge

「…」をクリックして、[設定]を選択
「…」をクリックして、[設定]を選択します。
[プライバシーとセキュリティ]を選択
次に[プライバシーとセキュリティ]を選択します。
クッキーのブロック設定を変更する
表示されたクッキーのブロック設定を変更することでクッキーによる追跡は無効化できます。

基本的にブロックするとしても「サードパーティの Cookie だけブロックする」にとどめておいてください。

理由については後述していますが、全てのクッキーをブロックするとAmazonやTwitterなどログインを必要とするすべてのサービスがまともに使えなくなります。

無効化方法:Google Chrome

メニューアイコンをクリックして[設定]を開く
上部右上のメニューアイコンをクリックして[設定]を開きます。
「Cookie」と検索し、「サイトの設定」をクリック
「Cookie」と検索し、「サイトの設定」をクリックします。
「Cookie とサイトデータ」をクリック
「Cookie とサイトデータ」をクリックします。
「サイトに Cookie データの保存と読み取りを許可する」のチェックを外す
「サイトに Cookie データの保存と読み取りを許可する」のチェックを外すとすべての Cookie がブロックされます。

これについても後述していますが全てのCookieをブロックするとあらゆる Web サービスショッピングサイトがまともに使えなくなります。

ですのでCookieの読み取りは許可したまま、「サードパーティの Cookie をブロックする」にチェックを入れると良いでしょう。

無効化方法:Firefox

ハンバーガーメニューをクリックし、[オプション]を選択
ハンバーガーメニューをクリックし、[オプション]を選択します。
[プライバシーとセキュリティ]をクリック
[プライバシーとセキュリティ]をクリックします。
「強化型トラッキング防止機能」を[厳格]に切り替える
「強化型トラッキング防止機能」を[厳格]に切り替えます。

設定画面にも書いていますが、ほとんどのクッキーを無効化してしまうと、ログインができなくなるといったサイト機能に悪影響が出る可能性が極めて高いです。

そうなっても問題ないという場合に限り、設定を変更するようにしてください。

すべてのクッキー無効化は非推奨

なんとか言いましたがすべての Cookie を無効化することをあまりしてはいけません。

トラッキングに使われるクッキーは、ただ情報収集のために使われてるだけではないのです。

  • ログイン状態の維持
  • ショッピングサイトのカートの中身の記憶
  • オンラインエディタなど編集中の内容の一時保存
などなど様々な場面で使われています。

一番問題なのがログイン状態の維持問題で、ログイン状態を維持するためにクッキーを使ってるサイトでは、何回ログインしてもログインしていない扱いにされてしまいます。

AmazonやTwitterなどあらゆるWebサービスがログイン状態の維持にクッキーを使っているので、すべてのクッキーを無効化することはよっぽどのことがない限り避けるようにしましょう。

トラッキングクッキーによる隠しトラッカー・追跡を拒否したいだけであればサードパーティCookieをブロックするだけで十分です。

シークレットウィンドウを使う

一時的にトラッキングクッキーによる追跡を無効化したい場合はシークレットウィンドウを使うのが一番です。

シークレットウィンドウで閲覧したページでは履歴が一切残らず、不必要にクッキーが収集されることもありません。

クッキーが完全に収集されなくなるというわけではありませんが、収集されるクッキーに匿名性が高まり、ブラウザには保存されないため、追跡システムにとって使いづらい非常に匿名性が高いデータしか収集されません。

開き方:Edge

CtrlキーとShiftキーを押しながらPキーを押す
開き方は簡単で、CtrlキーとShiftキーを押しながらPキーを押すとIn Privateウィンドウが開かれます。

名称はIn Privateウィンドウですが、名前が違うだけで実際はシークレットウィンドウと同じです。

開き方:Google Chrome

Chromeのシークレットウィンドウ
CtrlキーとShiftキーを押しながらNキーを押すと、現在ログインしているユーザーアカウントでシークレットウィンドウが開かれます。

開き方:Firefox

Firefoxのシークレットウィンドウ
CtrlキーとShiftキーを押しながらPキーを押すとプライベートウィンドウが開かれます。

名称はプライベートウィンドウですが、名前が違うだけで実際はシークレットウィンドウと同じです。

トラッキングクッキーが気になる方は、いくつかの対処法を試してみるといいでしょう。


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