「このページに安全に接続できません」の意味とは?
Google検索やYahoo検索などで見つけたウェブサイトをクリックして開こうとしたら、「このページに安全に接続できません」と表示されることがあります。
これは、セキュリティ保護の目的で使用されるTLSの非推奨バージョン1.0/1.1が使われていることが原因で表示されるメッセージです。
TLS1.0/1.1は当時セキュリティ保護の目的で、プロトコル「https」を使用するために使われていましたが、情報漏洩につながる脆弱性が発見されたことにより、使用することが非推奨とされています。
現在は新たなバージョンである1.2/1.3が使われており、古いバージョンである1.0/1.1はデフォルトでブロックされるようになっているのです。
「このページに安全に接続できません」が出た場合の対処法は?
「このページに安全に接続できません」が表示されて、サイトやサービスに接続できない場合の対処法はユーザー側とサービス・ウェブサイト運営側によって異なります。
それぞれどのような対処を取ればいいのか見ていきましょう。
ウェブサイトを閲覧するユーザーの場合
「このページに安全に接続できません」が発生する原因は、接続しようとしているようなウェブサイトやサービスで古いTLSが使われていることが原因です。
この問題はブラウザの設定を変更することで解消出来ます。ただし、Internet explorerもしくはMicrosoft Edge専用の方法です。
まずは、Internet Explorer を起動してください。(Edge利用者も同じく起動してください)
設定を変更したあと「このページに安全に接続できません」と表示されたサイトを再読込してください。
こうすることで、先ほどまで表示されていた「このページに安全に接続できません」のエラーメッセージが表示されなくなり、本来表示されるはずだったウェブサイトやサービスが表示されるようになります。
これでも表示されず、以下のメッセージが表示されることもあります。
「サイトで古いか安全でない tls セキュリティ設定が使用されている可能性があります。この問題が解決しない場合は、web サイトの所有者に連絡してください。」
この場合はユーザー側で対処することができないため、ウェブサイト・サービス運営者が対応するまで待つしかありません。
ウェブサイト・サービス運営者の場合
訪問ユーザー側の問題ではなく、ウェブサイト・サービスそのものに問題が発生してる可能性もあります。
これは長らくサーバーのソフトウェアをアップデートしておらず、TLS証明書が古いバージョンのままになっている可能性が高いです。
古いTLS1.0/1.1バージョンはセキュリティの観点から非推奨とされており、Microsoft EdgeやGoogle Chromeなどの主要ブラウザはサポートを終了しています。
そのため、ウェブサイトやサービスを運営する側が対処しない限り、ほとんどのユーザーが訪問できなくなってしまいます。
先程解説したユーザー側の対処法を取ればアクセス可能ですが、その対処法を知っていて行う方はほとんどいません。
ですので、ウェブサイト・サービスの運営側に立っている方は、サーバーソフトウェアの更新などを行い、TLS1.2以上のバージョンにアップデートするようにしてください。